更参三十年

ほぼ自身のメモに近いPCの話、アントラーズと鉄道、ママのキルト

創建1200年記念 特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」 後期展示に替わったので、行きました。

2024年08月16日 | 桜区文化財研究所
 前期・後期と展示替えがありますので、7月18日と、後期展示になった8月14日に訪問しました。
 おおっと思ったこと。
 薬師如来立像は翻波式衣文が特徴です。大きなしわに小さなしわが重ねられて、しかも波の頭がきりっとはっきりしています。ただ、正面の衣はそんなにしわが寄らないので、正面から見ているとあまりよくわかりません。左側を見てください。左肩から左脇にかけて、こんなにしわができるのかなと思わせるくらい、たくさんのしわが彫られています。翻波式衣文がよくわかります。博物館にお出ましいただいたからこそ、見られる角度です。是非、左の後ろ側からご覧ください。
 五大虚空蔵菩薩さんとは、大学生のとき神護寺を訪れ、事前にお願いして多宝塔を開けていただき、お会いしています。塔内は薄暗かったのですが、今回明るいところで見られて、お体の色がよくわかりました。配置も違っていました。多宝塔では横に並んでいらっしゃいますが、東博では五体が曼荼羅のように配置されています。係の方に聞いたところ、やはり曼荼羅を意識した配置だそうです。近くから表情の違いなどもよくわかりました。
 博物館に展示されていますが、本来は信仰の対象ですので、大師像の前では「南無大師遍照金剛」、お薬師さんの前では「オンコロコロセンダリマトウギソワカ 南無薬師如来」と小声で拝んできました。変なオヤジになっています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« また、さぼってしまった。 | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿