池田 悟≪作曲家≫のArabesque

・・・深くしなやかに・・・(音源リンクしてます)

講師・池田 悟とは

2008-03-04 | 演奏審査・音楽講師育成

そもそも歴史的名画と言われているものが今、色褪せているからと言って、それらは生まれた時からそうだったと言えるだろうか。
否。絵具の剥離、酸化による変色、空気中の油や埃などの汚れが積もり積もってくすんだ色になってしまったのであり、元は繊細で鮮明な色だったことは科学的な修復により証明されている。

本講座の講師、池田悟氏の特質は現代音楽とクラシックを区別せず、ひとつの流れとして接すること。
現代音楽の中にもクラシックの気高さや幻想、スリリングな緊張感、浄化…などの尖鋭的な姿を追求し、片やクラシックに対しても現代音楽の傑作に接した時と同じ、驚きや深い感動、そして反骨精神を見出し、クラシックを骨董品扱いしない。
自身、オーケストラや歌曲作品で多数のコンクールに入賞し、国際的な活躍が期待される作曲家であり、一方教育にも十数年携わり、その中には芸大の作曲科やピアノ科に進学した者もいる。また民間企業の新任講師研修の講師として、これまでに200名以上の音大卒業生らを担当してきた。
氏による楽曲分析しながらの演奏は上手いとは言えないが、エネルギーに満ちている。それは肉切り職人がなたで牛や豚を荒々しく解体し、生命の真実を否応なしに突きつけているかのように。
それゆえ多くの受講者から驚きや称賛、さらには反発などの反響が寄せられている。
(2004年4月:代官山音楽院のために中陣さんと作成した紹介文)



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