なすび。

オレは「なすび」がキライだ。

あの味と食感、どう料理しても食い物とは思えない。

一生食べたくはないし、食べる気もない。

だがしかし、食べざるをえんシチュエーションは来るかもしれない。

よかれと思って出されたものを無碍には出来ない。

我慢して食べる。

食物として生を受けた「なすび」。

イヤイヤ食べられるという気持ちはどんなだろう。

少しでも気に入られようと己を殺しその存在感を他の食物に潜ませるのだろうか。

それとも生まれてきた事の爪痕を残そうと、なすび感をグイグイ主張してくるだろうか。

どちらにせよオレ達は相思相愛には成れない。


解んないかなぁ、なすびってのはつまりアンタの事だよ。