刹那的協奏曲～第2章～

さわやかな朝、柄にもなくふと思う・・・宇宙誕生は、今から約１５０億年前に、空間・時間・物質などがまったく無いという「無」の状態から始まった、凝縮した火の玉のような状態から爆発を起こし、それ以来膨張を続けて現在に至り、現在も膨張を続けている・・・地球と人類（生命）を生み出してくれた太陽系は、今から約４６億年前に誕生した。果てしなく想像を絶する時の流れの中で今がある。
そして、全ての生きとし生けるもの達の、時の流れが違うように・・・いや、それぞれの時はスケールさえ違えど同じように流れているはず、早いか遅いかが問題ではない・・・全てはするかしないかであるように、そして人は戻せない時の流れの狭間で、時には笑い、時には泣き、少しずつ生きてゆく術を見つける・・・
心地よい旋律が絡み合うように・・・
できれば朝の光に包まれたまま・・・
ただ愛する人を抱きしめていたい・・・時を忘れて・・・

刹那的協奏曲～第1章～

世話になった人達に素直に言いたい、アリガトウ・・って、今の自分が自分であり続けられたのは、そう紛れもなく俺に関わった人達がそれとなく俺を導いてくれたからだ、決して今の自分が自分一人で存在するわけじゃない・・・あの時の俺の一言がどんなに身勝手でもそれを許してくれた人がいるからこうしていられる、そう思う。俺は孤独と絶望と歓喜を繰り返す・・・誰でもありえないことを欲し、ありえることに嘆き苦しむ、繰り返される日々に何を思い、何を願うのか・・・きっとどんな宗教も、思想もそれを導く事は出来ない・・・だから多くのそれらが存在し今でも歴史を繰り返す・・・そう誰もが願う幸せの定義に答えはない、それぞれの生き方が違うように答えも違うんだろう。そして俺自身が自分の道を探し続けるように、誰もが道を探し続ける・・・時に戸惑いながら・・・