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プロ家庭教師 俵屋の日記

気になること あれこれ

中学受験 割り算の文章題②

2017年10月05日 | 算数
引き続き、割り算の文章題です。

 例題②
 90を□で割ると6余り、136を□で割ると10余ります。
 (ただし、□は、考えられる整数のうちで、いちばん小さい数とします。)



前回の例題①と同様に「割る数」を出す問題ですが
例題①とは違い、余っている数が同じではありませんね。

しかし、考え方は同じです。


 90を割ると6余る、ということは、6少なければ割り切れる
 136を割ると10余る、ということは10少なければ割り切れる
 ということですね。

  90−6=84
  136−10=126

 84と126を割り切れる数=84と126の公約数ですね!
 公約数=最大公約数の約数ですので、早速すだれ算で出していきましょう!

 84と126を並べて書いて
 
 
 どちらも一の位が偶数ですので、2で割りましょう。
 

 84÷2=42
 126÷2=63 ですのでこうなりますね。
 

 まだ割れそうですね。
 今度は片方の一の位は偶数ではないので、2はダメですね。
 しかし、両方とも7の段にありますねえ。
 ということで7で割りましょう。
 
 こんな風に下に書いていきます。

 42÷7=6
 63÷7=9 ですのでこうなりますね。
 

 6と9ですので3で割れますね。
 
 こうなります。

 もう割れないので、すだれ算はここで終了です。
 最大公約数は、すだれ算の
 
 ここの部分をかけたものになります。

 2×7×3=42
 が84と126の最大公約数ですね!

 ここで問いに戻ると、余りが6と10ですので、
 割る数は10より大きくないといけません。
 10より小さい数、例えば5とかで割れば、10の中にまだ5はありますから、10余ることはないのですね。
  (前回、ここの部分をすっとばして答えを出してしまいました‥追記しておきました。申し訳ありません)
 
 ということで、求める数は42の約数のうち10より大きい数です。

 約数は最大公約数を小さい数から割っていって出します。
 その数を割れる一番小さい数は1なので、まず1を書き、
 その下に1で割った答えを書きます。
 
 こんな感じですね。

 1の次に割れる数を、1の横に書き、その下に割った答えを書きます。
 
 2で割れるので、こうなりますね。

 同じように、順に割れる数で割って答えを書いていきます。
 
 6の次は7で割れますが、7はもう書いてあるのでここで終了です。

 42の約数は 1、2、3、6、7、14、21、42 と分かりました!

 この中で10より大きい数は 14、21、42
 この中でいちばん小さい数は14
 ということで答えは       14 


どうでしょうか?
余っているということはどういうことか?が理解出来れば簡単ですね!

すだれ算、約数の出し方などもスムーズにできるようにしておきましょう!


次回は
例題③です!

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