プロ家庭教師 俵屋の日記

気になること あれこれ

中学受験 割り算の文章題④

2017年10月13日 | 算数
しつこいですが、割り算の文章題の続きです。

前回の
例題③と同じ「割られる数」を出す問題をもう1問やってみましょう。

例題④
 5で割ると2余り、12で割ると9余るような整数で、いちばん小さい数は何ですか。


今回は余る数が違いますね。
前回のように同じ数だけ余っていれば、「5と12の公倍数+余った数」と出せばよかったのですが
これはその手が使えない‥

そういう場合はどうやればよいのでしょう?



 5でわると2余る、なので、2少なければ5で割り切れるのですが、同時に
 あと3あれば5で割り切れるとも言えるのですね。
 5の倍数になるには、3足りないということです。
 線分図で表すとこう。
 
 
 余りの2に3をたせば5になるので、5で割り切れますね!

 さらに12で割ると9余る、ということは、9+3=12なのでこちらも
 あと3あれば12で割り切れる9の倍数になるためには3足りないのですね。

 ということで、求める数は5と12の公倍数−3ということが分かりました!

 公倍数=最小公倍数の倍数なので、早速5と12の最小公倍数を求めましょう。
 
 
 すだれ算を書いてみたのですが、5と12を同時に割れる数はありませんねえ‥
 こういう場合の最小公倍数は、それぞれをかけたものになります。
  5×12=60
 5と12の最小公倍数は60です。
 求める数は「いちばん小さい数」ですので、最小公倍数を使えばよいですね。
  60−3=57
               57 



割られる数を出す問題で余りが同じではないときは
足りない数が同じではないか?と確認してみましょう!

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