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sou16の物理学的な週末 ~sou16's Physical Weekends.

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九四鉄道乗り潰し 第4日目(書きかけ)

2024年09月24日 | 鉄道

7:30、起床。
今日は有休を取っていないので四国からリモートワークです。
移動しながらですが。
そう言えば、前も全く同じくJR予讃線でやったな…(2023/3/20)


と、移動兼リモートワークを始める前に、
ほんの少しでも今治に来た証を残そうと
今治タオルの卸問屋に寄っておきます。
ちょっとお高いイメージの今治タオルですが、
地元の卸問屋なだけあってB級品も取り扱っていて
バスタオルとタオルケットをお得に購入出来ました。


今治ならではのことはタオル購入しか出来ていませんが発ちます。
9:56発JR予讃線特急いしづち12号高松行きに乗車。


本当は伊予西条駅で途中下車して
四国鉄道文化館でフリーゲージトレインとか見たかったのですが、
嫌らしい位置にオンライン会議が設定されてしまったので
車内からのチラ見に留めます。


瀬戸内海を眺めながらお仕事します。


11:54、高松駅に到着。


お昼から打ち合わせが入っているので
急いでオンライン会議が出来る場所まで移動しなければなりません。


高松築港駅から12:08発琴電長尾線長尾行きに乗車。


12:13、瓦町駅に到着。
ここの駅ビルにコワーキングスペースがあったのでお邪魔しました。
同じビルにジュンク堂も入っていたり、
高松市の文化の中心は高松駅じゃなくて瓦町駅なのでしょうか?

仕事を片付けたら最後の仕上げといきます。
去年(2023/3/20)琴電志度線を乗り潰した時点で
「四国地方の鉄道は制覇」と言いましたが、
その後精査したところ見逃していた路線を発見したので…
14:28発琴電志度線琴電志度行きに乗車。


14:50、八栗駅に到着。


水路に挟まれた中洲のような立地の八栗駅。
この駅を発着するのは琴電志度線の列車だけです。
なので、「乗り換え」をするべく歩きます。
重い荷物は高松駅のコインロッカーに預けて来るべきだった…


岩が露出した特徴的な風貌の五剣山。
良質な花崗岩の庵治石が採れるそうで、
辺りには石材店が犇めいています。

 

 

(以下、メモ書き)

毛布1枚と枕カバー(カバーだけ)1枚のみです。
その為、何も知らずに乗り込んだ憐れな乗客は
カチカチのカーペットに薄い掛け布団1枚で一夜を明かすことになります。
そう、こんなこともあろうかと今朝出発時刻を遅らせてまで
今治でバスタオルとタオルケットを買っておいたのさ!
…まあ、僕も出発した後に知って慌てて買ったのですが。
出発前に知っておけば山用のマットを持って来られたものを…


九四鉄道乗り潰し 第3日目(書きかけ)

2024年09月23日 | 鉄道

8:00、起床。
今日はまったりした朝です。
一風呂浴びてから出発します。


今回別府に泊まったのは勿論温泉を堪能する為
ではなく、大分県に残った最後の未乗区間を乗り潰す為です。
別府を走っている鉄道はJR日豊本線だけ?
実はそうでもないんですよ…


見えてきましたね。
立石山中腹へと直登する線路が。


別府ラクテンチにやって来ました。
明治36年から大正5年に掛けて操業していた別府金山の跡地に
遊休地活用として昭和4年に造られた遊園地です。


そして、別府金山が立石山の中腹にあった為、
別府市街との高低差を克服する移動手段として設けられたのが
この別府ラクテンチケーブル線です。


最急勾配558‰こそまあまあのレベルなものの、
平均勾配の550‰は鉄道のケーブルカーとして日本一です。
距離は253.5mと最短級ですが。


その253.5mの路線に乗る為に払わなければならない額が何と1,300円。
往復乗れるとはいえ、2,564円/kmというとんでもない高額運賃です。
ただ、これにはカラクリがあって
この1,300円というのは別府ラクテンチへの入園料を含んでいるのです。
ケーブルカーに乗らない乙原ゲートから入園すると1,100円なので、
差し引きでケーブルカーは200円/往復と見做すことも出来ます。
見做したから何だという話ですが…


正直、寂れた遊園地なのでは?と高を括っていましたが、
かなりの人出で始発便は目の前で定員になって積み残されました。


入れ違いで下りてきた車両に乗り込んで臨時便として出発します。


山肌を一直線に登るので眺めはとても良いです。


ラクテンチ上駅こと乙原駅に到着。
乙原というのは書類上の正式名称ですが、まず使われません。
ちなみに、下の駅の正式名は雲泉寺駅です。


これが別府ラクテンチ。
かなりコンパクトな遊園地です。


まずは大吊り橋から別府の眺めを。
何故か誰一人としてこの橋を渡っていませんが。


1,300円払ったんだし折角なら何か乗ろうかな…
しかし、当然のことながら小さな子供達ばかりだな…


比較的年齢層の高い場所ということで
どうぶつコーナーに行ってみます。
後ろに見えているのって民家?
これがもしかしてラクテンチケーブルを
運賃だけで利用出来ると噂の乙原住民でしょうか。


地元住民はさておいて、
どうぶつコーナーは別府温泉の地熱でも活用しているのか
ミーアキャットやワオキツネザルなど
温暖な地方に棲む動物が多いです。


バードパークにいるのも中南米やインドなど
熱帯の鳥達が多め。
雀なんかも紛れ込んでいますが。


うおっ!このインドクジャクあまりにも自然かつ静止していたから
オブジェかと思ったら本物だった!


どうぶつコーナーだけでも結構楽しみましたが、
一応一つくらいアトラクションにも乗っておこうかと
目玉っぽいジェットコースターに乗ってみました。
ジェットコースターはショボいほど怖いとも言いますが、
驚くほど怖くありませんでした。
景色はそれなりに良い。


吊り橋を渡って、どうぶつコーナーを見て、
ジェットコースターに乗って、
爆速でラクテンチをマスターしたので帰ります。
10:20発のケーブルカーに乗車。
まだ1時間も経っていないのに下るから滅茶苦茶怪訝な目で見られた…


別府駅まで歩いて列車に乗ります。
ところで、一昨日のゼンリンミュージアムで学んだのですが、
ゼンリンの起こりは別府の観光案内地図なのだそうです。
今回の行程のピースが繋がった。


11:15発JR日豊本線普通佐伯行きに乗車。


12:20、臼杵駅に到着。
「う♡」じゃないんよ。
図星を突かれつつ感じているみたいになってるじゃん。


とまあ駅名芸はどうでも良くて、
ここで今回の旅行の中で一番クリティカルなタイムアタックが発生します。
臼杵駅で降りた理由は臼杵港発の四国行きフェリーに乗る為。
今乗ってきた列車の臼杵駅到着予定時刻が12:20なのに対して
フェリーが駅から1.1km離れた臼杵港を出港する時刻は12:40。
大野竹田バスというバス会社が臼杵駅12:24発
臼杵港フェリーターミナル12:27着という
神懸かった接続の路線バスを運行しているらしいのですが、
そのバスの始発はここから30km以上も離れた大野竹田。
バスのダイヤを見る限り臼杵駅で時間調整を行う訳でもないようで、
遥々30kmも走ってきた路線バスが遅れていない保証があるのか?
そもそも、乗船手続きは出港何分前まで出来るのか?
あまりにも不確定要素が多過ぎる。
じゃあ何故そんな行程を組んだのかと言われたら、
ラクテンチケーブルに乗りつつ四国へ渡るには
これ以外のまともな選択肢が存在しなかったんです…


結論としては、臼杵駅前にタクシーが待機していたので
タクシーを使ったら普通に間に合いました。
なるほど、タクシー利用前提ならこれは神接続のダイヤだな…
12:40発宇和島運輸おおいたに乗船。


長距離フェリーみたいな豪華さの船内ですね。
0:55発3:15着みたいな深夜便もあるからでしょうか。


残念ながら食堂はありませんが、船弁なるものが売っていました。
待てよ、鉄道で食べる弁当が駅弁なら
フェリーで食べる弁当は「港弁」なのでは?
いや、駅弁の「駅」が販売箇所を指しているのだとすれば
船内売店に置いてあるこの弁当はやはり船弁で間違いないのか…?


なんてアホな考えは余所に出航です。
危ない橋を渡りまくった行程でしたが、
何とか九州内は無事に終えられました。


次なる舞台の四国へと渡ります。
四国の行程は四国の行程で不確定要素が盛り沢山なんだよな…

 

 

(以下、メモ書き)

[画像]
日も完全に沈んで本来の静かな姿に戻った下灘駅
と思いきや、15人も乗車してきて驚きました。
17:48の列車は写真撮影の為に見送って、
とはいえ宿は松山市に取っているから
次の松山行きであるこの列車まで2時間弱待っていたってこと?
中々訓練された鉄オタだな…


九四鉄道乗り潰し 第2日目(書きかけ)

2024年09月22日 | 鉄道


5:16、起床。
宿泊費が暴騰しているにも関わらず福岡県に泊まったのは、
性懲りも無くあれに再挑戦しようとしたからです。
結果は…
…やっぱり運休なのか。
これで4回目だぞ!小呂島渡航失敗は!
まあ、今回については小呂島がどうこうと言うより
台風だか秋雨前線だかがぶつかってきたので、
小呂島航路に限らず交通機関が大荒れになっていますが。


大雨の中若宮インターチェンジバス停まで歩きます。
どうして高速バスのバス停って
人目を避けるような場所に設置されるんですかね?


6:26発西鉄バスなかたに号西鉄天神高速バスターミナル行きに乗車。
立席乗車不可の高速バスにも関わらず予約が出来ないので
もし満席で乗車拒否されたらこの後の予定が…
と不安でしたが、席にはかなり余裕がありました。

7:05に西鉄天神高速バスターミナルに着き、
即座に7:10発九州産交バスひのくに号熊本桜町バスターミナル行きに乗り継ぎ。
乗換案内で表示された時は
時刻表上で5分しか猶予の無い高速バス同士の乗り換えなんて可能?
と訝しんでいましたが、案外行けました。


8:58、西合志バス停で下車。
また田んぼの中に降ろされてる…


熊本電鉄の三ツ石駅まで歩きます。
高速道路本線上のバス停と鉄道の乗り換えは、
一般的には自分で地図を見ない限り気付かない
裏技的な手段であることが多いのですが、
ここは乗り継ぎ乗車券が販売されているくらい公に案内されています。


この駅はホームの一部が九州自動車道の下にめり込むくらい
高速道路至近にあるので、
駅開業(2001年2月開業で国内では21世紀初の新駅らしい)に合わせて
西合志バス停もこの位置に移転しようという運動もあったそうですが、
諸般の事情で立ち消えになったそうです。
移転してくれていればさっき大雨の中歩かずに済んだのに…


電車が来るまでホームをうろついていたらこんな張り紙が。
どうもゴミのポイ捨てを咎める張り紙のようですが…
英文の中でゴミを"53"と表現して注意したら
日本語と英語の両方をそれなりのレベルで理解出来る人でないと
この張り紙の意味を理解出来ないのでは?
そういう言語能力の人間が特にポイ捨てするから
その特定の層にだけ伝わるように敢えてそう書いているのかな?


9:14発熊本電鉄菊池線御代志行きに乗り換え。

 

 

(以下、メモ書き)

えっ、南阿蘇鉄道だけ12:50に運転を再開?
一方のJR豊肥本線は運転見合わせ区間が逆に伸びて
肥後大津-中判田になる始末…

 

「満席なので進行方向逆のお席でのご案内になります」
乗れるだけで有難いのだからそれは仕方無い…
…満席なのに指定席券が発券されるってどういうこと?


板バネの元貨物車


小池水源

吉田城御献上汲場(小さい)
元は殿様専用の水場

 

これで何とか別府まで抜けられることになりました。
…が、時間がギリギリ過ぎて飲食物を買い込めませんでした。
ここから先別府駅までの4時間は飲まず食わずです。
こういう時に限って全ての乗継の待ち時間が2〜3分という
神接続をしているからな…


炭焼きの香ばしさ、鰹節、生姜、それに鶏の脂


九四鉄道乗り潰し 第1日目(書きかけ)

2024年09月21日 | 鉄道


先週道東で日本百名山巡りをしてきたばかりですが、
今週もまた三連休です。
となれば出掛けない訳にはいかないでしょう。


2週連続で登山するという選択肢もありましたが、
それは流石にキツいかと思って九州に鉄道乗り潰しの旅に来ました。
半年前(2024/2/23-25)にも来たな…
半期終わりに九州に来てしまう質なんだろうか。
今回は小倉駅スタートです。


前回の小倉では市街地には目もくれず馬島に渡りましたが、
今回はちゃんと市街地を周ってみようと思います。


まずはゼンリンミュージアムへ。
住宅地図でお馴染みのゼンリンは小倉に本社があります。
展示物は写真撮影禁止ですが。


この博物館ではゼンリンの地図の変遷というよりは
日本が歴史上の地図の中でどう描かれてきたかが展示されています。
欧州人にとっては日本、特に道東から樺太に掛けてが
最後の「空白地帯」だったそうで、
いつまで経っても形が定まらない様子が良く分かりました。
地名を取ってみても、「尾張」が"Vlloari"(ベルギー、1595年)
→"Vouari"(イタリア、1617年)→"Voari"(イタリア、1641年)
→"Owarri"(オランダ、1655年)→"Owari"(イギリス、1727年)と
何百年に渡って表記がブレブレです。
それとも、日本人の発音自体が「ゔぅぉあり」みたいなのから
「おわり」に変遷していったのを
忠実に文字起こしした結果なのでしょうか?


中々面白いミュージアムでした。
個人的には昭和20年代の森林鉄道の地図とかも期待していたけど、
それは地図じゃなくて最早森林鉄道のミュージアムか…


さて、小倉と言えばもっと有名な企業の本社もあります。
知多半島民にとってみると思い切り競合ですが、
だからこそ気になる面もあります。


便器で国内シェア第1位のTOTOのミュージアムです。
国内シェア第2位は常滑市に本社を置いていたINAXです。
今はLIXILだし本社所在地も品川になってしまいましたが。


INAXは常滑焼からの流れでトイレを作り始めたので
TOTOも何処かの古窯に出自を持っているかと思っていたのですが、
朝鮮半島からの原料輸入や筑豊炭田からの燃料輸入など
主に物流の観点から小倉を選んだそうです。


TOTOと言えば、昭和39年の方の東京オリンピックに際して
ホテルニューオータニの工期を短縮する為に
ユニットバスを開発したことが有名です。
ユニットバスは浴室を丸ごと工場で製造して
後は現場で設置するだけにしたもので、
トイレとお風呂が同じ部屋にあるという意味ではありません。
同じ部屋にしてしまった方が更に工期を短縮出来るので
概して一緒にされるのですが。


平成26年になってホテルニューオータニの倉庫で
その初めてのユニットバスが発見されたそうで、
このTOTOミュージアムでは実物を見ることが出来ます。
当時はユニットバスに電話が付いていたのか…
トイレットペーパーが切れた時に持ってきてもらう用?
でも、そんな高い位置に取り付けたら
座りながらだと受話器を取れないのでは。


ウォシュレットもTOTOの製品です。
が、展示を見ていると
「※ウォシュレットはTOTOの商標です。」
という但し書きがあるものの、「日本初」という文言はありません。
実は、温水でお尻を洗う装置はINAXの方が先に市場投入していたのですが、
ウォシュレットの方が一般名詞化するほど売れたという流れです。
ちなみに、LIXILでの呼び方は「シャワートイレ」で、
物件紹介サイトなどで使われる本当の一般名詞は「温水洗浄便座」です。


今に続く製品の起源だけではなく、
今ではもう無くなったものもあります。
こちらは衛生陶器ミニチュア、つまり便器の模型です。
何の為に用意されたものが分かりますか?
答は販促用のノベルティ
ではなく、ショールームが無かった時代に
絵や写真では分かり難い立体的な便器のイメージを掴んでもらう為に
販売員が用いていたのだそうです。
ガチャガチャにしたら割と売れそう。


オーソドックスにこれまでTOTOが世に送り出したトイレを
ズラッと陳列した部屋もあります。
こんなに見せつけられるとお手洗いに行きたくなってくる。


トイレの会社のミュージアムですから、
勿論お手洗いに設置されているトイレも違います。
TOTOのフラグシップモデルであるネオレストNXです。
メーカー希望小売価格は何と税込776,600円。
一昔前なら軽自動車が買える値段だな…
一般的なトイレは5万円〜らしいので10倍以上ですね。
違いはと言うと、形状がえらく丸っこいのと
後ろの部分がやけに巨大なことでしょうか。


こちらもまた面白いミュージアムでした。
展示室よりもトイレ掃除の方が力を入れていそう。


ノリで歩いてきてしまいましたが、
TOTOミュージアムは小倉駅から距離があるので
より近い南小倉駅から電車に乗ります。
14:15発JR日豊本線普通小倉行きに乗車。
西小倉駅で14:26発JR鹿児島本線普通直方行きに乗り換えます。
乗車券は博多まで通しで買ってあるから
南小倉-西小倉の切符を買えばOKのはず…
「この乗車券では在来線に乗れませんよ」


在来線に乗るなら買えと言われて140円の区間変更券を買わされました。
新幹線と並行在来線って選択乗車出来る
(どちらの乗車券を買ってももう一方の路線を選んで乗れる)
んじゃなかったっけ?140円って結局何の額?
と色々調べてみましたが、
どうやら小倉-博多67.2kmに対してJR九州が導入している加算額が
この140円に相当しているようですね。

JRはJRでも、経営が安定している本州の3社(東海、東日本、西日本)と
経営の厳しい他3社(北海道、四国、九州)では
同じ距離の乗車券でも運賃が違い、
具体的には後者は本州の運賃に対する加算額を設定しています。
それで、JR山陽新幹線は博多まで全てJR西日本の持ち物なので、
小倉-博多を新幹線で移動する場合の運賃は
加算額無しの1,170円なのに対し、
JR鹿児島本線はJR九州の持ち物なので加算額140円が上乗せされて
運賃が1,310円になるという話です。
この問題が生じるのは多分ここだけ?


14:37、スペースワールド駅に到着。


スペースワールドという奇妙な駅名は
八幡製鉄所の跡地に建てられて平成29年まで存在していた
テーマパーク「スペースワールド」の最寄駅だったことに由来しています。
その跡地にはスペースLABOという科学館が建てられていますが、
今回見たいのはそれではありません。


東田第一高炉史跡広場です。
富国強兵の流れの中で明治34年に操業開始した高炉、
即ち鉄鉱石から銑鉄を生産する施設の跡を見学出来る広場です。


が…駄目っ…!
臨時閉鎖されている…
トーピードカーとか見たかったのに…


仕方無いので次に向かいます。
高炉を外から眺めるだけなら駅のホームからでも見られたな…
14:57発JR鹿児島本線区間快速二日市行きに乗車。


お隣の八幡駅で降りてシャトルバスに乗り換えます。
バスの運転手が「雷は大丈夫か」みたいなことを
無線で訊いていて焦りましたが、
「丁度運行再開した」という返事があって安心しました。


神戸市みたいな急坂の住宅地を抜けて向かうのは…


皿倉山ケーブルカー山麓駅です。
嘗ては帆柱ケーブルと呼ばれ、
北九州工業地域の美しい夜景を俯瞰出来る皿倉山に登ります。
こういう孤立型のケーブルカーが
鉄道乗り潰しにあたって一番見逃しやすいんだよな…


15:20発皿倉山ケーブルカーに乗車。
真新しい車両ですね。


天井までガラス張りになっていて
大山ケーブルカー(2022/6/19)を超える展望の良さです。
流石は新型車。


ついさっきまで雷で運転を見合わせていただけあって
上の方はまだガスが少し残っているようです。
折角登ったのなら眺めが欲しいところだけど…


おや?意外と展望が望めるかも?


山上駅に着いたら、駅舎の屋上に上ります。
そこにあるのは展望台ではなく…


スロープカー乗り場です。
スロープカーとは急斜面を登るモノレールのような移動手段で、
福岡県の嘉穂製作所が国内外に納入しています。
奥只見ダム(2022/7/16)にもありましたね。


イメージとしては屋根の付いたみかんモノレールでしょうか。
…みかんモノレールの知名度がどの程度か分かりませんが。
ちなみに、法律上スロープカーはエレベーター扱いになります。
その為、ケーブルカーと違って鉄道の乗り潰しの対象外です。
逆にエレベーターを乗り潰そうとするオタクが居たら
スロープカーも乗らなければなりません。

 

To be continued.


時代の残照を捉えて

2024年08月19日 | 鉄道

今日は特に予定が無かったので
東海地方の地図を眺めてお出掛け先を探していたのですが、
岐阜県大垣市に気になるものを見付けました。


という訳で、大垣市にやって来ました。
もう少し詳しく言うと、JR東海道本線美濃赤坂支線の
美濃赤坂駅(2014/1/1)近辺です。
しかし、写真に写っているのはその美濃赤坂支線ではありません。


神社の境内を横切るこの線路は西濃鉄道市橋線です。
西濃鉄道は金生山の石灰石を搬出する目的で敷設された貨物鉄道で、
ご多分に漏れず路線の廃止が相次ぎ現在では営業距離1.3km。
日本一営業距離の短い普通鉄道としてやっています。

が、この西濃鉄道で有名なのは営業距離の短さではありません。
何と令和にもなって昭和顔負けのガバガバ運営が行われていた点です。
どのくらいガバガバかと言うと、
線路や車両の整備点検を全然やっていないのは勿論のこと、
時刻表が事実上無視されてその日の雰囲気で運行されていたり、
果ては閉塞をしない運行まで行っていたとか。
閉塞をしないというのは、反対側から別の列車が来ていないかどうか
知る術が無いまま列車を走らせるということです。
で、労組が会社に対して改善要求を出したものの交渉が決裂、
中部運輸局に通報される形で明るみに出たのです。


数え役満でお取り潰しになってもおかしくない所業の数々ですが、
今日もまだ西濃鉄道は走っています。
風評被害を防ぐ為に言っておくと、
カンガルーのマークでお馴染みの西濃運輸とは無関係です。


石引神社の参道を横切る西濃鉄道の貨物列車。
流石に今は時刻表通り走らせているようですね。
鳥居の反対側から反対方向の列車を撮った方が
本殿も写せてより境内感のある写真になるのでは?
という御指摘は尤もですし、実際今朝時点では僕もそう思って
昼の上り列車を狙うつもりだったのですが、
大垣に来てからとある情報を入手して
急遽ターゲットをこの下り列車に変更しました。


西濃鉄道市橋線の終点、乙女坂駅。
駅というかセメント工場ですね。


石灰石が産出する金生山はこんな山。
秩父の武甲山(2015/12/5)を思い起こさせます。

さて、西濃鉄道を無事に撮り終えたところで
さっき入手した情報に基づいて移動します。


やって来たのは大垣ひまわり畑。
休耕田を活用したひまわり畑なのですが、
ただのひまわり畑にしては人が多過ぎます。
どうやら、同じ情報を持っている人達が集っているようですね。


このひまわり畑は東海道新幹線に沿っていて
新幹線とひまわりを組み合わせた写真を撮れるとして
撮り鉄以外にも有名なスポットなのですが、
それにしても平日に集まる人の量ではありません。
群衆は一体何を求めているのか?


やって来ました!


ひまわりにも負けない鮮やかな黄色に塗られた新幹線、
ドクターイエローこと923形です!
新幹線設備の検測の為の専用車両で、
その目立つ塗装から「見ると幸せになる新幹線」として有名になりました。
しかし、平成12年に登場してから既に20年以上が経過し、
老朽化からJR東海では来年1月に引退することが発表されました。
これまでは新型新幹線をベースにした
次のドクターイエローに置き換えられてきたのですが、
これからはもう検査専用の車両は導入しないとのこと。
一つの時代が終わる感がありますね…


2つの列車を無事写真に収めることが出来たので、
道の駅に寄りながら帰ります。


おや?
道の駅クレール平田に入っていた喫茶店のこのマーク…
Chromeがオフラインの時に現れるあの恐竜(Lonely T-Rex)では?
海津市(所在地)が世界と繋がっていないと自虐でもしているのか?


マークに釣られて入店してしまいました。
普通にクオリティが高い。
ちなみに、何故KAIJU CAFÉという名前なのかというと、
この近くで恐竜の化石が発掘されたから
ではなく、海津(かいづ)が訛ってカイジュウなのだそうです。


では、海津市のキャラクターが怪獣なのかというとそうでもなく、
公式のマスコットキャラクターはかいづっちという狐だそうです。
道の駅月見の里・南濃にぬいぐるみが売っていました。
半田市のごん吉くんと被ってない?


海津市の言い分としては千代保稲荷神社の稲荷様がモチーフだそうです。
狐のキャラって結構見る気がしますが、
ご当地キャラとして一番多い動物って狐なんですかね?
いや、犬か猫かな?


時代を越えて残っていくものと時代と共に消えていくもの、
その両方を見た美濃でのドライブでした。