こんな天気の中、東京セレソンDXの「歌姫」を観てきました。
セレソンの芝居は、何度か観に行っていますが、何度目かにとっても、がっかりする事があって、ちょっと間をあけていました。今日、久しぶりの観劇です。
初めて行く劇場だったので、時間に余裕を持ち、プラス出来るだけ歩く距離を短くするために、地下鉄利用で新宿に行ったのですが、これが失敗でした・・・方向音痴の私、完全に道に迷い、かな~~~~り焦り、交番で聞いて開演5分前に入りました。良かった~~~遅れなくて(^^ゞ
さて、内容ですが、とっても良かった!!こんな天気の中、セレソン観に行って良かった!!と、思える舞台でした。
ストーリーは、昭和30年代の映画館「オリオン座」が舞台です。終戦直後に記憶を失くしたまま、オリオン座に拾われ働き続けている、通称太郎さん。オリオン座支配人の次女・鈴は太郎さんに恋しています。なんとなくいいムードの太郎と鈴。でも、記憶がない太郎さんは、自分が分からないのに、鈴を幸せに出来ない・・・と、ちょっと消極的。
そんなこんなのある日、太郎さんの過去を知る人が訪れて・・・・太郎さんも記憶が戻ります。太郎さんには妻子がいたのですね。記憶が戻った太郎さんは、オリオン座であった10年以上の記憶を失くしたフリをしたまま、子供のために鈴から去ります。本当は、鈴にプロポーズをしようとしていたのですが・・・・。
妻もしっかりした人で、彼の記憶が戻らない上に、思いが鈴にあると分かり、身を引こうとした直後、記憶が戻るのです。妻にもオリオン座の記憶を失くした状態を通します。太郎さんの本当の気持ちを知っている、弟分にだけは記憶が全部戻っている事を伝えるんですね。
話の始まりと終わりは、現代に戻っています。太郎さんの子供ひばりが、歳をとり自分の子供と一緒に、父親の足跡をたどってオリオン座を訪れます。父と娘の関係はうまくいってなかったのですが、やっと父親の気持ちを知る事ができるのです。
太郎さんも鈴も、再会はせずに亡くなるのですが、悲しいだけでなくラストは、生まれ変わって結ばれる?と言う余韻を残して終わります。
セレソンの芝居は笑って・笑って・最後は泣かせるのです。今日は笑って涙・・・ラストも涙・・・でした。
太郎さん役を演じるのは宅間孝行さん、太郎さんの妻、子を演じるのが阿南敦子さん。この2人の演技がとっても自然で好きです。舞台が引き締まる感じがします。
セレソンの舞台は、途中アドリブで言いあう場面がいくつかあります。今日は珍しく、宅間さんが、やりこめられて言葉に詰まっていました。これって珍しいと思うんですよ。この場面は本当に笑えました。
8月5日まで、新宿シアターサンモールで上演中です。興味をもし持ったら是非、足を運んでくださいな。お勧めです。
次回の舞台は、年末の12月26日~31日だって。この日程は無理だよ~~~。たぶん・・
セレソンは関係者がよく観にきます。今日は、つるべえさん(字がわからない)がみえてました。