佐藤さえ の 本棚

読んだ本の感想を書いています。

別冊宝島『徹底検証! 子どもは「この場所」で犠牲になった』

2006-06-18 15:20:04 | その他
別冊宝島『徹底検証! 子どもは「この場所」で犠牲になった』
小宮 信夫著



入りやすく見えにくい場所, 2006/6/18


 実際にあった事件の解説と
 地域安全マップの作成方法を書いてある本です。

 地域安全マップの作り方の本として取り寄せても即実行には移せませんが、
「必要性を認識する」
のに役に立つ本です。
 子供達自身が、マップを作り、危険な場所を認識する。
 マップを作成する際に地域の大人たちにインタビューという形で触れ合う機会を設け、大人に対する信頼感を築く。
そして地域の大人も子供達を守ろうという意識が強くなる。
 子ども達が犯罪に対する強い嫌悪感を持つ。
 そのことによって犯罪をおこさない人間に育つ。
 といった件が説得力があり、安全マップ作成は確かに意義がありそうだと思いました。

別冊宝島『徹底検証! 子どもは「この場所」で犠牲になった』 (単行本)


 犯罪の経緯などは、新聞などで報道されているものとあまりかわらないので、とくにこの本を買って読むという必要がないかもしれません。
 じっくり読めなかったり、忘れてしまった…といった方には有効だと思われます。
 でも、この本は、大体がこの子どもが犯罪に巻き込まれた事件の紹介にページが割かれています。
 安全マップについては、少しだけなので、もし、マップを作る方法を知りたいなら、他の本をあたったほうがいいものと思います。
 マップをつくるのは、危険な場所を知るためと思っていましたが
 子ども達が自分で危険な場所を見分ける目を手に入れるため。
 そして、地域が危険な場所をつくらない取り組みをするため。
 地域のつながりをつくるため。
 犯罪に対する嫌悪感を覚えさせるため。(子ども自身が犯罪者に育っていかない)
といった意義がある。
というのに感心しました。
 犯罪者を見分けるより、
 犯罪を起こしやすい場所にいかないように(つくらないように)するのが
早いし確実と感じました。


アマゾンにレビューを送ったら今受け付けていないとのこと
あとでおくっとかなくっちゃ。メモ
 
 
 


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