佐藤さえ の 本棚

読んだ本の感想を書いています。

カメラを止めるな!

2019-05-02 12:51:39 | 映画


カメラを止めるな! [DVD]
濱津隆之 (出演), 真魚 (出演), 上田慎一郎 (監督)


みんなでつくる。☆☆☆☆☆ 2019/5/2




 最初の止まらないカメラの部分だけでも、「ええ、すごいな。こんなふうに長まわしでも場面展開を激しくなるように作れるんだ」とけっこう面白かったのです。が、後半は短い時間でそれぞれの性格や立場をあきらかにし前半の場面を違う立場で見せてくれて、見ていていっしょの気分になる楽しい映画でした。じんとしました。 ネタバレせずに絶賛してくれた皆さんに感謝です。とても面白かったです。

カメラを止めるな! [DVD]
濱津隆之 (出演), 真魚 (出演), 上田慎一郎 (監督)




以下個人的な感想です。内容がわかってしまう描写がありますので、まだ見ていない方はご注意ください。

 確かに、これはお話の筋がわかっちゃうと面白さが減るタイプの映画です。
 グロ系は好きじゃないので、血糊たっぷりの宣伝やポスターだけだと全然見る気が起きなかったんですが、各種感想が「絶賛の嵐」「低予算でこれだけ成し遂げるとは」「有名な役者さんが出ないのにとても面白い」「最後まで見ないとわからない」といったもので興味がわき、すごく期待してみました。期待以上でした。

 はじめのB級映画部分もはらはらどきどきして面白かったんです。だってカメラを止めないであんなに場面展開するだけですごいですよね。ところどころ「なんだろう?」となる部分は出てくるんですが、「しょうがないよね、カメラ止めないってしばりあるんだから。」と思ってい見ていました。
 が、後半でそれぞれが違う角度で見ることができて、「ああ、なるほどさっきの疑問はこのせいだったか!」と納得させられる。
 しかも前半ドラマのいろいろな場面が、笑えるネタとして仕込んであったのがわかって、一緒に裏方にいるみたいでうれしい。
 頭を下げて調整していた監督が、「監督」の役になったら本音が出たせいか「マッドな熱血監督」として演技してアドリブで叫ぶ場面に溜飲が下がったり、フラフラゾンビがアル中のフラフラだったり、「僕の見せ場が」と嘆いていた役者さんがたっぷり出演出来たり、と現場の苦労や面白さや、失敗をリカバーする必死さがバシバシ伝わってきてスタッフといっしょに喜んだり困ったりあせったりしながら見ました。
 最後の人間ピラミッドのシーンは、役者もスタッフも全員総出で一生懸命な姿が映されて「がんばれもうちょっと」と応援していました。
 小さいころ肩車していた娘を再度肩車している監督の姿とオーバーラップさせるのも良かったです。
 評価通りの良い映画でした。
 感動の名作というより、とっても面白い楽しい映画でした。
 お正月やお盆に家族で見るのにもいい映画だなと思いました。

 個人的に面白かったのは、「なんでこんなところに斧が」のセリフ 監督の奥さん「ポン」、斧が刺さったまま起き上がるミスシーン(リカバリー出来てなかった)ゾンビもスタッフも交えて一生懸命作った人間ピラミッド(みんなの顔が見えるいい演出だなって感心しましたし、じんと胸に来たのがこの場面。 みんなで一生懸命映像をつくるって行為自体がすごく良いです)
 あんまり映画もテレビも見ない人間なのですが、時間いっぱい面白くて見て満足しました。
(ネタバレが怖くなくなったので、もっとほかの人の感想を見ようと思ってます)
 


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