Seriously?

ひとりごとです

映画 ■■マダム・フローレンス! 夢見るふたり■■

2017年01月04日 | 映画
2017年、映画鑑賞一作目は
大好きなヒュー・グラントの
「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」



公開した当初は仕事が忙しくて
映画館に行く余裕がなくて
あっという間に地元の映画館からは消えて
「DVDで観るしかないかな~?」
と、思っていたら
なんとか間に合いました!



映画 ■■マダム・フローレンス! 夢見るふたり■■

☆☆



ヒュー・グラントのメタボ具合は
役作りのためか?
いやいや「噂のモーガン夫妻」あたりから
ブヨブヨしてきたよね...

若い頃の颯爽としたクールな魅力がなくなって
とても寂しい

映画俳優にとって、見た目は商売道具だから
それを綺麗にキープしていない所に
彼のプロ意識の低さを感じて
非常に残念に感じるんだな

でも、好きだけどね...



あと、私の好きな、アメリカンドラマ
「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」で
ハワード役をしている サイモン・ヘルバークが
とても良かった



観終わった感想をネタバレ気味に

一番謎だったこと:
ピアノの先生だったフローレンスが
なんで、自分の歌は音程が外れていて
リズムもずれていること
どうして気付かないんだろう????

ピアノを教えられるくらい音感が優れているなら
自分が歌うときの音程だって
完璧にコントロール出来そうなものだが...

でも、実話に基づいた映画だから
実際、ピアノの先生なのに音痴だったんだろうな


他にも、もやもやしてしまった所は
(A)「ヒュー・グラントは
心からメリル・ストリープを愛していたのか?」

それとも

(B)「メリル・ストリープの財産目当てで
献身的に支えていた(ふりをしていた)だけなのか?」

...という所が、ハッキリと断言されていないのだ
「観た人のご想像にお任せします」
と言っているよう



更にこの映画が言いたいのは



(A)「このように夢を追うことが出来て
実現するために奔走する夫がいて
メリル・ストリープはなんて幸せなんだろう」

それとも

(B)「一見、愛し合う幸せそうな夫婦に見えるが
実は夫はお金が欲しいだけの仮面夫婦

夢だって、お金の力で実現させただけで
実は、多くの人にあざ笑われている

メリル・ストリープは嘘とお金が詰まったホールで
裏切りと嘘に気付かずに
夫の偽りの愛に感動している
こんな人生、本当に幸せでしょうか?」

と、疑問を投げかけているのでしょうか?



私は(A)(B)両方の間を
行ったり来たりしていました

人の幸せって
こっちから見たら幸せに見えるけど
裏側から見たら結構悲惨だったりする
そんな所かな?

見る人が、どの角度から見るかによって
「ダマされている、不幸」に見えたり
「献身的に支えられて愛されて幸せ」
と、感想が変わるように思いました



私は
ヒュー・グラントは
メリル・ストリープの
財産目当てであったかも知れないけど
愛情も確かにあったと思うのです



フローレンスという人は
周りにいる人を味方にしてしまう
暖かい人柄の持ち主だったのだと思う

歌は下手だけど
何故だか、とても好感を感じる
応援せずにいられない
魅力に満ちた人だったのでは?



実際に
彼女の歌を「素晴らしい」と絶賛するファンは
少なくなかったと思う

彼女との付き合いとか、利害関係があって
お金で買収されて
「裸の大様」のように
見えない衣装を褒めざるを得ない人達もいるし

利害関係はなく
彼女の人柄が好きで
見えない衣装をべた褒めしている人達もいる

でも、そういう人達は
最初のうちは嘘ついて褒めているんだけど
褒めているうちに本当に素晴らしいと錯覚し始めて
心から絶賛するようになっている

みんながみんな嘘をついていたんじゃないと思う
本当に感動していた人達はいたのだ



芸能人のブログのコメント欄見ると
ファンが「可愛い」とか「キレイ」とか
「歌聞いて涙が出た」とか褒めてばかりじゃないですか
ファンじゃない人が読むと
「どこが~???」と思うけど
ファンの人たちには
「可愛くてキレイで歌も上手い」と
本当に映っているんだよね



抽象派の絵だって
「子どもの落書き」にしか見えない人はいると思う
でもそれがピカソの作品で何億円もすると知ったら
「素晴らしい~」と感想は変わるものでしょう?



アグネスという品のない金髪女性が
初めてフローレンスの歌を聴いたとき
狂ったように笑い転げていたけれど

カーネギーホールのコンサートで
退役軍人達が嘲笑したり罵声を浴びせたりして
コンサートがメチャクチャになりそうになった時には
1人立ち上がって
「はやし立てるのを止めて彼女の歌を聴きなさい」
と、怒りを露わにし
拍手喝采を起こして、コンサートを盛り上げた

彼女のこの豹変ぶりが
フローレンスとフローレンスの歌の魅力を
物語っていると思いました



彼女の歌には不思議な力があったんだよね
タダの音痴な歌が
あんなに支持されるはずがない

メリル・ストリープが見事に再現させていたけど
あまりに調子っぱずれで思わず笑ってしまうんだけど
ほっこりしてしまうというか
非常に好感を感じてしまうんだな



と、思いました



私がフローレンスなら
本当にヘタなら陰で笑っていないで
教えて欲しいと思うけど
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