
地球上の生命の運命には不穏な"秘密"がある
何十億年も前に温かい池の中で複製を開始した生命の源である化学物質が
三葉虫>恐竜>樹木>ナメクジ>草>サル>マッシュルームそして人間へとゆっくりと進化していった
過程の間にもその"秘密"はずっと彼らの影に鎮座しているのだ・・
「死」という秘密が
38億年におよぶ地球上の生命の歴史 そしてこれまでに存在したと考えられる40億種のなかで
90%はすでに絶滅している われわれの惑星では絶滅することは当たり前のことなのだ
過去5億年のなかで 5回取り返しのつかないほどの「種の削減」が広まったことがある・・
誰にもはっきりとわからない理由で地球は生命にまったく適さない星となり
世界中の動物と植物が大部分姿を消してしまった
毎回、大量絶滅期には地球からすると瞬きするような時間で生存種の75%が死に絶えた
6500万年ほどまえに起こった最後の大量絶滅以降 事態は比較的沈静化している
絶滅は続いているが、あくまで正常な範囲内でとどまってきた
しかし6度目の大絶滅はせまっている。ただし前回と違うのはわれわれがその原因を
おおよそつかんでいるということだ
過去に起こった5回の大絶滅とは?
1982年シカゴにあるフィールド自然史博物館のデビッド・M・ラウプとシカゴ大学のジャック・セコプスキーは
科学雑誌「サイエンス」に論文を投稿した
彼らは過去5億年間の海洋生物について、何千という科の化石の発生率と堆積パターンを調査し
生命体の絶滅率が「異常な高さを示す時期」がはっきり区別できることに気づいた その後の科学者の研究も
なんらかの事象あるいは一続きの事象が地球上の生命の壊滅的な損失を招いたとするデビッドとジャックの説を
裏付けた
デビッドとジャックが特定した最古の大絶滅は地球上に氷河が形成され、水をせきとめあらゆる場所の
海水位を下げ始めた4億5000万年めごろに始まったオルビトス紀からシルリア紀にかけて起こったこの現象は
1000万年ほど続き海洋生物の四分の一そして水性の属の60%を死滅させたとくにひどい打撃をうけた種は
腕足動物、うなぎに似たコノデント、三葉虫などだった
つぎに大絶滅が起こったのがデボン紀後期3億7500万年ほど前に始まって2500万年続き
あらゆる科の19%あらゆる属の50%そしてあらゆる種の70%が死滅した大量絶滅だった
この時期 陸上には虫と植物そして最初期の両生類が生息していた・・
絶滅はそのすべての繁栄の歩みを拒んだ
そのあとにべルム紀(三畳紀)の大絶滅が訪れた2億5000万年に始まったこの事象は地球最悪の絶滅と知られ
当時生息していた種の95%海洋属の84%そして脊椎動物や植物を含む地上種の70%を殺戮した
世界中の昆虫の三分の一も死滅したがこの目でこうした大量絶滅をしたのはこの時だけだ
生命の損失があまりに壊滅的だったので古生物学者たちが特別に「大絶滅」と呼ぶときは
他の4回と区別してこの時を指すことが多い
陸上では哺乳類に似た爬虫類が絶滅し脊椎動物が立ち直るには何千万年もの歳月が必要だった
三畳紀末の大量絶滅はおそらく中部大西洋地域から噴出した溶岩が原因で2億1400万年前に始まり
1000万年続いたこれによって大西洋が切り拓かれるとともにおそるべき地球温暖化がはじまり
海生の科22%属の52%が死滅した地上ではこの事象によって恐竜にはほとんど敵がいなくなった
そしてこの後に起こったのが大抵の人が知識を持つ大量絶滅=恐竜を絶滅させたものだ
およそ6500万年前に起こった白亜紀=第三紀の絶滅はの海生の科16%海生の属47%
そして陸上脊椎動物の科の18%を死滅させた
理由はおそらくユカタン半島付近に落下した小惑星が空中に粉塵を巻き上げそれが太陽を遮り
以後 数百万年のうちに巨大な動物たちを食料不足で死滅させたのだった
その後 哺乳類と鳥類が支配的な生物として登場した
6度目の大絶滅がやってくるか?
最近の我々は「絶滅」に慣れっこになっている
新聞の紙面には死滅したり、消え去ろうとしている大小の動物や植物に関する記事が途切れつことがない
そしてそのスピードはますます速まっているように思える
その多くはまだ人間が分類すらしていない種だ
増え続ける人口はこれからの競争の激化を意味するがそのせいで苦しめられるのは人間だけでなく
むしろ動物たちだ
現在の「種の生存率」を地球の大量絶滅の歴史と照らし合わせたらどうなるかを確認するために
カルフォルニア大学のアンソニー・D・バーノスキーは絶滅の脅威にさらされたあるいは
そう危惧されている種のデータをひとつにまとめあげた
「記録された数字は相当な過小評価である可能性が高いなぜなら大半の種がまだ正確に特定されていないからだ
そうした観察結果は資源を独占し生息環境を分断し非在来種を持ち込み病原体を広め種を直接殺し地球の気候を
変化させることで人間がいま第六の大絶滅を引き起こしているのを示唆するものだ」
アンソニーはあとほんの数世紀で地球は第六の大絶滅を引き起こすだろうと予測している
大量絶滅の定義は比較的高く=すなわちひとつの網あたり75%以上の種が失われた場合=設定していながらも
「現行の絶滅率がビッグ5なみに種の損失を引き起こすまでにあと何年必要なのだろうその答えは
もし"絶滅の恐れがある"とされている種がすべて一世紀以内に絶滅しその後もその傾向が変わらなかったら
地球上の絶滅率は240~540年でビッグ5なみになる」
新たな大絶滅を回避できるか?
「無理だろう 人間に認識できる時間の枠内で生物多様性の回復がなされることはない・・・」と
アンソニーはいう
何十億年も前に温かい池の中で複製を開始した生命の源である化学物質が
三葉虫>恐竜>樹木>ナメクジ>草>サル>マッシュルームそして人間へとゆっくりと進化していった
過程の間にもその"秘密"はずっと彼らの影に鎮座しているのだ・・
「死」という秘密が
38億年におよぶ地球上の生命の歴史 そしてこれまでに存在したと考えられる40億種のなかで
90%はすでに絶滅している われわれの惑星では絶滅することは当たり前のことなのだ
過去5億年のなかで 5回取り返しのつかないほどの「種の削減」が広まったことがある・・
誰にもはっきりとわからない理由で地球は生命にまったく適さない星となり
世界中の動物と植物が大部分姿を消してしまった
毎回、大量絶滅期には地球からすると瞬きするような時間で生存種の75%が死に絶えた
6500万年ほどまえに起こった最後の大量絶滅以降 事態は比較的沈静化している
絶滅は続いているが、あくまで正常な範囲内でとどまってきた
しかし6度目の大絶滅はせまっている。ただし前回と違うのはわれわれがその原因を
おおよそつかんでいるということだ
過去に起こった5回の大絶滅とは?
1982年シカゴにあるフィールド自然史博物館のデビッド・M・ラウプとシカゴ大学のジャック・セコプスキーは
科学雑誌「サイエンス」に論文を投稿した
彼らは過去5億年間の海洋生物について、何千という科の化石の発生率と堆積パターンを調査し
生命体の絶滅率が「異常な高さを示す時期」がはっきり区別できることに気づいた その後の科学者の研究も
なんらかの事象あるいは一続きの事象が地球上の生命の壊滅的な損失を招いたとするデビッドとジャックの説を
裏付けた
デビッドとジャックが特定した最古の大絶滅は地球上に氷河が形成され、水をせきとめあらゆる場所の
海水位を下げ始めた4億5000万年めごろに始まったオルビトス紀からシルリア紀にかけて起こったこの現象は
1000万年ほど続き海洋生物の四分の一そして水性の属の60%を死滅させたとくにひどい打撃をうけた種は
腕足動物、うなぎに似たコノデント、三葉虫などだった
つぎに大絶滅が起こったのがデボン紀後期3億7500万年ほど前に始まって2500万年続き
あらゆる科の19%あらゆる属の50%そしてあらゆる種の70%が死滅した大量絶滅だった
この時期 陸上には虫と植物そして最初期の両生類が生息していた・・
絶滅はそのすべての繁栄の歩みを拒んだ
そのあとにべルム紀(三畳紀)の大絶滅が訪れた2億5000万年に始まったこの事象は地球最悪の絶滅と知られ
当時生息していた種の95%海洋属の84%そして脊椎動物や植物を含む地上種の70%を殺戮した
世界中の昆虫の三分の一も死滅したがこの目でこうした大量絶滅をしたのはこの時だけだ
生命の損失があまりに壊滅的だったので古生物学者たちが特別に「大絶滅」と呼ぶときは
他の4回と区別してこの時を指すことが多い
陸上では哺乳類に似た爬虫類が絶滅し脊椎動物が立ち直るには何千万年もの歳月が必要だった
三畳紀末の大量絶滅はおそらく中部大西洋地域から噴出した溶岩が原因で2億1400万年前に始まり
1000万年続いたこれによって大西洋が切り拓かれるとともにおそるべき地球温暖化がはじまり
海生の科22%属の52%が死滅した地上ではこの事象によって恐竜にはほとんど敵がいなくなった
そしてこの後に起こったのが大抵の人が知識を持つ大量絶滅=恐竜を絶滅させたものだ
およそ6500万年前に起こった白亜紀=第三紀の絶滅はの海生の科16%海生の属47%
そして陸上脊椎動物の科の18%を死滅させた
理由はおそらくユカタン半島付近に落下した小惑星が空中に粉塵を巻き上げそれが太陽を遮り
以後 数百万年のうちに巨大な動物たちを食料不足で死滅させたのだった
その後 哺乳類と鳥類が支配的な生物として登場した
6度目の大絶滅がやってくるか?
最近の我々は「絶滅」に慣れっこになっている
新聞の紙面には死滅したり、消え去ろうとしている大小の動物や植物に関する記事が途切れつことがない
そしてそのスピードはますます速まっているように思える
その多くはまだ人間が分類すらしていない種だ
増え続ける人口はこれからの競争の激化を意味するがそのせいで苦しめられるのは人間だけでなく
むしろ動物たちだ
現在の「種の生存率」を地球の大量絶滅の歴史と照らし合わせたらどうなるかを確認するために
カルフォルニア大学のアンソニー・D・バーノスキーは絶滅の脅威にさらされたあるいは
そう危惧されている種のデータをひとつにまとめあげた
「記録された数字は相当な過小評価である可能性が高いなぜなら大半の種がまだ正確に特定されていないからだ
そうした観察結果は資源を独占し生息環境を分断し非在来種を持ち込み病原体を広め種を直接殺し地球の気候を
変化させることで人間がいま第六の大絶滅を引き起こしているのを示唆するものだ」
アンソニーはあとほんの数世紀で地球は第六の大絶滅を引き起こすだろうと予測している
大量絶滅の定義は比較的高く=すなわちひとつの網あたり75%以上の種が失われた場合=設定していながらも
「現行の絶滅率がビッグ5なみに種の損失を引き起こすまでにあと何年必要なのだろうその答えは
もし"絶滅の恐れがある"とされている種がすべて一世紀以内に絶滅しその後もその傾向が変わらなかったら
地球上の絶滅率は240~540年でビッグ5なみになる」
新たな大絶滅を回避できるか?
「無理だろう 人間に認識できる時間の枠内で生物多様性の回復がなされることはない・・・」と
アンソニーはいう
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