20数年前、
数年間TBSテレビ局で仕事をしていました。
ドラマのTBS と言われていた時代で、
中でも、
人気のドラマ枠「金曜ドラマ」
金曜夜10時~
その制作デスクをしていました。
まだ20代、きゃぴきゃぴとはいいませんが(汗)
若さはつらつの頃です。
その頃、自宅が緑山スタジオの近くにあったことから、
赤坂での仕事を終えてから、
なんやかんやと用事を見つけて、
スタジオに行き、
撮影現場、編集作業を見学させてもらいました。
深夜におよぶ編集は地道な作業。
でも、いつまで見ていてぜんぜん飽きませんでした。
そして、
制作の現場の楽しさ、難しさ、厳しさを実際に体験し、
作品をつくることの面白さを知りました。
当時、制作デスクは、全体の雑務をフォローするのが仕事でしたので、
なんとか直接制作スタッフに入りたいと、
シナリオライターを目指すようになりました。
先日、亡くなられた原田芳雄さんとは、
『夫婦生活』という番組で
ご一緒させていただきました。
見た目も、存在も、男の中の男!
というオーラが全開。
独特の低いこもった声、
口数は少なく、
でも、突然、陽気に明るい笑顔を見せ……
そのつかみどころのない姿は
若い小娘には、まだまだ近寄れない雰囲気でした。
『夫婦生活』は、
ちょっと刺激的なタイトルで、
(プロデューサーのKさんから、事前にタイトルの印象を聞かれ困ったことも)
主演の桃井かおりさんはじめ、
個性あふれる出演者が勢ぞろいした
まさに<大人の作品>でした。
「夫婦生活」は、1985年に放送された
今から26年前の作品です。
ちょっと、計算すると……
え????
当時の原田さんは、今の私より若かった(*_*)
今の時代は、
若々しいことが 何より一番の傾向がありますが、
もっと充実、熟練、深い、苦い(?)、円熟などなど、
中身の濃い人間になることの方が魅力的ではないかと
思うようになりました。
自分自身が、年を重ねたこともありますが、
今までとても素敵な先輩方に出会っていたことに感謝。
これからの自分の人生に生かしていきたいと思う今日この頃です。
最後に、
原田芳雄さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。
合掌