(新)闘病日記

結局mixiの日記との差別化に迷って、こんな漢字。w

鼓腹撃壌

2010年11月11日 22時44分07秒 | 雪国はつらいよ
あまり時間が無かったが、市内の温泉に行ってきた。
ちなみに「平成の大合併」によって同じ市になった所なので、車で30分くらいかかる。

  

写真3枚は温泉近くの紅葉。真っ盛りで見頃だ。一部では葉が落ち始めている。
夕方で暗かったため、写真はかなり明るく補正している。白っぽくなってしまっているのは勘弁。

----

タイトルに付けた「鼓腹撃壌」という四字熟語は、中国の故事成語である。
皇帝があるとき、自分の行っている政治が本当に民衆のためになっているのかどうか気になり、お忍びで町に出てみた。
すると老いた農夫が、自分の腹を太鼓代わりに叩きながら、日々農作業をして農産物を食べて暮らしている、皇帝など自分の暮らしには関係ない、といったような歌詞の歌を歌っていた。
これを聞いた皇帝は、民衆が何事も無く日々を平穏に暮らしていることを知り、満足して居城へ帰った。

これを逆に言えば、一般市民が政治について思い悩んだり不満を抱いているという状況は、世の中が平穏ではない証拠であるとも言える。

温泉に行って湯に浸かり、近くにいた3人組の話を聞くともなく聞いていた。
うち1人は、頭頂部がすっかり肌色になった、中肉中背の人。「あと7年で両親が死んだ年齢の86歳になる」とのこと。
また1人は、まだらに白くなった髪がふさふさ。「10年前に父親の50回忌を済ませた」というくらいの年齢らしい。
もう1人は、非常にやせていて、髪は黒いが顔には深いしわが刻まれている。細かい年齢等は不明だが「親方」と呼ばれていた。

で、そうした年齢や年忌の話から、「人生はどうなるか分からない」というような話に流れていった。
そしていつしか、政治の話へ。

菅総理も悩みが絶えないだろうが自業自得だ、とか。
政府高官は野党のときには好き勝手なことを言っていたが、今は同じ事を言ってもそのまま全世界に発信されてしまって自分の評価を落としている、とか。
テレビで流れる話を並べると繋がらないところがあるから、テレビで流れない部分で色々まずいことを言っているんだろう、とか。
その他色々。

言葉を秋田弁から共通語に翻訳し、ちょっと整形したうえで「2ちゃんねる」にでも投稿すれば、立派な「ネトウヨ」発言集である。
もちろん、おいらは一言も口を挟んでいない。
こんな田舎の、しかも結構な年の老人達でさえ、テレビや新聞から得た情報だけで、ここまで見抜いているのであった…。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 峠の湯 | トップ | 眼科とラーメンとタイヤ交換 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雪国はつらいよ」カテゴリの最新記事