読書は好きではない。
河出書房新社 1540円(税込)
特におっさんになってからは、いや、インターネットを使うようになってから紙の上の活字はあまり見なくなりました。
そんな中、先日ネットサーフィンをしているととある記事に目が止まりました。
なんか、すごいインパクトがあって、記事を全部読んだら、この本が凄く欲しくなってしまった。
それで、ネットで探しても在庫なしとなっていて、1週間半程色々な本屋さんで探すけれど見つからず。
やっと20日の金曜にとある本屋さんで発見し買ってきました。
河出書房新社 1540円(税込)
記事にはこの本の最初の方の一部抜粋が載っていて、僕はそれに引き込まれてしまって、読みたい!!って思っていました。
買えない日が続けば続くほど読みたくなって、やっと見つけた時には購入できた本屋さんの駐車場で少しだけ読もうと思って20ページ余りも読んでしまいました。
本は読みやすく、これ本当に18歳の女子高生が書いたのだろうかというしっかりした文章と、随所に女子高生の感性が入れ込んであり、あっという間に読み終えてしまいました。
僕はインドに行ったことがないけど、インドについてのイメージ(常識)について記してあったことに「そうそう」なんて思ったり、現実のインドについて書いてあることには「まじかっ!?」って思ったり。
そして熊谷さんが見た現実(日本とは異なる環境下での現地の方の生活や文化の良い面や厳しい現実)がうまく、熊谷さんの気持ちの葛藤が飾らない言葉で表現されていて、とても面白かった。
近所のインド人の方(と思しき方達)が営んでいるカレー屋さんには行くけれど、いつも頂く美味しいナン、あれは日本人向けにアレンジされている物だったなんて・・・。
カーストも、インドにいる貧しい子供達はなぜそうなったのか・・・熊谷さんはこの子達とどう関わり、どう変化させていきたいと考え、葛藤し、どのような答えを出そうとしているのか・・・。
あまり書くと「ネタバレ」になっちゃうので書きませんが。
縁がないであろうと思っているインドを身近に感じ、ちょっと怖いかもって思っていたインドの方々が良い人達だと思え、また国それぞれの厳しい現実を感じることができた、そんな本でした。
あとがきも印象的でした。
この本の印税の一部は、インドの子供達を支援する団体に寄付されるそうです。
ご興味がある方は是非読んでみてはいかがでしょうか?