その日暮らしの日記 in 山形

山形県内でのんびりと過ごす男が身の周りの出来事を不定期に載せていくものです。

切削加工 ノート4

2006-08-02 22:01:38 | Learn
5.切削抵抗と動力
切削抵抗の合力[resultant cutting force]
・主応力 Fv [Principal cutting force]・・・動力のほとんど
・送り分力 Ff [feed force]
・背分力 Fp [thrust force]・・・工作物の変位、びびり振動

5.1 工具刃部形状と工具材の影響
2次元切削:すくい面が増加→切削抵抗、動力が集中

高速度鋼工具 [high-speed steel tool,HSS tool]
超硬工具 [sintered carbide-tool]
セラミック工具 [ceramic tool] Al2O3を主体

5.2 被削材の影響
一般に被削材の硬さ、引っ張り強さが小→降伏せん断応力 →大
快削鋼 [free cutting steel]に冷間加工を施した銅
→炭素鋼よりは硬さはあるが切削抵抗は小

快削鋼:切りくずの塑性域が狭→切削抵抗増加
炭素鋼:切断仕組み:大、すくい面接触長さ:長 →せん断角:減少 →切削抵抗:大

5.3 切削条件の影響

5.3.1 切り込みと送り量
切込みと送り量
切り込み増加→切削抵抗増加
切削抵抗∝(送り量)^n ,n<1
※切れ刃が鋭利ですくい角が大きい場合を除く

5.3.2 切削速度
構成刃先, 発生した場合、すくい角が増加した工具のようにふるまい、
低速において切削抵抗の最大値を持つようになる

5.4 工具磨耗の影響
工具磨耗[tool wear]
・すくい面磨耗[face wear]
・逃げ面磨耗[flank wear]

5.5 切削油剤の影響
切削油剤の作用
・潤滑[lubrication]
・冷却[cooling]
・抗凝着[anti-adhesion]
※抗凝着:高い切削温度のため、油剤に含まれる成分が工作物/工具と
化学反応を起こし、これによりできた反応生成物の被膜が工具/工作物との
金属接触を妨げる

極圧添加剤[extreme-pressure agents]が添加されている。
※極圧添加剤
・有機塩素化合物
・硫黄、有機硫黄化合物
・有機リン化合物

5.6 切削抵抗の実験式
理論から求められる数値は種々の仮定のため不十分な精度

5.7 切削動力
切削動力[cutting power]
切削抵抗とその方向における工具と工作物との相対速度の積

5.8 切削抵抗の測定
切削動力計[tool dynamometer]
要求される条件
1.感度[sensitivity]、剛性[rigidity]が高
2.各分力が互いに干渉しないこと
ex. x,y,z分力で、x方向に負荷があった場合にy,z方向にも出力があることを
干渉[cross sensitivity]があるという
3.直線性が良い 負荷の値/出力の読み値
4.時間.温度および湿度に対する安定性が良い



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