医療法人 スマイルアート 神谷歯科

こんにちは!歯を削るのが嫌いな歯医者さんです。一生使う歯を一緒に守っていきましょう。

皮膚と栄養 part2

2016-03-07 08:29:20 | 日記
おはようございます
先週末から気温も上がり、春に近づいてきましたね。
このまま暖かい陽気が続けばいいのですが、また今週は寒さが復活と言う事なので
体調管理には十分にお気を付けください。

さあ、今回は根本を知るために「皮膚の構造と機能」のお話。
前回より少し難しい話になりそうな予感ですが・・・
数回にわけて少しずづ理解して頂けるとありがたいです。

皮膚は身体全体を覆っていて、外界と体の中を分けている1枚の大きな膜であると言えます。
身体の内部を保護し、有害な病原体を身体の中に簡単に入れなくするための第一防衛線であり
免疫最前線であると言えます。
しかし、皮膚の機能はこれだけではなく具体的に表すと
①保護作用②体温調節作用③知覚作用④分泌作用  等があります。
そもそも皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層から構成されていて、本来は図があると
非常にわかりやすいのですが、画像を貼り付ける技術が無いため探していただくか、ご想像ください。。。

皮膚の表面は毛孔の脂腺から分泌される皮脂や表皮細胞から出る脂肪、汗・不感蒸泄(*)による水分とによって
合成される、油と水の混ざった混合体である「皮脂膜」によっておおわれています。
この皮脂膜には常在菌が存在し、この常在菌の分泌物が皮脂膜を弱酸性に保つことによって
皮脂に付着する様々な病原体を殺す昨日を持っています。
つまり皮膚のバリアー機能は、表面が皮脂膜によっておおわれていることと、
皮脂膜に常在菌が存在していることによって維持されています。

次回はこの皮脂膜についてと、新しい皮膚への作り替えのお話です

(*)不感蒸泄:人が感じない程度に絶え間なく水分を蒸発している事