福岡市の福岡空港で10日に起きた離着陸のトラブルで、二つの航空機に指示を出した男性管制官(40歳代)が、「日本エアコミューター機に着陸を許可したことを失念して、全日空機に離陸の許可を出してしまった」と説明していることが12日、国土交通省大阪航空局福岡空港事務所への取材で分かった。
同事務所によると、トラブルがあったのは10日正午頃。男性管制官は20年以上の経験があるベテランで、午前7時30分から勤務していた。午前9時~11時台は2分に1回程度の離着陸があるダイヤの過密な時間帯であることから、指示を焦った可能性もあるとみられる。同省の運輸安全委員会が原因を調べている。