宅配ドライバー悲喜こもごも 短歌

ストレスが　溜まるばかりの　ドライバー
喫煙率が　上がってく

配送の仕事をしていて周りのドライバーを見るとタバコを吸う人が多いです。
年配の人も若い人も喫煙率が高いですね。
ストレスが多いこともその一因でしょう。
適度に体動かすので、この仕事は健康的な側面もありますが、喫煙しては元も子もないですね。
タバコの喫煙率は上がるのに、ギャラが上がらないのもストレスの1つでしょう。

宅配ドライバー悲喜こもごも 短歌

雨の中　荷物濡らさじ　ビニールで
すっぽり包んでいざ玄関へ

雨の中宅配物の荷物を運ぶときには神経を使います。ドライバーさんによっては濡れるのを気にせずもっていく人もいますが、アマゾンの梱包に使っている段ボールは意外にへたりやすいので、あまり濡れると形が崩れます。
車から玄関までが近ければ良いのですが、距離があることもあるので、濡れないための対策はしっかりとするようにしています。
そこまでして不在だとかなりがっかりします。

宅配ドライバー悲喜こもごも 短歌

便利さを 享受するなら 当たり前
再配達の 有料化

再配達の時間指定に従って配達しても不在と言うケースがあります。ドライバーさんにとってはかなりのストレスです。一般的に頼んだ荷物が届くのは当たり前と、誰もが考えるでしょうがそれなりに物流現場は苦労しています。
再配達を依頼したらできるだけ受け取れるように、購買者にも努力を求めたいものです。

宅配ドライバー悲喜こもごも 短歌

当日に　荷物届けと　注文す
欲望が勝つ　ネット通販

ネット通販業界や運送業界は、お客様へのサービスとして、当日配達を提供しています。注文時間が何時までといった条件があるにしても、本当に当日欲しい、あるいは必要なものなのか、ドライバーには分かりません。思いつきで当日配達を選択されたとしても、荷物を運ぶドライバーや宅配スタッフは、荷物の中身や注文の背景などはまったく知りませんので、時間指定があればその時間に配達するように頑張るだけです。本当に当日配達が必要なのか、自問してから注文して欲しいものです。

宅配ドライバー悲喜こもごも 短歌

昼と夜　表情を変える　街の顔
その中を走る　宅配業者

宅配便の場合、時間指定というサービスがあります。昼間不在の方が多いので、18時以降の時間指定が必然的に多くなります。しかし不在の確率が高いからといって昼間配達に行かないことはありません。ドライバーは昼も夜も同じエリアをお仕事として当たり前に走っているのです。
そんなドライバーの目に映る街。昼の殺伐とした無味乾燥な街が、夜になると、見せたくない部分は闇で隠れ、見せたいと強調する部分は照明でくっきりと自己主張する、そんな夜の街があります。昼と夜ではそこに蠢く人の顔も違いますね。昔と違って、夜のお姉さんかと見紛う素人の女が街にはいるんで気をつけないと。くわばらくわばら・・・。