文化住宅らくらく農婦生活

築40年。2Kの小さな平屋、それが文化住宅。そこで暮らす農夫家族のニギヤカな毎日を、写真とマンガで覗いてみませんか?

あま~いカブになったけど、、

2011年04月21日 | 農婦のお仕事

このブログをはじめたころに撒いた種が大きくなり、ついに美味しいカブに成長しました。あの頃は想像もつかなかった地震に続く原発事故が起こり、畑も、私達も、そしてこのカブも思わぬ運命をたどっております。

結局私達は、原発事故が一段落、または終息するまで、茨城の畑での野菜の栽培を(じゃがいも、ねぎ等すでに植わっているものを除いて)一時休止することにしました。

畑での累積された放射能量を調べ、その時点で安心できる数値なら、また再開しようと思います。

普通の農家に嫁いだ友人がこう言いました。「うちにも放射能来てるかもしれないし、農薬もバンバン使ってる。生産者に食を依存している消費者の健康に、農家がそこまで責任持つ必要あるの?」

素直な意見だと思いました。野菜を安く買いたたかれ、中間搾取され、暮らしはいっこう楽にならない。自分の野菜をどんな人が食べているのかも分からない。これが農家の現状です。

では、私達がそこまでお客さんの健康を気遣っているのか、というと、そんなことはなくてですね、、。だって、いのちは神さまの手の中にあるものだから、どんなに安全な野菜食べてたって、明日交通事故で死ぬかもしれないでしょ。

私達が無農薬、無化学肥料の安全な野菜にこだわる理由は一つ、軽トラのお店に足を運び、喜んで買ってくださるお客さんに、嘘なく胸を張って売りたいからです。(これ言ったら、その友人に「それは幸せなことだし、商売の基本だね」と言われました。ほんと幸せです、この仕事)。

じゃあ生活はどうすんのさ~ってことになりますが、そこはダーリンに早朝、深夜がんばってバイトしてもらってますので、なんとかなるでしょう、、へへ。

で、このカブですけど、、うちで食べます。昨晩は実をお味噌汁に、葉っぱは油揚げと一緒に炒めていただきました。美味しいんだけどなあ~(T T)。

で、この文化住宅の四畳半を占める苗たちですが、これは我が家の庭に植えることにしました。で、うちで食べようと思います。余ったら家の前で無人販売でもしようかな、、。

ここのところ、「反原発」というと、「この機に便乗して」とか「東電が可哀想」とか「自分たちも電気つかってるじゃん」「もっと他の有意義なことにエネルギー使ったら」などとお叱りをうけることも。

でも、うち、ほんとに困るんで、やっぱり「原発じゃないエネルギーにしていこうよ」って、思ってるだけじゃなく、何か行動したいと思います。

生産者として、母として、素直にそう思う今日この頃です。


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