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プロフィール
ANCHANG
ANCHANG
1998年、メジャー・デビュー。その後、ライヴではSOLD OUTを連発しつつ、活発なライヴ活動を行うことから、音楽ジャンルを超え、『ライヴバンド』としてカテゴライズされる。

常に全力前進、一瞬もステージから目が離せない。
エンターテイメント的にも『楽しい!』。音楽的にも、『すごい!』。

独特の視点で切り取った日常を、等身大の言葉で作る歌詞と、個性的な声、ギタープレイヤーとしても国内のみならず、海外でも高い評価を得ている。

2007年、ANCHANGが更なる、技術向上、音楽探求に挑む!
インフォメーション
2007年4月24日ANCHANGソロシングル『コブラツイスト』発売
ディスコグラフィー
the maintenance
the maintenance
(ANCHANAGソロ)
2004.01.28
TOCT-25268
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MAID IN USA
MAID IN USA 2006.02.08
TOCT-25930
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HEAVY METAL THUNDER
HEAVY METAL THUNDER
2005.03.02
TOCT-25617
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LIVE!! Final Attack at Budokan
LIVE!! Final Attack at Budokan
2003.09.26
TOCT-25148〜49
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IGNITION
IGNITION
2002.10.09
TOCT-24870
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Burning Hammer
Burning Hammer
2001.10.31
TOCT-24658
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Barbe-Q マイケル
Barbe-Q マイケル
2001.03.07
TOCT-24546
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MAID IN JAPAN
MAID IN JAPAN
1999.11.26
TOCT-24258
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SEX MACHINGUNS
SEX MACHINGUNS
1998.10.16
TOCT-10469
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やっぱ、日本人ですよ。 ~ケンジロウ編~

みなさん、こんにちは。ケンジローです。

ナッシュビルへ来る前から、
密かに楽しみにしていたことがあります。

それは前々から聞いていたことではあるのですが、
私が崇拝している

世界的ベーシスト、
「Victor Wooten(ヴィクター・ウッテン)」


がナッシュビルに居を構え、
しかも、定期的にクラブに出演しているということ。


実際に生でライブを観る機会があれば、
どれだけ感動することか…。

そして、遂に実現しました。

会場は「3rd & Lindsely」。
ダウンタウンからは少し離れたこの場所、近づいた瞬間、 
一流プレイヤー達が奏でるサウンドが耳を突いてきました。  
単にサウンドチェックをしているだけなのですが、
一回弦をハジくだけで、 
その説得力にただただ圧倒されるばかりです。


会場に入ると、そこは普通のクラブ。
単にお酒を嗜みに来ている人も居れば、
真剣に音楽を聴きに来ている人も居ます。

食事のメニューも豊富なレストラン、といった感じです。
こんな気楽な場所にも関わらず、 
世界最高峰のミュージシャンの演奏を間近で見られる。
こんなチャンスはめったにないことです。

実は、ヴィクター・ウッテンを始め、
世界の名高いベースプレイヤー達はしばしば来日をします。
日本国内でも見るチャンスはあるわけです。
いわゆる楽器店などにおける
「クリニック」
と呼ばれるものもあります。
しかし、そこに集まる人の多くは、
ベースオタク的な見方をする場合が多く
(実は私もそのうちの一人なのですが)、 
会場の雰囲気も全員が肩に力が入ったような、
どこか異様な雰囲気になります。

例えば、私が日本で数年前に観た、「TOWER OF POWER」。
渋谷のON AIR EAST(当時)で 観たのですが、
こういったファンクミュージックであるにもかかわらず、
会場の客の半分以上はベーシストの
「Francis"Rocco"Prestia」
を観に来ていたように見受けられました。

ファンク特有の、
病み付きになる様な脳天気な雰囲気にはなりませんでした。

同時期に観た「Graham Central Station」。
ここでも同様の現象が起きていたと記憶しています。

やはり、日本だと、どうしてもプレイヤーとしての
”情報”が先行してしまいがちなので、私も含め、
構えて観てしまう癖が出てしまうのでしょう。


しかし、ここはアメリカテネシー州、ナッシュビル。

ヴィクター・ウッテンは普通にカバンを肩から掛け、
携帯で誰かと電話しながら会場に 入ってきました。


もちろん、会場にいるお客さんは、
「おお!ヴィクターだ!」

とはなりません。

そう思っているのは間違えなく自分だけでした。
自分はものすごく、「日本人」なのです。

毎週水曜日に出演しているのは「Wooten Brothers」。

実はヴィクターは5人兄弟。
全員スタジオミュージシャン。
おまけに全員顔がそっくり。
そして全員パートが違います。

長男の「Regi Wooten」(ギター)が弟4人に、
幼い頃から楽器の手ほどきをしてきた結果、
こうなったそうです。

ヴィクター、レジ以外のパートは、
サックス、キーボード、ドラム、ということで、
綺麗に5人でバンドになるわけです。

また、全員超絶テクニックを持った、
スタジオミュージシャン。

当然、多忙を極める訳で、
全員揃うことが困難になってきます。

実際、全員揃うことは稀で、
実はこの日の前にも一度ここのクラブに来てみたのですが、

その時は長男のレジと弟のサックスのロンだけでした。

Dave Matthewsのバックをやっていたりもするわけで、忙しく、
「仕事が終わって間に合えば、途中から飛び入り」
というなんともアバウト、 
ある意味では本物のセッション、という形を取っています。  

他の兄弟が現れるか現れないか、 
それは当日になってみないとわからない事なので、
前回も、今回も、基本的なベーシストには「John Billings」
これまた超絶なテクニック、
グルーヴを兼ね備えたスーパーベーシストが構えています。  

ジョンさんはとても気さくな人で、 
色々ベースのことも教えて下さいました。  
こうやってクラブでスタンダードな、
ファンクナンバーを演奏しているかと思いきや、 

なんと昔はあの早弾きギタリストを数多く抱えた、
レーベル 「Shrapnel Records」
  のアーティストのベーシストをつとめていた経歴を持ち、 

1985年には
「Vinnie Moore」「Joey Taffola」「Michael Angelo」
といった面々と来日を果たしている人物です。  

随所に見受けられる正確な早弾きプレイには、
その懐の広さにただただ唖然としてしまいました。

さて、
今日はヴィクターは来ています。
カバンを掛けたままで、
なかなか出る気配はありません。
普通にお客さんと一緒に、
ノッているといった状態です。


そうこうしているうちに、夜12時を過ぎました。
ふとその時、おもむろにカバンを置き、
彼はステージに上がってきました。


さて、ヴィクターの登場です。

と当時に、弟のドラムもやはりカバンを掛けたまま到着。
彼は「Futureman」という名前で通った超絶ドラマー。

そして、サポートのもう一人のサックスプレイヤー、ドラマー、
そしてベースのジョンもステージを降り、
正真正銘、
偶然にも「Wooten Brothers」のステージとなったのです。

これは本当にラッキーな事だそうです。
兄弟で奏でるグルーヴ、とてつもないものでした。
スタンダードなファンクナンバーを、
ウッテン流にアレンジするあたりも流石、といった感じです。  
James Brown、Cool & The Gang、
Earth、Wind&Fire、P-FUNK ALL STARS、

などの曲をウッテン流にアレンジ、
しかもその場で即興でアレンジしたりもしてしまいます。

スタンダードなソウルナンバーも見事です。

その中に盛り込まれた各自のソロコーナー、
もはや神の領域を超えています。

サックスのロンの3分半息継ぎ無しの単音伸ばし、
レジの超絶タッピング&カッティングの嵐、

どれをとってもただ唖然とするばかりです。

そしてこういったある意味サーカス的な芸風を披露しながらも、
彼らは絶対に
「エンターテインメント」の精神を忘れません。

ただ単にテクニックの披露をするのではなく、
何故か足元はJBのステップを踏んでみたりします。

ちなみにヴィクターは一輪車に乗ったまま回転しつつ、
超絶スラップをする事が出来るそうです。

さて、そのヴィクターですが、、、

日本では教則VTRを見たりして色々研究はしていたのですが、
やはり生で観てしまうと、
そんな小細工概念はどこかへ消えてしまいました。

テクニックどうこうはすでにわかり切っていたことで、
その両手から弾けだされる強烈なリズム、グルーヴ。
独特のスラップ奏法
(親指のアップダウンに加えて、ダブルプラッキング、
               という連続プルを加えた奏法)

を用いた、印象的なメロディ。

抑揚の付け方は半端ではありません。
兄弟同士で音の会話を楽しむ、
さらに兄弟はもちろん、
お客さんともグルーヴを共有してしまう。
こんなステージは観た事がありません。

楽器に入り込みつつ、
楽曲に入り込みつつ、
お客さんに入り込む。


ベーシスト以上の、
何故だかパーソナリティの部分まで、
見せつけられたような気分になってしまうのです。  
気付くと私も何故か笑ってしまうのです。  
音楽は僕自身エンジョイするもの、
そしてみんなも一緒にエンジョイしようよ、 
それだけの説得力を持ってしまうベーシスト、


Victor Wooten。

しかし、ライブが終われば私は、
写真を撮ってもらう為にヴィクターの元へ。

やっぱり日本人なのです。
丁度この時期、日本に行っているそうです。
ナッシュビルでヴィクターに会えた事、本当に幸せでした。






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