プランジャーミュートは、トイレが詰まった時に使うバキュームのラバーカップを借用してミュートとして使ったのが始まりなので、やはりトイレ用ラバーカップを使うのが正統派(?)と言えますね。もちろん各メーカーから楽器用プランジャーミュートとして売られているものもありますが、やはりプランジャーの原点にこだわるのであればトイレ用を使いたいところです。実際アメリカではトイレ用ラバーカップを使っているジャズプレーヤーが多いようです。
トイレ用ラバーカップの棒を外してそのまま使っても良いのですが、そのままだとクローズ時にピッチがズリ上がったり、音がひっくり返るので、通常は真ん中に空気抜けの穴を開けます。ただし、この空気穴が大き過ぎるとクローズ&オープンでの「ウーアー」という音色変化幅が小さくなってしまうので、程よい大きさの空気穴に調整する必要があります。100円ショップで買ったラバーカップはゴムの品質が悪いため(ただし、音色は最高に良い)、小さい穴を開けようとしてもゴムがボロボロ崩れ落ちてしまい、かなり大きな穴が開いてしまいました。そこで、その穴に5円玉を入れてみたところ、ぴったり穴にハマり、ちょうどいい具合の空気穴になりました。
裏側から見るとこんな感じ。
ちなみに楽器用として売られているP&H(レイパーキンス)のプランジャーには最初から空気穴が開いています。
次の改良として、いつも気になっていたのですが、演奏時にプランジャーと楽器のベルが当たって「コツコツ」という音が鳴ってしまうので、ベルとの接触部分にフェルト生地を貼りました。
横から見るとこんな感じ。約1ミリのフェルト生地です。
フェルト生地は100円ショップで買いました。
プランジャーにボンドを塗り、
フェルト生地に接着して、完全に乾いてからプランジャーの形に合わせて切るだけです。
ついでにP&H(レイパーキンス)のプランジャーにも貼りました。
これでプランジャーがベルに当たっても「コツコツ」という音が鳴らなくなり、また「ウーアー」というプランジャーの音色変化がより出るようになりました。完全クローズ時(プランジャーでベルを完全に塞いだ状態)でも、フェルト生地の隙間から少し空気が抜けるためなのか、ピッチがほとんど変わらなくなり非常に演奏しやすくなりました。
最後の改良として、手の大きな人なら問題無いのですが、僕は手が小さいためプランジャーをしっかり保持するのが難しく、特に乾燥している時には手が滑ってプランジャーを落としそうになってしまいます。また落とさないようにしっかり手で保持していると左手が疲れてしまいます。そこで、スマホ落下防止用リングを取り付けてみました。
このように人差し指を入れて保持します。
使わない時はリングを閉じておけます。
このリングが有る無しでは、操作性が雲泥の差です。リングのお陰で手にほとんど力を入れなくてもプランジャーを保持出来るので、クローズ&オープン操作がとてもやりやすくなりました。手の小さい人には是非オススメいたします。
今回の改良で音色も操作性も最高に素晴らしいプランジャーミュートが出来ました。
安価で改良出来ますので是非お試しください。
100円のスマホリングでも良いのですが、操作の快適性から以下のスマホリングがオススメです。
スマホリング バンカーリング ソフトシリコン ホールドリング 薄型 タンド機能 落下防止 リング スマホ 車載ホルダー 360°自由回転 携帯リング iPhone/Android各種他対応【DIVI】(マート・ブラック) | |
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