アフターダーク

村上春樹の最新長篇小説「アフターダーク」。少し気になっていたので、読みました。何故気になっていたのかというと、この小説中にカーティス・フラーのアルバム「ブルースエット」に収録されている「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」が登場するからなんですね。「アフターダーク」というタイトルもこの曲からとったのかもしれませんね。
村上春樹ファンの中では、評価が随分と分かれているようですが、カーティス・フラーのファンならば是非この小説は読んでおきましょう。ストーリーがどうだとか結末がどうだとかの云々は抜きにして、夜の時間が最も長いこの季節にその夜の闇に身を任せて読むのがよろしいかと思います。これを読み終わった後に「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」を聴くと、今までとはまた違った聴き方ができますよ。

BLUES-ETTE/Curtis Fuller・・・スウィングジャーナル誌のゴールドディスクにもなっているジャズの名盤中の名盤。ベニー・ゴルソンのテナーサックスとカーティス・フラーのトロンボーンの暖かい響きが本当に素晴らしいですね。