梅雨、この時期僕達は妙に元気だ。そしてエネルギッシュだ!
そう、僕達に不可能は無い・・なんて気持ちになる。
僕は、妻と共に、新たなる新天地を開拓するべく旅へ出た。
そう、僕らは偉大なるかな、かたつむり。
昔、人間の間で伝わるコロンブスのように、僕らは旅へ。
のっそりのっそり。
おお、この雨、ジメジメは、神が我々の道を示したもう。
おお!なんということか。 とうとう私達は、水の楽園に着いた!
ん? さらに、我々に似ているが、そうではない生命体に遭遇。
How do you do?
君は、ヤドカリ君というものか。
世界は広い。未知なる物に溢れている。
さあ、私は、この神聖なる水に抱かれようぞ!
うひゃ、しょっぱい。
私は、ちょっと小さくなった。
これは、なんとしたことか。
おや? やどかり君は無事でいるぞ。
そうか、背中に背負ったあのハウスに秘密があるのかも。
ヤドカリ君、ちょっとハウスを交換してくれたまえ。お願い

ついでに、もう一件分。 妻のね。
なに、ヤドカリ君、この水は、海水と言うものかい。 塩分があると。
き、危険な水だ。
しかし、危険を冒してこそ、偉大なる冒険家。 ハハハ。
きっと、このヤドカリ君のハウスは、耐海水用特殊ハウスなんだ。
人間が宇宙へ行くように、我々かたつむりもイザ海水へ、海へ!!
のっそりのっそり。
うひゃ、しょっぱい

私は、また小さくなった。
ダメだ、神はまだかたつむりの私を新天地、海へは導いてくれないようだ。
ん? おお、なんと妻はよろこんどる

な、なんと、やせたと!!
ん~、スリムになっている。
え、なになに。 帰って、近所の奥様に紹介してみようって

・・・・・・・
よーし。 帰ろう。
・・・・・・これは良い商売になるかもしれんな~
ジメジメしとしとの梅雨。
この時期の妙に元気なかたつむり君は常に気持ちが前向きなのでした。

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