分数でまだ約分できるかどうか迷うことがよくあります。数が大きくなったり,見なれない数字が出てくると,どんな数で割れるかの判定法があればいいですよね。特に3の倍数などは問題にもよく出てきます。
【2の倍数】
1の位が2の倍数(偶数)であること。
100a+10b+c=2(50a+5b)+c
【3の倍数】
各位の数の和が3の倍数であること。
例えば,x=1,456,863→1+4+5+6+8+6+3=33よりxは3の倍数。
100a+10b+c=(99+1)a+(9+1)b+c=3(33a+3b)+(a+b+c)
【4の倍数】
下2桁の数が4の倍数であること。
例えば,x=1,456,863→下2桁の数y=63は4の倍数でないから,xも4の倍数でない。
100a+10b+c=4×25a+10b+c
【5の倍数】
1の位の数が0か5であること。
【6の倍数】
各位の数の和が3の倍数で,なおかつ1の位が偶数であること。
例えば,x=1,456,863→1+4+5+6+8+0+3=27となり3の倍数であるが,偶数ではないのでxは6の倍数ではない。
6の倍数は2の倍数かつ3の倍数であることから明らか。
【7の倍数】
末位から3桁ごとに区切り,左端の区画を最初の区画とするとき,奇数の区画の総和-偶数の区画の総和が7の倍数であること。
例えば,x=35,123,473→35|123|473と区切ると,奇数の区画の総和=35+473=508,偶数の区画の総和=123,508-123=385は7の倍数なのでxは7の倍数。
100000a+10000b+1000c+100d+10e+f=1000(100a+10b+c)+(100f+10g+h)=143×7(100a+10b+c)-(100a+10b+c)+(100f+10g+h)
【8の倍数】
下3桁が000か,8の倍数であること。
例えば,x=1,456,863→863は8の倍数ではないので,xも8の倍数ではない。
10,100は8の倍数ではないが,1000は8の倍数。
10000a+1000b+100c+10d+e=1000(10a+b)+100c+10d+e
【9の倍数】
各位の数の和が9の倍数であること。
例えば,x=1,456,803→1+4+5+6+8+0+3=27よりxは9の倍数。
100a+10b+c=(99+1)a+(9+1)b+c=9(11a+b)+a+b+c
【10の倍数】
1の位の数が0であること。
【11の倍数】
末位から奇数番目の数の和と,偶数番目の数の和の差が11の倍数であること。
例えば,x=123,456,707→123456707の奇数番目の数の和=1+3+5+7+7=23,偶数番目の数の和=2+4+6+0=12,23-12=11なのでxは11の倍数。
10000a+1000b+100c+10d+e=10000a+100c+e)+1000b+10d)=11(909a+11c+e)+11(91b+d)+(a+c+e)-(b+d)