あのかどを曲がって

自分のこと、家族のこと、思いつくままに綴っていきます

海のこと【13】

2005-07-08 08:29:11 | 海のおいたち
「これからどうしようと考えてる?」海に聞いてみました。
「バイトしながらお金を貯めて18歳になったら保育士の資格を取りたい。保育園の先生になりたいと思う。」そう返事が返ってきました。
でも二人で調べてみたら保育士になるには高校を卒業してさらに上の学校を出ないとなれないことが分かりました。
今は高校を卒業しないと取得できない資格が増えてきてるんですね。
改めてその大切さが見えてきました。
海も将来のことを考えれば高校は卒業しておきたいと思い始めたようでした。

でも今在籍している学校には戻りたくない。
受験し直して一年遅れでやり直すのもいや。

探すうちに「通信制高校」に行き当たりました。
ここなら今在籍している学校を退学せずに転校という形で年度途中からでも入学できます。
転校なので以前の学校での出席日数や取得単位をそのまま持っていけるというのです。
勉強が苦手な海に自宅でレポートを仕上げていくことが果たしてできるのか・・・
難しそうだなとあきらめかけた時、サポート校というものの存在を知りました。
このサポート校は、通信制高校に在籍する生徒が、高校を3年間で確実に卒業できるように、学習面や生活面でのサポートをしていく民間の教育機関です。
通信制高校と同時に入学し、通信制のカリキュラムにそって授業が進んでいきます。
うちから通えそうなところをピックアップし、電話で問い合わせ、海とふたりで見学してまわりました。
海は同級生に遅れを取らずに卒業できるとわかってこのサポート校に興味を持ったようでした。
実際の授業を見てみたいと積極的に自分で電話をかけ、ひとりで見学に出向いたりもしていました。
例えば何年にも渡る「ひきこもり」も覚悟しなさいと自分に言い聞かせていたので、問題が解決したわけではなかったけれど、こうして動き出した海に嬉しいものを感じました。
「がんばりすぎずにがんばって・・・」そう心の中で祈っていました。

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