あのかどを曲がって

自分のこと、家族のこと、思いつくままに綴っていきます

海のこと【7】

2005-06-07 06:19:13 | 海のおいたち
海が私や兄弟の財布からお金を抜いて使うようになったのは、やっぱり小3の頃からだったと思います。
海の財布に渡したお小遣い以上の金額が入っていて問いただしました。
もっと幼い頃は私のハンカチや化粧品をいたずらしてよく叱られていました。
「おかあさんのものだから海ちゃんはさわっちゃだめなんだよ。」と何度も言い聞かせてきたけれど伝わっていないという焦燥感がありました。
同じことを何度も繰り返しましたし、「わかった?」という問いかけに頷かないのです。
「ごめんなさい」を言わない子でもありました。
「自分の非を認めたくない、強情な子だ。」と思いました。
このまま善悪のつかない子になってしまうのではないかと不安でたまりませんでした。
お金が絡んでくるようになってからは「もしかしたら犯罪者になってしまうのかもしれない」と心配で眠れなくなるほどでした。
お金がなくなるのは森が入院した時や私の仕事がとても忙しい時・・・私に構ってもらえないからなのか、やっぱり愛情不足なのだと思いました。

何度か育児相談に電話をしてみました。
相談員さんによって答えは様々で「親のお金に手を出すなんて末恐ろしい子だ。」と言われた時には親子で死んでしまいたいと思いました。
一方で「一過性のものだから辛抱強く対応していきなさい。」と言ってくださる相談員さんもいました。
愛情不足を疑う私に「よほどのことがない限り親からの愛情が不足するなんてことはないのですよ。逆に親の立場からすればいくら注いでも足りないように見えるのが愛情なのよ。」と励ましてもらったこともあります。
でもそうやって励ましてもらった時ですら自分の都合のいい答えにすがって肝心の本質からは目を背けているような気がして奈落の底へと落ちていくような心地でした。

実際原因は海の障害と私の間違った対応だったのですから本質が見えていなかったということですよね。
きっと海は私の怖い顔や大きな声にパニックを起こしてしまい、叱られていることすら理解していなかったんじゃないかな~?
時々、海に「あの時はどう思ってた?ちゃんとわかってた?」と聞いてみるのですが、海の返事は「よくわからない。」ばかりです 

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
思い込み (みかん)
2005-06-07 13:15:00
分かり難い障害だから、ついこの位分かる出来ると勝手な判断で動いたり、反省の日々です。



相談員さんの十人十色なんですね。

そっちに驚いています。



私も生い立ちを書く事にしました。ダラダラ止まりそうもありません。ゆっくり公開していきましね。読んでもらえそうもない量になりそうです。書く方が飽きるかも^^;

ホントに毎日エピソードで育ってきましたものねぇ~
返信する
後悔 ()
2005-06-07 19:45:25
はい、育児相談の対応は実にさまざまでした。

藁にも縋る思いであちこち電話をかけました(笑)



息子さんのおいたち、楽しみに(御幣があるでしょうか?)しています。

ハプニングだらけの日常でした。

どうぞもう何も起きませんようにと毎日祈って過ごしていました。

こんなことまで公開するのはどうかなとためらう気持ちもありますが、ありのままを振り返っておきたいと書きました。



返信する

コメントを投稿