GR DIGITAL IV
ぎゅうぎゅうのバスに詰められて祇園近くのバス停で降りる。
なんかあまり触れられていないがこの辺はラブホテルが結構多い。
いかにもなラブホ街を少し行くと一転京都らしい住宅街に。そこを抜けて建仁寺。
桜のシーズンだし京都駅からあれだけの人がバスで電車で移動しているのを見てきたのに
建仁寺は拍子抜けするほど人が少なかった。
ここは日本最古の禅寺といわれる由緒のある寺。それなのに名が知られてないのかな、と思ったが
ひと回りしてみるとなんとなくわかったのは、この寺はきっと秋になったら人が多いんだろうなということ。
中庭などに紅葉がたくさん植わっているけれど見学できる坊の中に桜の木はなかった。
春は桜に皆吸い寄せられていくんだね。
そのかわりというか外国人の観光客が多い。いや総数で言えばたいしたことはないのだけど
それでも日本人観光客との比率で言えば京都の他の寺や観光地に比べるとやけに多い。
ひょっとすると外国人向けのガイドブックでは大きく扱われてるのかもしれない。
もしくは日本人のように桜に惹かれることがないからか。
寺社仏閣でみかける外国人観光客はどこでもみなお行儀がよくて一緒にいても気持ちが楽だ。
畳の広間から見る潮音庭が綺麗。しばらく庭を眺めてから茶室を眺めてぐるりと歩いて行くと
大きな方丈では外国人の方々が何人か座禅の格好で大雄苑という名の石庭を眺めていた。
スケッチをしている人もいる。
龍安寺の石庭も良かったが割といつも人がいっぱいでなかなか落ち着いて眺めることが出来なかった。
けれどこの静かなお寺ではゆっくりとそれができる。
その喜びをかみしめながら陽当たりがよくて暖かいその広縁で長い時間
ぼうっと、ただ庭を眺めていた。
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