Cynical cat

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旅館の食事

2014年08月24日 | LeicaM2,M3,M6,M9-P
たった1泊だけどかみさんと海辺の温泉に行ってきた。
休みを利用して遅めのささやかな盆休みだ。




当日にネットで探した一般的な値段の温泉旅館。
海辺ということもあって海鮮が中心のいかにも温泉旅館料理、といったかんじの食事だった。
それなりに美味しいのだけどよく言われるようにとにかく量が多い。食べきれない程の量が出てくる。
なぜあそこまで量を出す必要があるのか。同じ値段で質を上げて少なめでもいいのに
ーと思うのは小食だからなのであって、やはり一般的には喜ばれる食事=量がある ということなのだろうか。

一人で行く旅ではまず宿で食事をとらない。食べるとしても朝食だけで夜は外で食べるか
それすらめんどくさければなにかスーパーや市場などへ行ってその辺りでしか売ってなさげな面白そうなものを買ってきて
宿の部屋で晩酌しながら食べてたりしている(どちらかと言えばその方がめんどくさいのだが)。





最近かみさんと行った旅行でなんとなくいいな、と思った旅館のご飯といえば酸ヶ湯温泉で出てきた夕食だった。
行ったことがある方ならおわかりだろうがけっこうな山の中で孤立した温泉なので周りに飲食店などがない。
ましてやその頃は真冬で、例え車で行っていても食事のためだけに麓まで車を走らせるのは面倒だったと思う。
なので食事となると部屋で自炊するか(湯治場なので売店がある)旅館の用意する食事しか選択肢はないのだ。
けれどそもそも温泉に入ることのみがメインの旅行だったのでそこに重きをおいてなかったし
いくらなんでも食べられないレベルのものを出してくるわけでも無かろうと特に気にもしていなかった。



夕餉は部屋食で決まった時間になると足附膳に乗って料理が運ばれてきた。
意外にも器の数は多い。見た目ちょっと豪華でちゃんとお品書きも付いている。
その内容は野菜を中心としたものでどちらかというと質素であった。
しかし食べてみるとどれもこれもがご飯に実に合う。ご飯に合うということはサケにも合う。
煌びやかではないけれどなんというかじつにしみじみと良いラインナップでそしてなにより適正な量。
器が多い、つまり種類は多いのだけどそれぞれの量は決して多くない。
湯治場だけに年配の方が多いから量を求められることもないのかもしれない。
逆にちょっと物足りなく感じることもあるおかずもあるくらいだ。
そういったこともこうして印象に残る要因だったのかもしれないがなんにせよ酸ヶ湯では湯も良く食事も良くよく眠り。
とても良い旅行になった。

量もサービスなのはわかるのだが過剰になると心苦しい。
残さざるを得ない状況になったとき、それでもそこにあったのは生き物の命なのだ。
飽食の時代にあっては過剰気味なほうがサービスという形で提供しやすいのだろうが・・。

まあ不満ばかり言っているようだけどサービスも良かったし温泉も景色も悪くなかった。
二人ともいい骨休めになった。

M6TTL+Summilux-M 50mmF1.4/Rolleo RETRO100


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