先行的腎移植をしたみっこ師匠のブログ

ドナーとして息子に腎臓を提供し2017年に生体腎移植をしたみっこ師匠の体験記と息子達との生活を綴っています。

ただいま

2019年08月22日 | 日記
ドナーの支払いは
レシピエントの保険で
支払われるので、
退院時の請求額は360円でした。
(個室料金は別)

迎えに来てくれたユウキと
ナースステーションへ挨拶に行き、
お世話になった師長さんと
看護師さんにお礼を言いました。

エレベーターの所まで
見送りに来てくれた息子は、
先に帰る私に「いいなぁ」と言って
少しさみしそうに手を振りました。

身障者4級だった息子は、
移植手術後1級になるので、
途中に市役所に寄り
手続きをしました。

更生医療の迅速な対応に感謝し
お礼を言う事ができました。

そして、実家のばあちゃんに
退院の報告をして、じいちゃんに
お線香をあげて手を合わせました。

いつもばあちゃんが、
病院に届けてくれた荷物は
お線香の香りがして、
じいちゃんにお願いをしてから
持ってきてくれてるのを
感じていました。

ユウキとばあちゃんと
お昼ご飯を食べてから、
私が帰りたくて仕方がなかった
自宅に到着しました。





玄関を開けると懐かしい家のにおいがして、
とらが私を迎えてくれました。

(う~ん。家のにおいだ~)

ただいま。とら。
ママ帰ってきたよ



お礼の言葉

2019年08月19日 | 日記
術後5日目の8月28日
ドナーの私は退院の日を迎えました。

先生の診察も終わり
私が荷物をまとめていると、
個室管理が解除になり
院内歩行が可能になった息子が、
嬉しそうに入って来ました。

初めて私の部屋に来た息子は
「こっちの部屋の方が良かったな~」
と、羨ましそうに眺めました。

7日間の入院でしたが、
連日多くの方々が
お見舞いに来て下さったので、
応接セットのある広いお部屋で
とても快適に過ごす事ができました。

術後
病棟師長さんの配慮で、
この部屋に移動して頂いた事
とてもありがたく思いました。

私の入院生活は、
とても恵まれた7日間でした。

何ひとつ不自由を感じる事なく
安心して入院、手術を
受けることができたのは、
高度で安全な医療を提供して下さった先生方。
患者さんに寄り添った
あたたかくて心のこもった看護をしてくれた師長さんはじめ看護師さん達。

私達親子に携わって下さった
Ⅰ医大のスタッフの方々のおかげです。

こうして元気に
退院できる事に感謝します。
本当にお世話になりました。

そして
本当にありがとうございました。




心配かけてごめん

2019年08月17日 | 日記
幸江ちゃんと話をしていると、
「みっこ!」と、
手を上げながら弟のよしが、
家族で来てくれました。

よしは小さい頃から、
姉の私の事を「みっこ」
と、呼んでいます。

よしの奥さんのまさみちゃんと、
よしの息子で、私の甥のコナンが
息子の部屋に 
顔を見に行ってくれている間
よしが、手術の終わった私達と
ICUで面会した時の話をしてくれました。

『みっこに「終わったよ」と、
声をかけると「うん」とうなづいて
右手を上げたんだよ。
ユウキと玲子おばさんが心配そうに
みっこの事を見ていたら、
「まだわからないから行こうか」と言って
ばあちゃんが部屋を出て行こうとしたので、
ICUの看護師さんが慌てて
「まだ大丈夫ですから居てあげてください」
ってばあちゃんを引き留めてくれたんだよ』
と、1人で何役もこなしながら話す、
よしを見て、
私はお腹を押さえながら
幸江ちゃんと「アハハ!」と大笑いをしました。

その後息子の手術が終わり
息子と対面したばあちゃんは、
息子の顔を見た途端に「ワーっ」っと
号泣したそうで、
「どうしてそんなに娘と孫の対応が違うんだろー。」と、
今度は泣きながら笑いました。

退院前日の事でした。

今日のとらちゃん


やっぱり
むすめよりまごのほうが
かわいいってことニャ


変わらない優しさ

2019年08月16日 | 日記
8月27日の日曜日は、
24時間テレビがやっていて、
シャワー浴をした私は、横になる事もなく
テレビを見る余裕が出てきました。

創部の消毒をしてくれた腎外科の先生が、
テレビを見やすい様にと、
応接セットのソファーを、
ベットから降りて直ぐの座れる所に
運んできて下さいました。

午後になって、
少し開けたドアの隙間から
「みっこ!」と、顔を出して、
幸江ちゃんが来てくれました。

以前私が、子宮頸がんで入院した時も、
幸江ちゃんは毎日仕事帰りに、
雑誌や私の好きなものを持って、
同じ様に「みっこ!」と、
顔を出し、会いに来てくれました。

何年経っても
幸江ちゃんは優しくて、
今も変わらない笑顔で
私を元気にしてくれるのです。



本日も、最後までお読みいただき
ありがとうございます。

師匠のステキな仲間たち

2019年08月15日 | 日記
8月26日土曜日の夕方に
あゆみとカリメロ、
みゆきちゃんと、なおちゃん達同僚と、
前の職場の先輩のくろちゃんが、
仕事終わりに皆で面会に来てくれました。

私は、彼女達が来てくれるのを
楽しみに待っていて、
みんなが来てくれたら、
あれもこれも話そうと思っていたのに、
ひとりひとりの顔を見たら、
胸がいっぱいになってしまったのでした。

カリメロの第一声が
「師匠!生きてて良かった!」
だったので、それを聞いて皆で
いつものように笑いました。

忙しい時には家族より長い時間を
共に過ごし、泣きながら言い争いをした事も、
ケンカをした事もあったけど、
自分の息子達と同年代の彼女達の事を、
私は年齢の枠を超えて
同僚として信頼し、人間として、
そして女性として尊敬しているのです。

その夜、あゆみからメッセージが届きました。
「師匠の顔を見た時、涙が出そうになりました。
そして将来私が母になった時、
師匠と同じ事ができるだろうかと、考えました。」

私はみんなの顔を見て涙が出そうなのを
我慢したのに、あゆみのメッセージを
読みながら涙が流れて止まりませんでした。

それは1番辛かった時期の私の側で、
寄り添い支えてくれたからこそ
出る言葉でした。

その時の携帯は壊れてしまって、
今では読み返す事ができなくなってしまったのですが、
術後の息子のメッセージと、
この日あゆみが送ってくれたメッセージは、
私の心の中に今も深く刻まれているのです。

嬉しい時には共に笑い
悲しい時には一緒に泣いてくれる
私が辛かった時期を支えてくれて
励ましてくれた、この仲間がいてくれたから
あの辛い毎日でも、私は仕事も頑張る事が
できたのです。

本当にありがとう。
そして、これからもよろしくね。