クロロホルムの祈り

創作活動をとおして春秋を綴ります。

なけなしのかなしみ

2012年04月25日 21時41分37秒 | 日常生活
 心のなかがからっぽで、からっぽなのに虚無感で満たされてて変な気分。でも満たされてる感覚なんてない。なにかが存在してる。混在。落ち着かない。お腹すいてないのになにか食べたい。なのに満腹。訳わかんない。わたしがわたしでいるエネルギーが足りない。少し力を抜いたら消えてなくなっちゃいそう。誰にも覚えててもらえなくて、誰にも相手にされなくて、なのにわたしはわたしでいたがる。 わたしはわたしに答えを求めたがる。なにもないわたしのなかに、せめてなにかないかと探し回る。すべてをひっくりかえして散らかしたあとでわたしはやっと、なにもないということに気付く。待ち受ける空虚さが、無の存在が、わたしを静かに諭す。怖い。わたしが怖い。感情に浸りきれないわたし。執着しないことに執着しようとするわたし。矛盾のようで崇高な逆説、逆説のようなただの矛盾、不確かで曖昧なもの、そんな危うさの上でわたしはひたすら呼吸を繰り返してる。なんなの。なにがしたいの。周りが考えるわたしはわたしのわたしじゃない。きっと、誰かのわ
たし。視界の端をわずかにちらつくだけのわたしでしかない。わたしはわたしでしかいられないのに、わたしでいようとするのに、わたしはわたしでいるのを苦痛に思う。醜いわたし。鏡を直視できない。映った不思議な生命体は決してわたしではない。微笑みも涙も抱擁も茶番でしかない。もともと、なにもないのだから。そこからなにかが生まれるはずもない。
 一番怖いのはわかったふりして落ち着いたふりして通りすぎようとするわたし。この寂しさを過去のもののなんてできるのだろうか。わたしは、わたしは、なにがしたいんだろう。なにが欲しいんだろう。好きなものがわからなくなった。どうしたら無邪気なあの頃に戻れるのだろうか。戻りたくないのに戻りたがる。戻れるよと実際に言われたら拒むだろう。遠慮するだろう。なのに。なのに、どうして。繋がりが甘いよ。わたしはわたしをわかってない。わたしのしかわからないわたしを、わたしはまだ知らないらしい。

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