クロロホルムの祈り

創作活動をとおして春秋を綴ります。

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その香りが甘く感じるのは錯覚でしょう、きみの笑顔がとろけそうなくらい優しく見える。             綺麗な瓶に入れて可愛らしいリボンで結わえても、毒は所詮、毒のまま。                                     もし愛されたいと願うのならば、 わたしと一緒にすべて知らないふりをしませんか。                                                             いつかあなたが甘い夢から醒めても、ずっとずっと。                                                             たとえ、あなたがそれを望んでいなくても。                                                                                                                                     ――クロロホルムの祈り               (紅瀬奏子)                                                                                     

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