クロロホルムの祈り

創作活動をとおして春秋を綴ります。

君が幸福を知るとして

2011年03月23日 22時53分09秒 | 日常生活
 なんやかんやで先日受験生が終わり、あれからややあって、ようやく合格発表があり、結果として、第一志望に受かってました。よかったです。ほんとに。

 でもこれって結果、です。今のわたしを評価されてこうなったのではなく、少し前のわたしの実力と、三年間かそれ以上の年月の努力が入学に値すると認められた、というのが正しいのかな。実際試験から何日か経っているのでせっかく詰め込んだことが知らない間に頭から抜け落ちてきてしまっていると思うんです。じゃなくても取り出しにくいっていうか。脳に記憶の引き出しがあったら、その滑りが悪くなったりとか見出しのラベルが他のと混同しちゃったりとかしてる気がして。だから新しいことは入れないとしても、せめてまとめて突っ込んだ掃き溜めからひとつひとつ取り出して引き出しに収めて、できればいい匂いのするセッケンのひとつやふたつ入れてやりたいと思ってます。わたしの脳に、わたしの心から、おめでとう、よかったね、ありがとう、って言いたい。

 これでひとつが終わって、というよりはひとつを吹っ切って、ひとつの始まりを自分のものにしたって感じです。ご丁寧に合格者説明会なんてのがあるので行って教科書とか推薦辞書とか買ってきます。いまどき電子が多いのかなって思うけど、わたしはアナログも好きです。ぺらぺらめくるの楽しいし、小学生向けのとかは特にコラムとかがあっていいと思うし、好きな響きの言葉をにまにましたりできるし。英和も然り。古語と漢和は置いときます。どうなんだろ、おもしろいのかなあ。

 合格発表の帰りに書店に寄り、本を買いました。綾辻さん(この携帯ツジが出ない……)の。十角館を読んで知った作家さんですが、入り口付近に平積みされてたし帯の感じからしても新しいのかな、と。アニメ化、映画化、とか文字が踊っていました。アナザー。手にとると分かるその厚いこと厚いこと。隣にあった湊かなえさんの本の三倍くらいはあったかしら、と話を盛っておきます。読み出してみるとなんかページの縦横の比率がしっくり来なくて、厚さのせいでそう感じているだけなのかはたまたよくある何とか版じゃないのか。本棚には厚いという点を除いて割とすっぽり収まってくれたのでおそらく錯覚です。たぶん。実際に何か問題がある訳じゃないので普通に楽しめると思います。昨晩にでパート1(半分)、睡魔に負けて、今朝にパート2(半分)読みきったわけですが、ほんとに読みきったって感じで。しばらく読書していなかった気がするので、特に。ただ読後感が釈然としないというかあまりにも鮮やかに騙されてしまったので、もう一度頭を整理しながら読みたいな、と思いました。それが正しい楽しみ方かどうかなんてわからないけど、わたしなりに本とい
いお付き合いがしたいです。十角館では大学生が孤島できゃあきゃあしてましたが、アナザーでは中学生が街できゃあきゃあしてたので親近感がわきやすかったというか文体は軽かったというか。そんな感じでした。同じ事象を見ても歳によって感じることや伝えること、表現のしかたは変わってくるんだと思います。だからそれが表せるようになるまでは、わたしの創作世界では実年齢に近い主人公をきゃあきゃあさせたほうが無難なのかな、ことに一人称は、とか考えたり考えなかったり。結論、あの本は電車の中で読めない、とまとめておいてこの話は終わりにします。なにしろ重い。かさばる。表紙もなかなかエキサイティングというか人目を引くので向かいに座ったおじいさんが見掛けた拍子に発作起こさないように厳重注意です。見つめられちゃいます。髪の広がった感じは好きだけどな。
 ともだちは入試で抄録として出た書の中で気になったものを購入したそうです。そういう出会いが試験場でできるって素敵ですよね。

 以下、もしブログを見てくださっているお友だちがいらしたら伝えたいこと。
 温かい言葉をたくさんたくさん掛けていただき、ありがとうございました。これから新しいところでがんばれそうです。またお世話になると思いますが、よろしくお願いするのでよろしくお願いされてください。

 うーん、いっぱい書いたっ!

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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (紅瀬)
2011-03-27 20:14:34
おっきーありがとう! めちゃめちゃ嬉しいです。
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Unknown (沖本)
2011-03-24 00:11:51
おめでとうそしてお疲れ様!
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