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八月投句

         兼題  新涼  阿波踊り

うすべにの蓮華曼荼羅大没日        ありま茜       
新涼や蔵書処分にに逡巡す 雅田如
阿波踊り摩天楼なる晴舞台         粒石
お点前のそつのなきかな秋涼し       模楽宙       
秋立ちぬ木曽路の中の妻籠宿        変竹
参道の白く渇ける解夏の寺         雅田如
阿波踊り甘んじてみたし「見る阿呆」    粒石
ゆく夏や目高を川へ放しやる        ありま茜       
新涼の切り子の筋に欠け一つ        模楽宙       
新涼やダンスダンスとプラタナス      変竹
阿波踊一人は武者の形かな         模楽宙        
万緑や疲れを知らぬ子等の声        粒石
こよい皆おみなとをのこ阿波踊り      変竹
戒名は号でもよろし秋茜          雅田如
亡き友の自己紹介の阿波踊         ありま茜        
炎帝やヒトのメイワク省みず        変竹
朝顔が作り出したる今朝の彩        粒石
しんがりの過ぎ行く暮色阿波をどり     模楽宙    
ひぐらしや栞を挟む治虫伝         粒石
灼熱のナイフのような夏光り        変竹
浮舟の花火の色に染まり行く        模楽宙       
秋立ちぬ風の又三郎行ったきり       変竹
阿波踊りの雑踏遠し影ふたつ        雅田如
夏の果魂魄ゆるる海の藻に         ありま茜        
空打ちのメールでいいよ昼花火       雅田如
屋形船川面と空の花火かな         模楽宙          
新涼に針刺す如き地揺かな         粒石
玉砂利を踏み新涼の神のこゑ        ありま茜       
新涼や朝飼の味をかみしめて        粒石
七日目の生をさかんに夜の蝉        変竹
別荘の釘打つ音や今日の秋         ありま茜        
                                              
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