散り際の桜。
あやしうこそ物狂ほしけれ。
ひらひらと舞う花びらは、真実の断片。
桜吹雪の向こうに見えるものは、夢か、うつつか、幻か。
さて、これまで2回連続、地磯でアジを狙って玉砕したワタクシ(泣)。
性懲りもなく、三度目のチャレンジである。
素直に堤防から狙えば確実なのかもしれないが、コマセに寄ったアジを釣るのは何か違う気がする。
それだったら、自分も普通にカゴサビキで釣る。
餌師のコマセの入っていないャCントで、回遊してくるアジを狙う。
これだけは譲れない。
そうでなければ、新しいメソッドを試す意味がない。
かくして今回も、誰も居ない無人磯を探して車を走らせる私。
我ながら、つくづくビョーキだと思う（笑）。
車中のBGMは、マイケル・シェンカーが在籍していた当時のUFOのライブアルバム。
STRANGERS IN THE NIGHT (1978)
あの頃、マイケル・シェンカーは確かに「神」だった。
比較的最近の神「降臨」の様子。
波乱の運命を辿った天才の元気な姿に、思わず涙してしまうファンも多いのではなかろうか。
私もその一人。年を取ると涙もろくなって困る。
Doctor, doctor, please!
私のこのビョーキをどうにかしてください。
午前3時。
ウエーダーとスパイクシューズで足元を固め、膝下まで軽くジャブって無人の磯に出る。
昨シーズンから愛用しているフェルトスパイクのウエーディングシューズ。
とてもいいです♪
足下から水深がある磯。
背後からの弱い追い風で、狙った潮筋にビシッとキャストも決まる。
今日はいいんじゃないの、いけちゃうんじゃないの、と気合が入るが・・・・・
ヒットするのは小さなフグばかり。
フグ、フグ、フグフグフグフグ（汗）。
いったい何匹のフグを釣っただろう。
東の空がうっすらと明るくなり始め、今回もアジはダメだったかと心が折れかけたとき。
ようやく、フグのアタリとは明らかに違う反応があった。
ククン、ギュイーン！
勢いよく走る走る！
これは間違いなくアジだろう！
沈み根にラインを取られないように足場を移動しながら取り込んだ記念すべきアジは・・・
２４．５ｃｍのレギュラーサイズ（笑）。
いつもならどうってことないサイズだが、今回は特別だ。
すぐにナイフでえらの後ろの血管を切り、海水を張ったバケツに入れて血抜き処理を施した。
一匹のアジがこんなに嬉しいなんて、初めてのことかもしれない。
そうこうするうち、周囲には続々とウエットスーツ姿のルアーマンが集結し始めた。
見たところヒラスズキ狙いのようだったので、私の背後に立っていた若者に聞いてみたところ、数日前にこの辺りでランカーサイズが出たという。
なるほどね。
確かに、私が撃っているこのャCントも、沖に向かって真っすぐスリットが伸びていて、いかにもでかい魚が入ってきそうだもんねえ・・・・
え？
ああ、そうか！
このャCント撃ちたかったんだ。気がつかなくてごめん（笑）。
私はもう十分満足したので、どうぞ遠慮なくやってください。
私は大事なアジをクーラーバッグにしまい、来たルートを再びウエーディングして、その場を後にした。
帰宅予定時間までまだ少し余裕があったので、タックルを持ち替えて第二ラウンド。
水色が悪い。移動じゃ！
堤防ャCントでパーティ開催中の釣友からは、次々とラインに戦果報告がアップされている。
おお～、すごい！羨ましい。
皆さん、さすがでございます♪
でも、こっちでも先程ランカーサイズのスズキが揚がりましたよ。
釣ったのは私じゃないけど（笑）。
ここは水色が良くいい感じ。イワシの大群も見える。
時間いっぱい遊んだところで、本日の釣りを終了。
まるで初夏のような陽射しの中、気分よく帰路についた。
取り敢えず一匹アジを釣るという目標は達成できた（笑）。
HGャCントに起きていた異変も収束したようなので、次回から、潮待小屋は「通常営業」に戻ります。
＜本日の晩酌＞
貴重なアジは、お刺身で頂くことにした。
釣り上げてすぐに血抜きをしておいたので、おろした身はとてもきれいだった。
今年最後の花見酒は、御宿・岩瀬酒造の「岩の井」。
大変美味しゅうございました♪
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