先週末、興津港で、豆アジが釣れていた。
外房のアジ釣りは、春の豆アジに始まり、夏の小アジ~中アジ、冬の大アジと徐々にサイズアップして、1サイクルを終わる。
(根付きの中~大アジは多分一年中居るのだろうけど、水温の高い時期は餌取りの小物に邪魔をされて、針鰍ゥりしてくる確率が低いのだと思う。)
先日、日本近海のアジの産卵場が初めて発見されたという記事を読んだ。
アジはとても身近な魚でありながら、実はこれまで、あまりその生態が解明されていなかったらしい。
少し長くなるが、引用する。
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Kyoto Shimbun 2004.02.11 News
沖縄沖にマアジの大産卵場
長崎の水産研 東シナ海で確認
日本で捕れるマアジ約20万トンの大半が沖縄本島西方の東シナ海南部で生まれ、対馬海流や黒潮に乗って日本列島の太平洋側と日本海側に分かれて北上していくことが10日、独立行政法人西海区水産研究所(長崎市)の調査で分かった。
マアジの大規模な産卵場については、これまでも東シナ海ではないかと推測されていたが、実際に確認したのは初めて。
調査は2001年から03年までの毎年、マアジの産卵期に当たる2≠S月の3カ月間、九州南東の太平洋から台湾北東沖の東シナ海南部までの広範囲な海域を対象に実施。
その結果、毎年2月から3月にかけて沖縄本島の西方海域で、ふ化後1週間以内の稚魚(長さ約3ミリ未満)が大量に採集され、同海域が大産卵場になっていることが示された。
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この記事によれば日本近海のアジは全て遺伝的には同じであり、ただ海流に乗って流れ着いた場所が違うだけ、ということになる。
すなわち、ブランド物の高価な「関アジ」も、神奈川や千葉で釣れる身近なアジも、地域別の差異など無く、遺伝的には全く同じ魚なのだ。
「関アジ」とは、九州と四国の間の流れの速い海峡の根(岩礁)に居付いた、いわゆる「黄アジ」のこと。回遊型の「黒アジ」よりも脂が乗って身が締り、美味しいといわれる。
そして、外房の陸っぱりの釣りで釣れるアジも、この「黄アジ」だ。
育った海域は違うが、黒潮洗う外房の海が、九州の海に負けるわけが無い。
そう考えると、「外房のアジ」もなんだか有り難味が増してくる(笑)。
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横山
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