~前回より続く~
何だかモヤモヤした気分のまま終わった前日の釣り。
理由は、朝マズメに堤防のすぐ足下を回遊していたイワシ(多分ウルメ)の大群。
鳥さんたちは夏休み中で全く仕事をしていなかったが、イワシは確実に居た。
あの群れの下には、きっとデカイ奴が潜んでいるはずだ。
そして翌朝未明。
私は同じ堤防に立っていた。
前日は一組だったタックルも、気合を入れて二組用意した。

(TMRSS106/12+SW6000HG+PE2.5号+フロロリーダー10号)×2
全く同じセッティングのタックルを二組用意したのは、万が一のライントラブルで、短い時合いを逃さないため。
堤防先端には先客(餌師?)が居たので、少し離れた二番手のャCントに陣取る。
期待した朝マズメは・・・・・・
ショゴのチェイスはあるものの、本命サイズのアタリはなし。
イワシの群れも、薄暗いうちは若干の回遊があったが、明るくなってからは全く姿が見えなくなった。
あれれ?抜けちゃった???
それでも頑張って、日の出から一時間ほど修行(キャスト)を続けたが、何事も起きない。
潮の流れも悪く、ちょっと嫌な雰囲気である。
むむむむむ・・・
思い切って移動じゃっ!
向かった先は、前日、気にはなりながらもスルーしてしまったャCント。
下げ潮が効き始めたのか、最初のャCントよりもよく潮が流れている。
波っ気もあって、いい感じだ。
結果は・・・・
一時間ほどキャストしてみたが、30cm程のショゴが一匹ヒットしたのみ。
マジか・・・?
絶対に居ると思ったステルスブルー。
期待していただけに、外してしまった失望感は大きい。
連戦の疲れもあり、ついにはぐったりと堤防に座り込む私。
たしか、村上龍だったか。
「あの金で何が買えたか~バブル・ファンタジー」という本を読んだことがある。
その時点では最善と思われる選択であっても、あとから振り返ってみれば・・・というのはよくある話だ。
この二日間で、私はほかにどんな釣りが出来ただろう?
南房夜磯へ繰り出していたら、もしかして星魚に出遭えたかな?
星魚が無理でも、シイラくらいは釣れたかもしれない。
最悪、何も釣れなかったとしても、オドヤに行けば何か買えたよなあ・・・。
「たられば思考」で、人はどんどんネガティブになる。
暑さに備えて持ってきた二本のペットボトル飲料も、とうとう空になった。
最後に二、三投して撤収しようと立ち上がり、海面に目を遣ると、すぐ近くで小さな「もじり」が発生していた。
ん?
ショゴか?それともボラか?
特にこれといった考えもなくジグをキャストし、表層近くをトゥィッチしたところ・・・
グン!グングングン!
いきなりロッドが絞り込まれた。
お、おおおお~っ!
来た来た来たあっ!
硬いタイドマークが、綺麗に円弧を描いて曲がる。
これはイナダじゃない。良型だ♪
足下の障害物にラインを擦られないよう、ドラグフルロックでャ塔sング。
一気に海面まで浮かせる。
無事にネットインしたのは・・・・・

でぶでぶ
68cm。丸々としたワラサちゃん。
やったあ!
めっちゃ嬉しい。
ついでに、新しいリールの入魂も完了した。
ちなみに、ヒットルアーはこちら。

komoジグ"victimスイマー"58g、地獄針仕様
苦戦はしたけれど、なんとかリベンジ達成。
今シーズン初めての、納得のいく獲物だ。
連戦で溜まった疲れもどこへやら。
さっきまで思い切り凹んでいたのはどこの誰だっけ?(笑)
はたから見れば滑稽なくらいに上機嫌で帰路に着く単純な私であった。
今夜の食卓はワラサ尽くしだっ♪

↑
一番美味しいところ(笑)。
夏のワラサは脂が乗ってなくて不味いなんて、一体誰が言った?(爆)

帰りがけに地元の酒屋さんで見つけた、目出度いパッケージの寒菊。
今夜は祝杯だ♪