潮待小屋

DOWN UNDER

 
今回は、初めての釣り場に挑戦である。
目指すはKG・TD島
ここまで南下すると、もはや「外房」ではなく「南房」だ。

釣り人の「聖地」南房には、果たしてどんな魚がいるのだろうか。
きっとアジは30センチオーバーの入れ食いが当たりまえ。
磯際のサラシには巨大メジナがひそみ、沖ではソーダガツオやイナダのナブラが湧きおこり、足元の海中を色とりどりの熱帯魚が泳ぎまわる。
そんなパラダイスを想像(妄想)しながら、深夜の国道128号線を南下した。

BGMはメン・アット・ワーク。
"I'm going to the land down-under♪"


MEN AT WORK "BUSINESS AS USUAL" (1982)


現地到着は午前3時半。
空はまだ真っ暗である。
堤防に車を停め、荷物一式を担いで島へ渡る。


ここが釣り人天国への入口。
"Stairway To Heaven"だ♪


道なりに歩いて灯台脇を通り過ぎると、すぐに島の先端部の磯が見えてきた。
釣り座は高い崖の上になるが、かなり広い磯だ。
5~6人は竿を出せそうである。


 
駐車スペースからも近く、カゴ釣りには絶好のャCントだろうと思っていたのだが、意外なことに先客は誰一人としていない。
え?どうして?

も、もしかしてこの場所、見えてはいけないものが見えてしまったりするのだろうか?
背後から、聞こえてはいけない声が聞こえてきたりするのだろうか?
だから誰もいないのか?
草木も眠る丑三つ時、広い磯に、管理人ひとりぼっち。
ぞぞぞーっ!(普j

泣きそうになりながら仕鰍ッの準備をしていると、すぐにもうひとり釣り師がやってきて、管理人の隣で準備を始めた。
ああ良かった。ほっとした(笑)。

いつもの磯竿2号に、カゴフカセ仕鰍ッをセットして釣り開始。
この釣り座はすぐ足元から深いと聞いていたのであまり遠投はせず、10mほど先に仕鰍ッを投入。
まずはャCントのチェックだ。

事前の予想に反し、あまりはっきりした潮の流れはないらしく、ウキはほぼ一か所にとどまっている。
うーん、これは難しいぞ。
潮目もないし、初めての場所なので海中の根の様子も分からない。
ャCントがさっぱりつかめない。
むむむ・・・・

ようし、ならば最後の手段!
ウキ下を目一杯浅くして海面直下にコマセを効かせ、強引に自分のャCントを作る作戦に出た。
仕鰍ッを投入し、ウキが立ったらコマセを一気に振り出し、ラインを張り気味にして待つ。
アタリがなければすぐに回収。
これを何度も繰り返しているうち、やがてアジのアタリが出始めた。

コマセを振り出すと同時に、間髪置かずにウキがズボっと海中に消える。
左右に元気よく走り回って抵抗した末に姿を見せたのは、体高のあるレギュラーサイズのアジ。
わーい、美味しそう♪(笑)

その後も、東の空が明るくなり始めるまでの短い間ではあったが、1投ごとにズボッが続き、15~25センチのアジ(サイズばらばら)10匹ゲット。



普段はあまりやらない強引な釣りになってしまったが、まあ良しとしようか(笑)。


アジのアタリが遠のいたところで、本日の第2ラウンド、カマス釣り。
(実はこっちが本命だったりして。笑)
いつものジェット天秤+小型ミノーをキャストして広い範囲を探ってみるが、なかなかアタリが出ない。
あれれ?おかしいな。

一方、隣の釣り人は、長竿で「カマスサビキ」をキャストして順調にカマスを釣り上げている。
うーん、何が違うのだろう?
見ると、かなり大きなオモリを使っている。
そして、底まで沈めて大きくシャクる、を繰り返している。
「そうか、ここはタナが深いんだ!」
表層を引いていてはダメらしい。

さっそく10号天秤から15号天秤に交換して、中層リトリーブに作戦変更。
すると、すぐにぷるるんっ!というアタリでかわいいカマスちゃんが釣れた♪
しかし、入れ食いとまではいかず、4匹キャッチしたところでカマスの時合いも終了。
がーん・・・!
(教訓:深ダナをバーチカルに攻めるには、カマスサビキが有利。)


時合い終了を告げる朝日


朝になると、次々と石物師たちがやってきて、磯はにわかに賑やかになった。
これが本来のこの釣り場の姿なのだろう。

コマセが少し残っていたので、最後に一勝負。
1本針仕鰍ッでカゴフカセを再開してみた。
両脇を石物師に挟まれて仕鰍ッを流せないので、足元付近を重点的に攻めてみる。

すると・・・



でっかいハコフグが釣れた(笑)。

その後はこれといった釣果なし。
強い日差しと暑さに耐えられなくなり、午前7時、納竿とした。


<この釣り場の感想>
ロケーションは最高!
でも、汚い!
釣り人が捨てていった残りコマセや煙草の吸い殻が磯の上に散乱し、悪臭を放っている。
水で流そうと試みてみたが、磯の形状からうまく流すことができなかった。
 
吸い殻やコマセを磯に捨ててはいけません!

  



   

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コメント一覧

管理人
>グレさん
ちょっとした気の迷いであります(笑)。
でも、やっぱり遠かったあ~。
アーミー堤防遠征は、夢のまた夢・・・

ちなみにアーミー堤防のソーダ祭りはすでにお盆前から始まっていて、今週発売の釣り雑誌でも紹介されちゃってるので、殺人的大混雑は必至ですよ。
ほとぼりが冷めるのを待つか、平日に休みをとって行きましょう。
管理人
>スミダガワさん
コマセの悪臭、ほんと、辟易としますよね。
ぜったいに磯の上に捨てて帰ってはいけませんね。
シマアジは、トリックかフカセ釣りがいいですよ。
餌は、オキアミよりも大粒赤アミがいいようです。
ご健闘お祈りします。
グレ大好き
ようやくNetのある現代生活に戻ってくれば、あれれっ?!管理人さんてば、いつの間に遠征するようになったんでしょう・・・
この調子なら、アーミー堤防のソーダ祭りも参加OKですね!それより、この記事見たら、きっと潮崎時来さんが羨ましがりますよ~(^_^)
スミダガワ
今晩は、お久しぶりです~
いつも楽しく読ませていただいております。
こたびは、かなり遠方まで出むかれたようで、ほんにごくろう様でした。
それにつけても、貴方様の文面は特長がありまして~★ウキがズボット・それも1投ごとに・・・・・・んでもって最後まで読むと・・・・・それなりに。「笑えます」
悪臭ですが!
更に南下→大島がよく見える※最南端の灯台下の磯場でも悪臭を放っていますよ。
あれは暴風などで何度か・かき回してもらって洗い流すしか!・・・・・
自然におまかせるしか、あの『メタンガス』のような異臭はとれんでしょう。
みな、人間の仕業です。お互いに気お付けませ~う。

『小ぶり』だそうですが南房にも・シマアジ&ワカシが廻ってきてるそうで、こんどトライして
みます。釣り方はこのHPで勉強させていただきました・ありがとう。
管理人
>とーたんさん
煙草の吸い殻はやっぱり嫌ですよね~。
海に流すのもためらわれます。

おっしゃる通り、今年の海は少し様子がおかしいですね。
春先の稚アユの異常発生、小サバの異常発生、抱卵良型アジが春先から現在に至るまでだらだらと釣れ続き、いつもなら夏枯れのこの時期もショゴにワカシ、カマスが大フィーバー、早くもメッキの姿も。
青物釣り師としてはちょっとうれしいですが、でもやっぱり変なものは変ですよね。
とーたん
鴨?に行きましたか!あそこは汚いでしょ?とーたんはあそこにはここ数年行ってません(汚すぎ)
知っている限り鴨?と南袖の公園下が千葉でも随一の汚さを誇る(>_<)いくら釣れる場所でもねー ところでここ数年やっぱり海がおかしい 釣れる時期に釣れない魚、釣れない時期に釣れてまう魚 とーたんの子供達が大人になった時いったいどういう海になっているのでせうか?今年はここ数年でもっとも投げアジの調子が悪い、キスはそこそこメジナもそこそこだけども、アジがよくない そろそろ千倉~白浜周辺まで行くしかないかな、巨アジ釣りに、ちなみに勝浦から内房南袖までならかなりの情報を持ってますよ(勝浦以北は全くの無知)次回は釣果情報をお聞かせします
管理人
>rayさん
TN堤は、南西風が吹くとゴミ溜まりになります。
そんなときは、堤防の端から端まで歩くと、高価なウキが3つくらい拾えたりします(笑)。
冗談はさておき、夜光虫大発生の後の赤潮が心配です・・・

>ボーズ常時さん
4色なんて、私にはとても投げられませーん。
TTでもキス釣れるんですね。
濁りが入っていないところまで投げられることが条件かな?
ベタ凪の日を狙うと結構いいかもしれませんね。
ボーズ常時
http://bosealways.cocolog-nifty.com/blog/
KG漁港の脇の磯ですか。私も非常に気になってました。私の方と言えば18-19日、連日朝まずめ狙いでアジ(KM漁港)、イシモチ(TT周辺)を狙ったのですが、見事にボーズでした。TT港では数回アタリがあったのですが、針鰍ゥりせず。後から来た投げ釣り師に聞くとキスでは無いかとの事。その方はTT港で10匹程度の大ギスを釣ったとの事。キスは勝浦以南と思ってましたが、ド遠投すれば釣れるんですね。勉強になりました。
ray
水温が高いですよねぇ!そのせいかシャローのャCントはお魚さんの気配がありませんでした.
ゴミの話でひとつ,今日のTN堤では一番釣れたのはビニール袋という現実.水の入ったビニール袋をひっかけると竿が折れそうになって浮「です.
管理人
>dbさん
以前一度覗いてみたのですが満員で入ることができず、悔しかったので再チャレンジしてきました。
とりあえずは気がすみました(笑)
勝浦周辺は渋かったようですね。
夜光虫がわいているときはあまり良くないといいます。
水温が高くなりすぎているのでしょうか。

>シーバカさん
混雑した釣り場は大嫌いですが、あまりにもひと気がないのも浮「です。
20m先に人影があるくらいがちょうど心地よいです(笑)

>びっちゃさん
今年はなんだかやけに水温が高くて、例年のパターンが通用しません。
この先いったい何が回って来るのか?
素敵な獲物がくるといいな♪
びっちゃ
今年はカマスの当たり年みたいですね。
こちらはまだ始まる気配すらないです。来月中頃くらいからだろうね。
ひまだぁ~。
早く青物始まってくれよ。
シーバカ
管理人さん  こんにちは。

見えてはいけないもの~、には笑ってしまいました(失礼)
私もそう思うことがたまにあります。
IF漁港は手前のトンネル
が嫌で夜はいけません(笑)。特に御宿側の三つはヤバイです。
私の知人は銚子の夜釣りで堤防移動中に、揺れる影に追われた
そうです(?
db
管理人様こんにちは、dbです。

いよいよKMデビューですか。私もずいぶん以前にも
う一つの方の島には上陸したことがあるのですが、そ
の時は波が高くて浮「思いをしたことから、10年近
く行っておりません。(写真をみて、久々に行きたく
なったりして(笑))
さて、私の方は24日夜~25日早朝にかけてYOに
入りました。一晩粘った釣果は22~27cmのアジ
が7尾と、とほほ・・・な結果でした。(型がよいの
で納得・・・、できません!早く小物の嵐に遭遇した
い!)群が小さいのか、そもそも群が回っていないの
か・・・。1~2匹ぱらぱらっと釣れてその後はしば
らく沈黙、そんな状態の繰り返しでした。

ところで、YOは夜半過ぎより夜光虫祭りでした。深
夜にたった一人で妖しく揺らめく海を眺めていると神
秘的を通り越して心細くなったりして・・・。昔の船
乗りが人魚とか船幽霊とか、迷信深くなるのがよくわ
かる気がしました。
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