春宮のひとり言

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春宮のひとり言 939

2023-12-07 23:32:23 | 日記
今朝は、何とか5時起きして、7時少し過ぎの始発のコミュニティバスに乗り、北里研究所病院まで、行きました。以外にも、すぐDrに呼ばれて、処方箋を出していただき、暮れの御挨拶をして、あっさり終了しました。
経産省がかんでいる伝統工芸の公募展に、最後に作って、躾のとっていなかった着物があるのを思い出し、入選しないのを承知の上で応募した物が、選外の物も含めて、新国立美術館で展示されているのを、見に行きました。
春宮夫が、初日に、たまたま上京していたので見てきており、だいたいどの様な展示かわかっていました。春宮夫が、「日本刺繍は、染織織物の部門に入らず、その他…という部門なのか?何か変だ!」と言っていましたが、何の公募展でも、日本刺繍は、中途半端な扱いなのです。
経産省管轄の伝統工芸ですので、南部鉄器や雛人形や寄木細工の位牌や切り子ガラス等々、あらゆる伝統工芸品と一緒です。何のコネもなく、単に応募しただけですから、はじめから選外はわかっていました。公募展は、何方でも、そんなもので。
春宮の名前は、旧字体を使っていますので、応募する前に、事務局に電話で確認しました。その時に、日本刺繍は、『その他』の部門と聞いていました。事務局の方から、「京繍とか、加賀繍とは違うのですか?」などと尋ねられ、「京繍や加賀繍をひっくるめて日本刺繍というのです。」などという気の抜ける会話がありましたので、『こりゃ、駄目だ…』と、思っていましたから、期待ゼロでした。
春宮夫の言っていた通り、染織織物は、紅型や紬が、殆どでしたし、内閣総理大臣賞も紅型でした。大島紬の振袖までありました。春宮の隣は、京繍の着物でした。春宮も、これから自分が着る積もりでしたので、控え目な色遣いでした。
有り物で応募したのですから、気迫もありませんでしたが、こんな扱いでしょう。他の品々を拝見して、早々、退散しました。
経産省環境の公募展、安くて、広く、多くの方に使って貰える物を…という趣旨でしたが、紅型の着物なだって、値段ははると思いますが…?型染めや紬の方が、審査員受けがいいのでしょうか?寄木細工の位牌には、びっくりしました。一般の方々が、求めたいと思うのでしょうか?趣旨と入選の関係性が、よくわかりませんでした。ただ、しまい込んでいた総刺繍の訪問着を人様の目にとまるような所に展示された事で、良しとするしかありません。日本刺繍が、絶滅危惧種だという事をどのくらいの方々が、危機感を抱いているのでしょうか?大変な手間が、紬以上にかかっているかもしれませんが…。そのうち、紬の振袖で、パーティーに出る時代が来るのでしょうか?そのような事は、見たくないです。大島紬の産地では、成人式に大島紬の振袖を着る方もいるそうです…と、呉服部の方が、おっしゃっていましたが、春宮は、まだ見た事がありません。本当に『公募展』は、どちらの物も、何が基準かよくわかりません。春宮には、やはり向いていないようです。
展示が終わり、早々に返送されたら、来年の新年会にでも着ようかと思います。