百姓新参者日記 - 「農」暮らしを愉しむ -

東京を離れ、群馬県藤岡にて百姓として独立4年目!豊かで愉しい小さな暮らしを目指します。

新米より古米のほうが美味い?

2012年10月04日 | 思フ
自分で米作りをするようになって、一年中、単一生産者(もちろん自分)のお米を食べていて、
わかったことがある。それは、

獲れたての新米よりも、昨年収穫のお米のほうが美味い

ということだ。
「味覚がおかしいんじゃない?」と言われそうだけれど、たぶん、そんなことはない。
自分の周りには、同感の人もチラホラいる。

新米のほうが美味しい、というときに比べられる古米は、おそらく保管方法が違うだけだろう。
籾摺りしてしまって、暑さ・湿気で劣化している米と比べるからではないか。

お米を籾のまま貯蔵していると、「劣化」ではなく「熟成」してゆく。
獲れたての新米は水分を吸いやすいので瑞々しいのだが、味が乗りきっていない。
新米は収穫したばかりよりも、時間が経ち、年末くらいに食べるほうが確実に美味しいと感じた。

最近、それを裏付けることを知った。
昔は、新米は収穫してすぐに食べることはなかった。
新米を収穫したからって古米がなくなるわけはないので、古米を食べ続けるのはもちろん当然なのだが、
収穫を感謝するお祭りである新嘗祭(にいなめさい)までは食べなかったのだ。
新嘗祭は旧暦11月の2番目の卯の日、新暦になってからは11月23日だ。(戦後に勤労感謝の日になった)
旧暦11月の2番目の卯の日というと、今年でいえば新暦来年1月1日だ。
その頃には新米の水分も落ち着いて、味も乗っているはず。自分の感覚ともかなり合っている。
昔の人はすごいものだ。天皇家は今でも新嘗祭までは新米を口にしないようだ。

秋の時点では、お米が「瑞々しい」のは新米だが、「味が美味い」のは古米、ではないかねえ。

最近

2010年08月29日 | 思フ
最近はアルバイトや草取りで忙しく、それでも草に振り回され、猛暑のせいもあり、
疲労で夏バテのような感じです。

夜にアルバイトが入ることが多くて、家族と接する時間も少ないのが悲しく、
申し訳ないところなのですが、収穫まで、もう少し頑張るしかありません。

2月に産まれた下の子はグングン成長し、今は腕で身体を起こすこともできて、
もう少しでハイハイできるかも、ってくらいにまでなっています。

毎日、上の子と合わせて子供の笑顔で癒されていますが、子供の成長は早く
ボーっとしてたらすぐに大きくなってしまう!
そのとき、その瞬間に我が子とできるだけ接していないともったいないな、と
ホントに思います。

お金の力

2008年10月11日 | 思フ
お金の力はすさまじい。
世間で騒がれているニュースでも、もちろんそう思うが、自分が使う小額のお金でさえかなりの力をもっている。
地元の店でお金を使えば地元の人にお金がまわり、地元が活気付く。
全国ブランドのチェーン店で使えば、東京にある本社に吸い取られ、地元は廃れていく。
使うだけではない。
大銀行や郵便局に預ければ、大企業に投資されたり、アメリカ国債の購入資金となるが、
地元の信用金庫に預ければ、地元の中小企業や個人にまわる。
今は皆が気づかないうちに皆が住みづらいほうにお金が使われるようになってしまっているようだ。
都市は地方に支えられていて、地方が滅びれば、結局は都市も滅びるというのに。

目先のことしか考えられないのか?
自分の行動によってどんなことが起こるのか考えられないのか?

世の中の複雑さがこのような鈍感さをつくりだしているのだろうか。