35歳からのアメリカ行政学・公共経営PhD挑戦

ノンキャリ国家公務員を辞め、アメリカ行政学・公共経営のPhDに挑戦するオッサンのブログ(毎週1回更新...たぶん)

英文校正サービスの上手な使い方

2016-09-10 19:31:40 | 研究・論文
 数学専攻の友人がいることもあり(参考記事)、ときどき彼の論文を読んでみたりするのですが...ほとんど文章が出てこない(^ ^; やはり日本人が世界で勝負するなら、絶対に数学・物理だと思いますd(- -) 数式を見れば研究成果が見て取れる同分野と異なり、社会科学の論文審査では、最初の2~3ページで自分の研究がどれだけ重要かを納得させる必要があります。専門知識に加え、随筆を書くような英語力を身に着ける時間と労力は、社会科学分野で日本人が世界的に活躍するうえで最も大きな障壁といえるかもしれません。

 修士からPhDを取るまで5年以上英語を勉強し続けているのですが...自分が論文を学術誌に投稿する際には、必ず英文校正サービスを受けます。貧乏講師には痛い出費です(T-T) 絶対に元を取ってやる!という強い信念で見つけた賢い英文校正の使用法を、今回も無料でご紹介させて頂きたいと思いますd(-д☆) 貧乏講師支援のため、送金したいという方は是非!

 まずは、個人の英文校正者に依頼するか、大手の英文校正会社に依頼するか、という大きく2つの選択肢があります。今回は、英文校正会社を利用する際のHow toについて書きたいと思います。英文校正会社の候補は、Oxford Journalsなど学術誌の出版元が提供するリストから選べば良いと思います。英文校正には、Copy EditingProofreadingという2種類があり、これらを上手に使い分けることで、高い費用対効果が望めます(Copy Editingのみを提供している会社も多い)。英文校正サービスを1度だけ受ける場合にはcopy editingを選び、論文の全体構成や文章の書き換えを提案してもらった方が良いと思います。一方で、proofreadingは一度何らかのcopy editingを受けた後、念のため時制や単語の選択などを論文提出直前にもう一度チェックしたいときに使うのがお薦めです。当然copy editingの方が値段が高いですが、どちらか迷ったときはcopy editingを選択するべきだと思います。

 ここから、出費を減らすとっておきの裏技を3つ:
(1)Nativeとnon-nativeによって値段を変える英文校正会社がありますが、英語圏のPhDに所属している方は、nativeと偽って英文校正を依頼して全く問題ありません。特にこれまで何にも言われたことありませんし( ̄ー ̄) non-native向けサービスは2割ぐらい値段が高いです!
(2)英文校正の締め切りを長くすることにより、相当お値段が安くなります。論文を書き終えた後はかなりの興奮状態にあり、つい2~3日後に校正が戻ってくるサービスを選択してしまいます経験あり(^ ^; 別に校正が2日から1週間に伸びたところで、大して人生に影響ないですから、最も遅い日程のEconomyと呼ばれるサービスを選択して節約しましょう。
(3)図や表(tables & figures)、付録(appendix)、引用文献(references)の文字数が英文校正の対象にされている場合は、それらの文字数を見積もりから外すように指示してください!場合によっては、全体価格の2割以上を占めている可能性がありますΣ(゚ロ゚ノ)ノ

 Non-native PhD学生の中には、自分の英語力を過信し、英文校正サービスを受けずに論文を学術誌へ提出して、当然のように不合格となる例を多く見てきました。Nativeの有名な研究者の中にも、論文提出前に必ずcopy editingを受ける方もいるぐらいですから、自分は今後も英文校正サービスとの上手な付き合い方を追及し、行政・公共政策分野でなんとか生き抜いていこうと思います。
 

 


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2 コメント

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英文校正会社について (田中)
2020-04-17 15:37:15
どこの英文校正会社を利用されたか教えていただけますか?

今は、Editage、ワードバイス、Forteの3つに絞って迷っています。
Editageは大手で信頼性があり、ワードバイスは100%ネイティブ専門校正者、フォルテならお手頃価格といった情報がありますが、お勧めの会社があれば教えてほしいです。
Re: (ブログ主)
2020-04-17 15:56:10
田中さん

こんな古い記事に目を通して頂き、ありがとうございます。この頃から、他にも色々英文校正サービスを使いました。

校正の質は、同じ校正会社でも、どのEditorが担当するかに左右され、どうしても運頼みのような側面もあります。ただ、自分の中ではEditageとEnagoが2大校正会社です。少し安くて質が良いのは、American Journal Expertsです。

一度だけEditageからひどい質のeditingを受けたので、その間違ったeditingの根拠を示したところ、再度校正をしてくれたうえ、次回2万円の割引まで付けてくれました。大手の校正会社は、質を保証してくれるので、値段が高くても使うようになりました。

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