のんびり専業主婦日記 

旦那の転勤で関西に来ました。日々の思いを綴っていきます。

家族葬で考えたこと

2021-04-28 11:24:00 | 日記
葬儀の際、家族は待ち時間が長い。葬儀社の説明を受けるまで、葬儀が始まるまで、火葬が終わるまでひたすら待つ。

その間なぜかくだらない事を考えていた。不倫をしている人が突然亡くなって家族が誰にも連絡をしない場合、お相手は事実を知る手段がないな、と。また籍を入れていない男女の場合は家族が「身内だけで」と決めた場合は葬儀にも出られないのだと。

自分の周りには結婚していないカップルが多い。友人の一人は「相手の家族と関わりたくないから」という理由で籍を入れていない。それを聞いた時はいい考えだと思っていた。義理家族との関係はいい事もあるが面倒も多い。何の義務も持たない関係は楽でいい。元々事実婚や同性愛にも偏見はない。婚外恋愛も個人の自由だ。

しかし今回家族葬の当事者になり少しだけ考えが変わった。日本はまだまだ籍を重視し、法に基づく結婚以外には不寛容な社会。事実婚や内縁は昔よりは遺産などの権利は認められつつあるのだろうが、実際の冠婚葬祭ではシャットアウトされる可能性が高い。

先日の家族葬では数名、親族以外の方も来られていた。勿論家族の誰かしらとは面識がある。もし家族の誰とも会った事もない人が来られて火葬場にもついて行きたいと言われたらお断りしていたはずだ。来て頂いたのはありがたいが、最初から家族だけでというのが自分達が決めていた事だから。

友人達にはこの考えを押し付けたりはしない。ただ、甥や姪がこういった今時の恋愛相談をしてきたら「最期にお別れをできない可能性もある」事だけは伝えようと思っている。でもこんな考えはもう古いんだろう、きっと。

たまに突然葬儀に現れて引っ掻き回す人がいると聞く。大昔、義父の葬儀で遠い親戚が相続の件でやらかしたらしい。今回はそういった揉め事がないだけでも本当に良かった。