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しょうやの Hercules Life

ヘラクレスの飼育を中心に日常の出来事・その他なんでも…

リールの性能をUPさせるアイテム達

2008年05月15日 | その他タックル
俺はリールに使うアイテムに凄く気を使う。特にベアリングに注すオイルは今まで相当な数を試してきた。中には1回使って捨てたものもあるし、1回使って気に入らず放置しておいたら、いつの間にか中身が空っぽになっているという恐ろしくふざけたオイルもあった。ここまでふざけたオイルはマジでむかついた。揮発性オイルならスプレー式にしとけよ。2度と買うか!このス・・商品名を記載するのはヤメておこう。

俺はどんなに高回転になるオイルでも揮発性のオイルが嫌い。揮発性オイルは夏場ならオープンベアリングだと1日でオイルがベアリングから抜けるし、一部のふざけたオイルを除き揮発性オイルはスプレー式なので出したいオイル量より無意味に噴射する。当然消費も早いわけで購入サイクルが短くなる。メーカーはそういった点を優先して揮発性を採用するのだろうか?1日で抜けてしまうオイルなんて使う側はたまったもんじゃない。スプレー式の揮発性オイルを発売するメーカーには少々疑問を持ってしまう。だから俺は当然揮発性じゃないオイルを使う。以前試してみなければ解らないという事もあり「どんなモンか」と世間では非常に評判のいい某有名メーカーの揮発性オイル「F-○」を買ってみた。
確かに高回転にはなるが、やはりオイルの抜けが早いので2~3回使って以降使っていない。今そのスプレー式オイルは婆ちゃんが畑で使用する一輪車のタイヤに使われている。まさかこのオイル・・・婆ちゃんの一輪車に使われるなんて思ってなかったろうに・・・でもタイヤの動きがよくなったと婆ちゃんは喜んでるし、全く使われず埃をかぶってお蔵入りよりはいいだろうと思っている。

さて、それでは今俺がリールメンテに使っているアイテム達を紹介しようと思います。




まずは、リールをOHした際にパーツを洗浄する脱脂洗浄剤。これはZPIの「パーツクリーナー」がダントツNo,1。ホームセンターなどで超大容量&格安の脱脂洗浄剤も売っているので色々と試したが、やはりコレに勝るものはなかった。一体何本使っただろうか・・・「シューッ!」っとパーツにスプレーするだけで油分がみるみると落ちる超優れモノ!今となってはコレがないと困るほど素晴らしいアイテムだ!




次は俺のリールになくてはならない「永久欠番」の1つ。スミスのIOS-01とIOS-02。
このオイルは本当に素晴らしいのひと言!ベアリングは十分すぎるほど高回転になる。そのためピーキーになるかと思いきや逆に使いやすくなるという本当に不思議なオイルだ。回転する物質には「遠心力」が必ず発生し外へ飛ばされる力が働くが、このオイルは「遠心力がかかると逆にシャフト等にからみつく」アンチ・ニュートン系オイル。ZPIのF-0よりは僅かに回転性能は劣るがそれでも十分なスプール回転性能であり、もちろん揮発性じゃない。ボトルにはベアリングのような狭い場所へピンポイント注入できる金属製のノズルがついている点も使い手への配慮が見える。正直ここまで不満がないオイルは初めて。ちなみにIOS-01とIOS-02の2種類があるが、これは簡単に説明すると粘度が違う。01より02の方が僅かに高粘度になっている。
1本3,150円と高価だが、必要以上に吹き出るスプレー式とは違いベアリングに「1滴ポチョン!」とピンポイント滴下が可能なうえ、揮発性じゃないのでベアリングからオイルがなかなか抜けない。主にベアリングのみに使用するので1瓶買えばリール7台に使用しても1年以上はラクにもつから結果的にはこちらのほうが安くつく。IOSに出会うまで時間があればインターネットでオイルを検索して色々探していたが、IOSを使うようになってからはオイルの検索は全くしていない。一生使い続けるつもり。

このオイルの存在はAvailの社長から教えてもらった。何でもIOS-01の開発者岡本さんとAvailの社長は知り合いらしく、そのオイルを試したいと言うとその人を紹介してくれ、直接購入させてもらった。購入の度に毎回岡本さん(IOS開発者)にお願いするのも気が引けるので店頭ではまず見かけないから今は下記ショップで購入している。

IOSオイルはここで購入できます【フィッシングショップ SATOH】




これは無印良品・・・ではない。ボトルの中身は「車のエンジンオイル」が入っている。俺は釣り用途以外のオイルも色々試してきた。その中から唯一生き残ったオイルがエンジンオイル。実はIOS-01とIOS-02を使う前までベアリングへのオイルメンテにエンジンオイルを使用していた。
揮発性じゃないし、温度による粘度変化もない。正直個人的にはもう少し粘度が低いほうがいいかな・・・という感じがあるもののピーキーなリールは非常に安定する。IOS-01のように高回転仕様にはならないが、定期的にメンテする事によってルアーの飛距離は申し分ない。もう少し低粘度なら完璧なオイルだと思う。嬉しいのは値段の安さ。バイク用の1リットル缶なら高性能オイルを買っても1,000円くらい。リールに使うだけなら一生使える。あまりキャストのうまくない俺の後輩にエンジンオイルを奨めたら絶賛し今でも後輩は車のエンジンオイルを使っている。これまで1500C・2500C・5500C・4600C・Morrumと様々なリールに使ってきた一番歴史のあるオイル。バックラ率が3割を超える天才バッターから早く卒業したい・・・でもオイルに金はかけられん!という方は「車のエンジンオイル」を1度お試しあれ!超高回転にはならないがリールは間違いなく安定するはずだ!今はベアリングのオイルはIOS-01なのでこのオイルは内部の各ギヤやドラグの金属ワッシャーなどスプール回転に関与しない箇所へのオイルメンテに主に使用している。




これはZPIの「F-0グリス」。グリスはギヤや駆動部分の潤滑に使用するって知識が一般的だが、ギヤなどは常に駆動しているし、低回転なのでグリス切れを起こしても腐食しにくい。実は全く何処とも擦れあわない金属部分が最も腐食しやすいのだ。だから俺は「ギヤや常に擦れあう部分にはグリス少量&低粘度オイル。全く擦れあわない金属部分にはグリスを薄く塗る」といった感じでメンテしている。よくグリスって粘度が高いため駆動が鈍るからグリスレスでメンテする人は多い。でもグリスには潤滑以外に「腐食防止」の役割がある事を覚えておこう。グリスとオイルは全く別物という認識を持つ必要がある。特にOHするのを面倒くさがる人は1度リールを解体し、全金属部分に薄くグリスを塗っておくといいだろう。俺は使い古した歯ブラシでグリスを塗るのでこういった容器に入っているほうが使いやすいので気に入っている。俺の場合、ZPIの製品は気に入るモノと気に入らないモノが両極端だな(苦笑)




最後にシリコングリス。これは前に紹介した「IARのメンテ」で使用している。主にIAR内へ水が浸入しないようにする「シール」の役割を担うグリスだ。IAR内にグリスがまわるとハンドルが逆転するので、高粘度で容易にIAR内にグリスが浸入しないのとシリコングリスは耐水性が非常に高いのが選定の理由。
どのように使うかは4月始めに投稿した 「触らぬ神にたたりなし?IARのメンテのお話」 を見てほしい。
その他にはハンドルノブ内のベアリングの防錆目的としても使用している。ハンドルノブはメンテがどうしても疎かになりやすい反面、水との接触が多い部分。それに金属・樹脂・ゴムと異なる材質が複合する場所なので樹脂やゴムパーツへの悪影響が少ないシリコングリスを使用している。ノブは高回転にならないがさほど高回転に拘る部分でもないし滑らかな回転は持続してくれる。シリコングリスは高価だが使用する場所も少ないし塗る量も極めて少量なので1個買えば非常に長い間もってくれる。まぁ・・・普通のリールグリスでもOKといえばOKなんだが・・・

あと是非買ってみたいと思っているのが「IOSグリス」だ。IOSファクトリーから新発売されたグリス。
IOSファンとしてはコレは買わないわけにはいかない。いま早速詳細を問い合わせ中でございます。

こう見ると非常に多種多彩なアイテムを使ってるなぁ・・・(苦笑)



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2 コメント

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はじめまして (m.m)
2010-07-15 01:22:22
エンジンオイルをリールに使っている人を探して真っ先に辿り着きました(笑)
質問で恐縮なのですが、プラスチック部品への悪影響など感じられますか?
最近フラーレン配合オイルなんかもあり、これアリかなと思っております。
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マルテンサイト変態千年グローバル (鉄鋼材料エンジニア)
2024-10-20 23:46:04
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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