「突然、伺ってすみません」と言って、昨日顔をみせてくれた後輩、
びわのおすそ分けを届けに来てくれた。
心配して様子を見に来てくれる・・・
彼女からのびわが、今年初めてのびわ。
初モノを届けてもらったこと以上に、彼女の気持ちが嬉しい。
ぽろっと彼女が口にした言葉、「ホントは、紫陽花を買ってきたかったんですけど・・・」、
はっとさせられた。ああ、このブログを黙って読んでくれているんだわ・・・・、
本当に、愚直なまでに繊細で一途なところのある彼女、来年のことを考えると、いろいろな懸案事項が脳裏を過ぎる。
体調もよく、彼女といっしょに飲みたくなったので、
夕方、いっしょに『W』に飲みに行くことにした。
2ヶ月以上も、ご無沙汰してきた『W』、ご近所さんというのが嬉しい。
マスターがチリの赤ワインがあるが、飲む?と遠慮がちに聞く。
わたくしの顔を覗き込みながら、「飲んでも大丈夫?」という気持ちを目で伝えてくる。大丈夫よ、とわたくしも目で答える。
すると、嬉しそうに、プレゼントするからと言ってその赤ワインを開けてくれた。
チリに行って来たお客さんからお土産にいただいたものだという。
それを、彼女と二人で飲ませてもらった。久々に顔を出しても、いつもと変わらない笑顔で歓迎してくれるマスター・・・
チリのワインは久しぶりながら、まあまあイケタ・・・(笑)
久しぶりに自宅同様にくつろがせてもらいながら、
四方山話に花が咲くと、
「とても重病人には見えないよ」と、嬉しそうに言うマスター。
わたくしも、嬉しかった。
傍で、心配げにしている後輩の気持ちが伝わる。
大丈夫よ、ワインはお薬なんだから、と言う代わりに乾杯する。
すると、マスターが「この顔を見れば、大丈夫だよ」と言う。
そう、マスターとわたくしは、こうしたところが似ている・・・・。
自分の信じた通りにやって、頑張るときは頑張る。それでも、
人生にはどうにもならないことがあることを知っている。そのときは、仕方がないな、そうした思いが持てる。そんなところが、似てるのかも。
昨夜遅く、京都にいる友人から電話があった。
心配してくれて電話を下さるのに、わたくしは「大丈夫よ」としか言えない。
「大丈夫よ、という言葉以外に、あなたからは他の言葉が出てこない・・・」
と言われ、苦笑する。
他に言うべき言葉が思いつかないから・・・。
『原典 ユダの福音書』を読了。