十五夜というのに、当地は雨・・・
深夜まで待って夜空を見上げてきましたが・・・
やはり、月は見えません。
諦めて眠ることに致しましたところ、
代わりに、
いただいた花がいつの間にか花を咲かせていることに気が付きました。
このところ、寝てばかりいたので気がつかなったのだわと。
何という花なのか・・・・
名前が分かりません。蘭の種類なのでしょうが、
蘭系にしては地味な色合いで、何というか、
ちょっと奇異な感じが・・・
病んで腐った細胞の色に混じって
一枚だけ鮮やかに生きている色合いの花弁がある、
そんな印象を思わず持ってしまいました。
月が見えない十五夜というのは、
感性を困惑させ迷走させるのかもしれないなあと、
寂しい限り。
名月も流離の憂ひに隠れたり
わが魂濡らす雨は止みても
ラベンダー安らむこの香焚きて吐く
月も病に隠れけるかな
泊(は)つる磯海人の釣り舟うらやまし
わが魂に泊(は)てる磯やありなむ
璋子