「ねえ、憲ちゃん。凄いね。どうやって雑瓶集めるの? どこに行ったら雑瓶あるの?」
憲ちゃんは答えません。だって教えたら僕が行って憲ちゃんの分を取ると思っているからです。
僕はヒントが欲しいだけなんだけど、憲ちゃんはそう思っていないんです。
班長の僕は嫌々ながら聞いたのに、何だか損した気分になりました。
憲ちゃんには聞けなかったけど、黙って憲ちゃんの後を付けることにしました。ジーパン刑事の気分です。尾行ってやつです。
放課後、憲ちゃんを付けました。憲ちゃんは夕方の街をウロウロ歩きながら、小道や裏道に入ったり出たり、尾行してる僕を分かってるみたいに歩いています。
しばらくして憲ちゃんは近所の荒井酒店の裏に入りました。荒井さんの店の裏にはきっとどこかの食堂で飲んだ後の沢山のコーラやファンタの空ビンがプラスチックの入れ物にきちんと並んで積み上げられていました。
僕がこそっと見ていると、憲ちゃんはキョロキョロと周りを見渡してから、荒井酒店の空きビンを何本もジャージのポケットとかに詰め込んでいました。空きビンの重さで脱げそうなジャージのズボンを押さえながら逃げて行きました。
家の前にある空きビンはゴミだけど、荒井さんの裏に積まれているのは多分ゴミじゃないことは分かります。
だから、憲ちゃんは泥棒したのです。憲ちゃんの班はノルマが良かったので、ずっとこうやってやっていたに違いありません。
次の日、また憲ちゃんを付けると今度は松永商店で同じことをしています。松永さんは誉くんと同じクラスの女の子の家です。
そして、そのまた翌日は桜井商店にいくんですが、そこは1組の本郷さんの家なんです。
酒屋さんの裏に積まれている空きビンがゴミではないことくらい憲ちゃんは知ってると思います。そしてそこは友達の家なんです。
憲ちゃんがすごいのは、そうやって集めた雑瓶をハイヒンカイシュウギョウシャに売ってお金を貰って、
しばらく経ってまだその瓶が道に置いていたりすると、それを別のハイヒンカイシュウギョウシャに持って行くのです。
憲ちゃんは誉くんの家でのことを全く反省していないようです。
憲ちゃんは捕まってしまえばいいのです。
いつかバチが当たればいいと思いました。
憲ちゃんは答えません。だって教えたら僕が行って憲ちゃんの分を取ると思っているからです。
僕はヒントが欲しいだけなんだけど、憲ちゃんはそう思っていないんです。
班長の僕は嫌々ながら聞いたのに、何だか損した気分になりました。
憲ちゃんには聞けなかったけど、黙って憲ちゃんの後を付けることにしました。ジーパン刑事の気分です。尾行ってやつです。
放課後、憲ちゃんを付けました。憲ちゃんは夕方の街をウロウロ歩きながら、小道や裏道に入ったり出たり、尾行してる僕を分かってるみたいに歩いています。
しばらくして憲ちゃんは近所の荒井酒店の裏に入りました。荒井さんの店の裏にはきっとどこかの食堂で飲んだ後の沢山のコーラやファンタの空ビンがプラスチックの入れ物にきちんと並んで積み上げられていました。
僕がこそっと見ていると、憲ちゃんはキョロキョロと周りを見渡してから、荒井酒店の空きビンを何本もジャージのポケットとかに詰め込んでいました。空きビンの重さで脱げそうなジャージのズボンを押さえながら逃げて行きました。
家の前にある空きビンはゴミだけど、荒井さんの裏に積まれているのは多分ゴミじゃないことは分かります。
だから、憲ちゃんは泥棒したのです。憲ちゃんの班はノルマが良かったので、ずっとこうやってやっていたに違いありません。
次の日、また憲ちゃんを付けると今度は松永商店で同じことをしています。松永さんは誉くんと同じクラスの女の子の家です。
そして、そのまた翌日は桜井商店にいくんですが、そこは1組の本郷さんの家なんです。
酒屋さんの裏に積まれている空きビンがゴミではないことくらい憲ちゃんは知ってると思います。そしてそこは友達の家なんです。
憲ちゃんがすごいのは、そうやって集めた雑瓶をハイヒンカイシュウギョウシャに売ってお金を貰って、
しばらく経ってまだその瓶が道に置いていたりすると、それを別のハイヒンカイシュウギョウシャに持って行くのです。
憲ちゃんは誉くんの家でのことを全く反省していないようです。
憲ちゃんは捕まってしまえばいいのです。
いつかバチが当たればいいと思いました。
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