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オランダ生活  → 設計事務所 in 名古屋

2004年から2年間、オランダへ建築留学。その後、東京で勤務、現在は名古屋で子育てしつつ、設計事務所をやっています。

text object

2004-10-05 04:18:42 | 大学生活
あしたまでに本を読んでtext objectを作らないといけません。text objectって何のことを言っているのかよくわかってないんだけど、とにかく何か模型とかつくればいいらしいです。って言われてもねぇ。どーしよー。何をつくろう・・・。

ヨーロッパでは求められているものに正確な解答を出すことがいいことではなくて、とにかく何でもいいからおもしろいものを提出すれば、主題からずれていようがOKなんだそうです。だから、結局、おもしろいものであって、人を説得できるものであれば、何でもいいらしいです。

そういう課題は日本で出されることが少なかったから、何でもOKといわれると、すごい困ってしまう。日本では、まず先生の求めているものは何なのか、課題の目的は何なのかを理解することから作業を始めたけど、こちらではそうじゃなくて、もっと抽象的な課題の出し方をするので、私にとってはそれがすごい難しいです。

TU Delftの模型室

2004-10-04 06:16:24 | 大学生活
月曜日はスタジオの日です。スタジオはやっぱり一番面白い!刺激になりますね。Situationistの次は、レヴィ=ストロースのbricolage。フランス語の辞書には「あらゆる仕事に手を出すこと」とか「転々と職業を変える」という意味なのですが、レヴィ=ストロースは、これを「限られた持ち合わせの雑多な材料と道具を用いて、目下の状況で必要なものを作ること」というような意味で使って有名になりました。日本語では「器用仕事」などと訳されてます。
簡単に言うと、今回のスタジオの課題は、今までの総集編で、今までに行ったリサーチのなかからいくつか組み合わせて、何かしらの新しいコンセプトを作り出すというのが目的です。

今日は、スタジオの後に、TU Delftの模型室の使い方の説明会がありました。こちらの設備はすごい!電動糸鋸、電動ドリル、電動やすり、3Dプリンタ(図面を入れたら3Dの模型を作ってくれる機械。有料だし、そんなにいいものができるわけではないけど、こんなものがあることにびっくりです)、2Dレーザープリンタ(これも図面を入れたらプラスチックや革などを図面どおりにカットしてくれる機械)などなど、いろんな見たこともない機械がならんでます。
こんな機械を使って模型をつくる日がくるのでしょうか。せいぜい電動のこぎりくらいしか使わなさそう・・・。

試合観戦 つづき

2004-10-03 04:28:04 | 大学生活
対戦相手はFC DEN BOSCHという格下のチームなんですが、前半開始そうそう相手チームに得点を許してしまいます。それでも小野を基点とした攻撃から1点、PKから1点返して、後半もさらに2点追加して、最後にPKで1点許してしまいますが、結局4対2でフェイエノールトの勝利でした。小野は後半に3点目が入ったところで交代。途中で足を気にしている仕草もあったし、3日前にもUEFA杯に出場していたので、念のための交代だったのでしょうか。今夜には日本へ発つという話も聞いたので、体には十分気をつけてもらいたいです。そしてぜひオマーン戦で日本を勝利へ導いてほしい!

それにしても、今日のチケットを手配してくれた小野選手には本当に感謝です。知り合いの記者の人を通じてですが、それでも見ず知らずのファンのためにチケットを用意してくれるなんてすばらしいです。本当にありがとう。

小野の手配してくれたチケットで試合観戦!

2004-10-03 04:22:17 | 大学生活
フェイエノールトの試合に行ってきました!小野選手の話どおり、5人分のチケットが準備されていて、いつも入る入り口とは違って、もっとちゃんとした入り口、というか、たぶんビジネス席や招待席のような特別なシートのための入り口なんでしょうね、そこから入場です。こんな機会はめったにない、というか二度とないだろうなぁ。席自体は、特別いい席というわけではない(あたりまえ)けど、たぶん招待席みたいなところだったんだと思います。今日の試合は比較的すいていて、周りも空席が半分くらいでした。

小野伸二と

2004-10-02 10:23:50 | 大学生活
昨日の夜は結局3時くらいまでみんなでうろうろしてたんだけど、今日は朝からフェイエノールトの練習を見学に行ってきました。記者のバイトをしているという人と、あとは阪大から交換留学で来てるという人たちと、小西くんと一緒にfeyenoordのスタジアムDe Kuipの真横にある練習場へ行ってきました。
練習はハーフコートでミニゲームみたいなことをやっていました。真剣な表情の中でも、ときどき笑顔が出たり、選手同士でからみあったりしていて、楽しそうでした。オランダ語でコミュニケーションしてるんだからすごいよなー。尊敬します。
練習の後、ユニフォームにサインをしてもらって、2ショットの写真も撮ってもらいました。小野選手は車椅子の人や子供にすっごく優しくて、本当にいい人なんだなぁと思わされます。
一緒に行った記者の人が、明日の試合のチケットを買おうと思ったらチケット売り場が開いていたなかったという話をしたら、小野選手が「じゃあ中で聞いてくるから待ってて」と言って、着替えに中に入っていったというじゃないですか!それでみんなで出口のところで待っていたところ、車で帰りがけに記者の彼に一枚チケットを渡して、5、6人分のチケットを手配したと言ってくれました!明日は小野の手配してくれたというチケットでサッカー観戦です!
小野伸二最高!明日の試合がんばってね!

今日はそのあとStudioのプレゼンの準備で2時にSarahの家に集合しました。ちょっと遅れて2時半ころついたら、まだ誰もいなくて、Rickyなんて3時近くに来て、2時に起きたと言ってました。オランダではいつもそんなもんです。そのあと、みんなでノートパソコンで作業。建築学科だけあって、みんなけっこういいパソコン持ってるんだよね。プレゼンも何も言わなくてもみんなそれなりにできるから、かなり楽です。結局11時すぎまで作業して、でも一日でプレゼン終わらしたから、明日は一日フリーだ~~。

中日の優勝とイチロー記録達成

2004-10-01 09:52:53 | 大学生活
中日が優勝したみたいですね!イチローも記録達成したとか!私も愛知県民として、この勢いにのってがんばらないと!

10月が始まりました。オランダへ来てちょうど2ヶ月ってことです。2ヶ月たって思うのは、意外と英語が上達しない・・・。理由はわかってます。英語を話す機会が意外と少ないんだよね~。なにせ、家で読書やプレゼンの準備をする時間が圧倒的に長い!まぁ、それは避けられない状況だから、その中で、できるだけ上達できるようにがんばるしかないんだけど。
今日は、アルド・ロッシのセミナーでした。ロッシとはとりあえず今日でおわかれで、次回からは、私はル・コルビュジエの「輝く都市」です。(ほかにコールハースの「錯乱のニューヨーク」も選べたけど、こっちを選んだ学生が多かったので、私はコルビュジエを選んだ)semesterの最後には、コルビュジエの都市論とロッシの都市論を比較したエッセイを書かないといけないので、ロッシのほうも、また読み直さないといけないなぁ。

セミナーの後、シチュエーショニストの視点で都市を観察するというSTUDIOの課題にみんなで行ってきました。STUDIOでは、毎回、違った視点から都市を観察するというリサーチをしているのですが、一周目は自分の目で、二週目はtourist、三週目はflaneur、四週目はsituationistとなっているわけです(来週が最後で、キーワードはBricolageらしいです)。今回のキーワードは「derive」漂流です。
まぁ、難しい話は置いておいて、結局なにをするかというと、3~4人でお酒を飲んで酔っ払った状態で町をふらふら歩いてこい、ということなのです。Situationistたちがどういう意図で「derive」を行ったのかというところはなかなか難しいところなのですが、私たちにしてみると新しい視点で都市が見られれば問題ないわけなので、今回は楽しく漂流してきました。
私のグループはRicky(台湾人)とSarah(ドイツ人)とDiarmuid(アイルランド人)と4人。まずはマクドナルドで腹ごしらえして、それからバーをはしごしました。途中で初Coffee shopも体験してきました。こういう機会でもないと絶対行かないから、なかなかいい体験。Diarmuidがぶっこわれて、電柱にのぼろうとしたり、運河の中の魚を呼んでみたり、道路の真ん中でねっころがったりしてて、STUDIOのリサーチしてるとは到底おもえなくって楽しかったです。

いつもマーケットが行われる広場のそばに、教会があるのですが、今日、そこから音楽が聞こえて、ステンドグラスの向こうからあやしいライトアップが見えるし、いったい何なんだろうと思ったら、どうもクラブみたいな感じでパーティかなにか中でやってたみたい。30ユーロで誰でも入れて、たまにこういうイベントをこの教会でやってるみたいでした。教会って神聖な空間なのに、こんなイベントやってしまうなんてちょっとびっくり。

オランダの集合住宅

2004-09-29 08:43:46 | 大学生活
今日見てきたロッテルダムの集合住宅です。この集合住宅は1996年完成、Architecten Cheの設計です。残念ながら中には入れないのですが、集合住宅に住んでいる人のための中庭があるみたいで、写真で見るかぎりは気持ちよさそうでした。最上階は階段状にテラスがあり、そこからはエラスムスブリッジとマース川、ユーロマストなどが望めるはずです。

集合住宅の外にも、芝生の庭があるんですが、そこは人もいなくて殺風景でした。でもまぁそれは、季節によるのかもしれないです。オランダの場合、夏の天気のいい日には、みんな芝生で日光浴しているけど、寒くなるにつれ、芝生でのんびりしている姿はどんどん減っていくんですよね。

オランダの橋

2004-09-29 08:35:54 | 大学生活
今日は久々に授業もなく、天気もよかったのでロッテルダムでのんびりしました。次回のスタジオの発表のためにロッテルダムの南のKop van Zuid(英語だとHead of the South)にある集合住宅を写真に収めに自転車で、エラスムスブリッジを超えて行って来ました。そこで初めて、エラスムスブリッジが開くのに遭遇。オランダの運河にかかっている橋は、ほとんどが開閉式で、背の高い船が通るときには、橋が跳ね上がったり回転したりします。
授業に遅れそうで急いでるときでも、橋が上がっているのに遭遇してしまうと、そこで5分や10分は待たされるはめになるので、オランダでは時間に余裕を持って行動しないといけないといつも思わされます。(電車もけっこうすぐに遅れるから、ぎりぎりの電車で行こうと思っていて痛い目にあったこともあります)
ロッテルダムのシンボルのひとつでもあるエラスムスブリッジは、けっこうでかいので、橋の開閉にもすっごい時間がかかって、やたら待たされました。橋のほんの一部が開閉するだけなんですが、それでもけっこう迫力あります。

シチュエーショニストについてのメモ書き

2004-09-28 01:17:18 | 大学生活
situationniste (situationist)
シチュエーショニスト(状況主義者)は、日本ではフランス語がそのままカタカナになっているので、シチュアシオニスト(situationniste)と訳されることが多いが、英語圏ではシチュエーショニスト(situationist)。
1957年に、ギ・ドゥボール(Guy Debord思想家・映画監督1931-1994)を中心に、ヨルン、ピノ=ガッリツィオ、ラルフ・ラムネイらが、シチュアシオニスト・インターナショナル(SI)を結成。ダダイズム、シュールリアリズム、レトリズムなどの思想の影響を受けた少数の前衛芸術家と知識者層のグループで、その活動の拠点は都市空間と日常生活に置かれている。
シチュアシオニストの運動は1957年のSI結成から60年代初頭までのSI第1期を特徴づける「前衛芸術運動」としての側面と、60年代初頭から68年五月革命に至る第2期の「政治運動」としての側面の二つの側面を持つと一般に言われる。
前者では、「作品」としての「芸術」を乗り越える試みとして、漂流(dérive)、心理地理学(psychogeographical)、転用、統一的都市計画などのスローガンのもとに芸術の世界に批判的介入を行うことで、高度資本主義社会の中での新しい「芸術運動」を展開し、後者では「スペクタクルの社会」という言葉をキーワードに「日常生活の革命的批判」、スペクタクル的=商品社会、スペクタクル政治批判を展開し、「労働者評議会」という組織形態を積極的に掲げる革命組織へと変貌し、68年フランスの5月革命の牽引力となった。

Situationist International

以上、インターネットで日本語サイトを検索して見つけた情報を、勝手にまとめたものです。今回のスタジオのリサーチにおける私的なメモ。

スタジオ

2004-09-27 07:46:33 | 大学生活
今日はスタジオの日です。昨日の夜は、白井さんとごはんを食べに行ってしまったため、夜の11時からプレゼンの準備を始めるはめになって、結局、1時間ちょいしか寝られませんでした・・・。しかも、スタジオは朝の8時45分からなんだけど、昼休み一時間をはさんで、終わったのが夜の7時45分。10時間もやってるよ・・・。
それなのに、全然寝てないくせに今日はなぜか元気です。今からシチュエショニストについて読んで寝ます。フラヌールの次はシチュエショニストなのです。そんなん言われてもわからないって、ねぇ・・・。

flaneur

2004-09-25 08:11:55 | 大学生活
Studioの敷地調査に行くつもりが、佐野さんとマーケットでつまみぐいしながら買い物して、そのあとカフェでのんびりしてしまいました。今回の調査はflaneurとして街を観察するというものです。Flaneur(遊歩者)というのはベンヤミンがパサージュ論のなかで、都市において、見知らぬ群集の中に紛れ込んでアーケードを歩き、自分自身を群衆の中のひとりとして身を隠し、都市のいろいろな出来事を観察することを自覚的に行っている者をさして呼んだ言葉です。今回スタジオの先生が用意したテキストはベンヤミンのボードレールに対する評論なのですが、ベンヤミンなんて読んだことのない私には何を言ってるのかちんぷんかんぷん。あわてて、インターネットで遊歩者について書いてあるサイトを探して勉強したというわけです。こんなことなら、京大にいるうちにきちんとそういう本を読んでおくんだった、竹山研にはベンヤミンの本とかいっぱい置いてあったのになぁ。後悔先に立たず。
今日は結局あんまり働かなかったので明日はがんばります。

そういえば、やっと中日にマジックが点灯したらしいですね。名古屋出身としては喜ばしい限りです。でもオランダにいると、優勝セールに行けないから、それは残念かも。

アルド・ロッシはもう十分・・・・

2004-09-24 05:00:45 | 大学生活
私と同じ建築学科の修士1年に、もうひとり日本人がいるのですが、今日、その人と話しました。同じ学科のわりに全然会わなくて、しかもお互い日本人なのかどうかわからないものだから、今まで全然話したことなかったのですが、水曜日のゼミが一緒だったので始めてそこで話しました。ノーマンフォスターの事務所で2~3年働いていたというつわものです。ロンドンに比べると、オランダは物価がだいぶ安くてびっくりしてるみたい。私にしたらオランダも意外と高いなあという感じなんだけどなぁ。

今日は例のアルド・ロッシのゼミの日です。昨日は夜の4時までがんばって本を読んだけど、結局おわらず。でも、ゼミに行ってみたら誰一人読み終えていませんでした。今日は3、4章の予定だったけど、結局4章は来週に持ち越し。そうだよねー、読み終わるわけないんだよね、あんな大量の文章。ちょっとほっとしました。

もうひとつのseminar

2004-09-22 07:29:06 | 大学生活
今日は、新しいseminarの授業がありました。先生はメキシコ出身の比較的若い女性で、早口なんだけど、はきはきしゃべるし、なかなか好感の持てる先生でした。Seminarの内容も、これもまた、本を中心に進められるんだけど(Stan AllenのPractice: architecture, technique and representation)、映画やほかの文章を参考に交えながら、現代の都市における建築の表現に関して論じていくみたいで、結構おもしろそう。
それにしても、毎日どれだけ本を読んでも、それを上回る量のテキストが毎日さらに与えられてる気がする・・・。

佐野さんが今、私の部屋に泊まりながらロッテルダムで部屋を探しているんだけど、やっぱりなかなかいいところがないみたい。今日もひとつ部屋を見てきていたけど、汚いし、シャワーもちょろちょろだし、よくなかったって言ってました。うーーん、やっぱりこの時期はなかなか探すの大変なのかなぁ。

国際会議

2004-09-21 07:25:47 | 大学生活
今日は、PLEAというEindhoven University of Technology(TU/e)での国際会議に付随して行われる学生のPoster discussionに参加してきました。Sustainabilityに関わる作品ということだったので、サマースクールで行ったSchie Oever Areaのプロジェクトを持っていきました。TU Delft、TU/eのほかには、ケンブリッジやAA Schoolから参加していました。
Discussion自体の時間は比較的短かったのですが、やっぱり英語では思ってることの半分も表現できない自分の英語力にはうんざりしました。
それでも、こういうきちんとした国際会議におけるDiscussionに参加できるチャンスなんてなかなかないし、自分の実績にも、自分自身のためにも、オランダに来て一ヶ月半というこの時期にこういう経験ができたのは本当によかったと思います。