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オランダ生活  → 設計事務所 in 名古屋

2004年から2年間、オランダへ建築留学。その後、東京で勤務、現在は名古屋で子育てしつつ、設計事務所をやっています。

無事に

2006-10-06 00:03:30 | その他
就職先が決まりました。
東京の恵比寿にある設計事務所です。
それなりに忙しいけれど、年齢の近い所員さんが多いし、楽しくやっております。

まだまだ新人なのでわからないことだらけで、大変だけど、
早いうちに戦力になれるようにがんばって仕事をこなしていきたいところですね。

ここの事務所は、最近は海外のプロジェクトも多く、外国人スタッフも何人かいるので、インターナショナルなかんじもまた楽しい。
東京に住む外国人の話というのも、いろんな視点があって面白いのよね。

ロンドンから来てる女の子は、「日本人はほとんどがgentlemanじゃない」と文句を言ってました。荷物をたくさん持ってJRに乗ろうとしても誰も助けてくれないんだって。
確かに日本人の男の人は、欧米の男の人に比べたら全然気が利かないですよね。
だから日本人の女の子は、海外で欧米の男の人に少し優しくされただけでフラッときてしまったりするのかもしれない。

とはいえ、私もあんまり気が利く人間ではないので、人にそういう文句を言うのはやめとこうと思います。もう少し気が利く人間になりたいものです。

Lost in Translation

2004-11-12 22:45:10 | その他
友達からデータをもらって、やっとロストイントランスレーションを見ることができました。見る前にいろんな人の感想を聞いてたので、私なりにいろいろ考えるところもあったので、ちょっと感想を。
「日本人にはあんまり評判がよくないけど、外国に住む日本人は結構いい評価をしてる」と聞いていて、あと、外人からの評価が高いのは私も身を持って知っていたのですが、さて、オランダに住んで3ヶ月の私の評価は、、、、「結構いいじゃん!」ってかんじでした。
日本人にしたら、「なんであんなに日本の変なところばかり誇張してるの?!」っていう反発があるみたいで、確かに、私もそう思わずにはいられないところもあったけど、でも、あれは、ソフィア・コッポラにとっての東京のイメージそのものなんだと思います。私もオランダに来て、最初はオランダ人はみんな背が高くて異様に見えたし、テレビでfat cityというダイエット番組で市民みんなで夜中に通りでダンスしてる映像を見てあきれてしまったし、そういう外国の変なところって、外国に行った人がみんな感じるものだと思う。あの映画に描かれているのは、私たちが知ってる日本ではないかもしれないけど、ソフィア・コッポラにとってはあれが本物の日本なんだと思います。
リサちゃんが、「この映画は、ソフィア・コッポラが父への愛情を描いたものじゃない?」って言ってたのを聞いて、確かにそうなのかもしれないと思いました。父と来た東京、東京に来て感じた孤独感、東京での友人たち、自分の好きな東京、違和感を感じる東京、そういうソフィア・コッポラの東京に対する思いやイメージをそのまま映像にしたんじゃないかな。主人公の男女には自分と父親の姿も少しだぶらせていて・・・だとしたら、あの二人があんな曖昧な関係のまま終わったことも納得できるし。

初めて見たときは気づかなかったけど、後で見直してたら、エンドロールの最後にヒロミックスがでてきて、びっくりした。それを見て、やっぱりこの映画でソフィア・コッポラの個人的な体験とか思いを表現した映画なんだろうな、と思いました。自分の友人を、ああいう形で使うのって自己満足でしかないよね。だから、やっぱりありのままの日本を描こうなんて思ってなくて、自分の私的なイメージを映像化したんだと思います。
あと、この映画をみて、東京のネオンってきれいなんだな、ってはじめて気がついた。タクシーの窓越しに移り行くネオン。日本人の私は、残念なことに日本語が読めてしまうから、「プロミス」やら「カラオケ」やら意味のほうが先にイメージをつくってしまって、ネオンに対して綺麗だなんて全く思わないけど、外国人にしたら、日本語はただの記号にしか見えないわけで、そうするとあの新宿のネオンも、全く違った世界に見えるんだろうなぁ。
なんか、そうやっていろいろ新しい発見もあったし、なんといっても外国人の目でみた日本のイメージをきれいな映像で見ることができて大満足でした。

けっこうまえに、大学でランチ食べてるときに、スタジオのチューターが安藤忠雄の講演会に行った話をしていたんだけど、安藤忠雄が、ぺらぺらぺらぺらってけっこう長いこと日本語でしゃべったのに、それを通訳が「He is interested in the light.」で終わらせたと言ってました。それを聞いたポルトガル人の友人は、妹島和代の講演会も同じような感じだったって。
まさにLost in Translationってかんじ・・・。言葉は難しいです。建築ってそのぶん、言葉がなくても伝わってるからすごいと思う。安藤忠雄の言ってることはわからなくても、安藤建築のよさは外国人にもすぐ伝わるんだもんね。

私は、言葉を扱うのがすごい苦手で、話すのも文章書くのも苦手です。だから、建築を言葉で語ることというのは必要なことであるとは思うけど、できることなら言葉で語らなくてもいい建築を作れたらいいなぁと思います。
あ~、でももう少しくらいは知的な文章が書けるようになりたいな・・・。

A3ノビのプリンタ

2004-10-11 21:42:22 | その他
来週の月曜日はスタジオが休みです!というわけで、今日は久々の完全にオフな日曜日。前日リールまで強行の日帰りツアーをしてきたので、昼まで爆睡してしまいました。昼には小西くんと佐野さんとパスタを作って、のんびりランチ。今日はすっごいいい天気でそれだけで嬉しくなります。

ばいばいねっと(オランダに住む日本人が、家電製品などを売り買いするための掲示板のサイトです)で、ロッテルダム在住の方がスキャナやプリンタ、冷蔵庫などを売りに出していたので、3人で見に行ってきました。その売りに出していたかたは、ベルラーヘ出身の女性の方で、そのあとこちらでフリーのアーキテクトとして活動されていたそうです。この10月の20日くらいに日本に戻られるようでした。
こちらにいると女性でがんばって働いている人に多く出会うので、すごい刺激になります。みんなそれぞれのスタンスを持ってそれぞれのビジョンを持っているから、話するだけでおもしろい。
私も人に刺激を与えられるような人間になれたらすごいいいなぁと思う。格好いい女性になりたい。

彼女からは、A3ノビのプリンタをゲットしました。インクが11個ついてて、結局そのインク代だけで譲ってもらいました。プリンタ代は無料、ということ。ただ、そのインク代がけっこうするんですけどね。それでも、いい買い物だったと思います。

OMA

2004-09-26 07:40:39 | その他
現在OMAに勤めている白井さんと夕御飯を一緒に食べてきました。佐野さんと小西くんと4人で、ベルラーヘの近くのタイ料理屋に行って、いろいろ話を聞かせていただきました。白井さんは12月からは北京のプロジェクトのために中国へ行ってしまうそうです。
OMAには現在70人近いスタッフがいて、現在コールハースはどちらかというとAMOのリサーチのほうに興味があるのだそうです。それでも、白井さんの話ぶりだと、OMAでの仕事をだいぶ楽しんでいるようでした。OMAでそれなりに働いた人は他の事務所に移ることはほとんどないだとか、レムはけっこう人の話を聞いてくれる(興味がある場合だけだけど)とか、日本に比べたら仕事に拘束されている時間が短い(短期集中型らしいです)とか、そういう話をされていました。
あとは、日本の建築家で現在こちらで評価されている人は、やはり妹島さんと伊東さんだそうです。もちろん、安藤忠雄や磯崎新などの年代の人も知名度はありますが、そのほかの人では、たとえば青木淳などはOMAの作品をパクるということで有名らしいです。そんな風に言われるのは嫌だろうなー。
以上、そのような建築の話から、オランダの天気の話までいろいろ話してきました。

そういえば、このあいだ、ベルケルの事務所で働いていた松岡さんにメールを送ったら、現在はSANAAで働いていると言っていました。UNSの後、MVRDVにしばらくいて、そのあと日本へ帰って現在はSANAAで海外プロジェクトを担当しているらしいのですが、SANAAではオランダの常識からは考えられない長時間労働で、慣れるまではつらかった、と言っていました。
やっぱりそうなんですね~、きっと妹島事務所は世界一働かされる事務所なんじゃないでしょうかね~。どうなんでしょう??

ごみ収集

2004-09-23 00:54:53 | その他
オランダでは、家庭用のごみを捨てるためのごみ箱が道路に設けてあるのですが、このゴミ箱は、地下に大きなboxが埋め込まれています。
写真はごみ収集のときのもの。クレーンで全部ひっぱりあげてゴミを集めています。これだと、日本みたいに街中にごみの山ができあがって、ネコやカラスにあさられるっていう心配もないし、いつでも好きなときにゴミが捨てられるし、なかなかいいシステムだと思います。
このシステムも、まだ完全に浸透してるわけではなくて、今、いろんなところで工事してる様子を見かけます。

今日も雨

2004-09-15 06:53:08 | その他
今年からBerlage Institute(ロッテルダムにある建築の学校)に通う佐野さんが今日、オランダに来ました。一週間くらい、私の部屋に滞在するので、小西くんと一緒に、早朝からスキポール空港に迎えに行ってきました。今日は残念ながら雨で、さらに私は大学のスタジオの敷地見学をグループで行く予定だったので(結局雨だから2時間くらいで帰ってきたけど)、一緒にロッテルダムを案内してまわることはできなかったけど、やっと女の子の友達がロッテルダムに来てくれたのは嬉しいです。

Hyunから調子の悪い日本製のA3プリンターをもらったけど、結局なおせず。A3プリンターは必要だって言われてるから、どうしても欲しかったんだけどなぁ。残念です。

フェイエノールト

2004-09-12 02:10:47 | その他
今日は、こちらに来て初めて、サッカーの試合を見に行ってきました!フェイエノールトVSトゥエンテ。みごとな小野のシュートが見れて、大満足!!試合は3対1の逆転勝ちでした。アヤックスは引き分けたみたいだし、フェイエがっちり首位キープ。

フェイエの試合は、クラブカードというものがないと、基本的にはチケットが買えないと聞いていたんですが、フェイエのスタジアムDe Kuipに行けば、日本人ならチケットを売ってもらえるという話も聞いたので、とにかく直接De Kuipに行ってみました。
結果は、日本人のID(パスポートでも日本の運転免許、国際学生証でもなんでもいいみたい)があれば、33ユーロの席であればクラブカードがなくてもチケットが買えました(一番安い席は17ユーロから。クラブカードがあればこの席も買えるのかなぁ?)。アヤックス戦とか人気のある試合だと直接行ってもチケット買えないのかもしれませんが。そのうちクラブカードもゲットして、時間があるときにフェイエの応援に行きたいなぁ。

小野選手は、インドから帰ってきてすぐなのにフル出場。さすがに後半になるとしんどいのか、消えてしまっている時間が多くなりましたが、時折みせるするどいパスには感動!ボールの扱いがすごくうまいし、さすが、という感じでした。無理しないでがんばってほしいです!

労働許可について

2004-09-11 02:34:03 | その他
毛利さんの家でごはんをごちそうになりました。そこで東大から来ている交換留学生の3人に会いました。河野くんと、真角くんと、小林くん。ほかに東工大から2人来ているそうなので、今年は建築に9人も日本人がいることになります。去年は2人だったらしいですが。オランダの建築は下り坂だと言われていますが、それでもこんなに集まってきていることにびっくり。
オランダでは、最近、EU圏外の人が労働許可をとることが非常に難しくなってきているみたいです。会社が弁護士をやとって、この会社に日本人が必要であると認められない限り、労働許可がおりないみたい。オランダの設計事務所で働きたいという人はたくさんいますが、これからどんどん働くのは難しくなるんでしょうね。そういうチャンスが減るのは本当に残念な話です。

オランダ滞在許可

2004-09-09 20:37:30 | その他
やっと今日、仮の滞在許可がとれました!今日の8時半にロッテルダムの市役所にアポイントメントをとってあったので、書類を携えて市役所行ってきました。保険加入を証明するもの、大学からのアドミッションレター、授業料の振込みの証明などがいると聞いていたので、用意していったのに、全く要求されませんでした。結局、戸籍の訳、居住の証明、パスポート、滞在許可と住民登録のアプリケーションフォームだけでした。こんなにいいかげんでいいのかなぁ。
大学のときの先輩が、オランダの設計事務所で働きたいけれど、労働許可がとれなくてなかなか苦労しています。でもこんなに簡単に滞在許可とれるなら、労働許可とる必要ないんじゃ?とちょっと思ってしまいました。まぁ、担当の人によって要求してくる書類も違うのかもしれないですね。オランダではそういうことはしょっちゅうなので。
ここ数日のオランダは本当に天気がよくて気持ちがいいです。というわけで、今日もデルフトまで自転車で行ってきました。片道45分。さすがに往復すると、疲れますね・・・。でも今からがんばって明日の予習します。Aldo RossiのThe Architecture of the Cityを読まないといけないのです。これがまた難しい・・・。

ジュニア

2004-09-06 07:07:33 | その他
今朝、日本のうちで飼っていた犬が天国へ召されたというメールが母から届きました。もう15歳だったので、私がこちらに来る前でもだいぶ体力が衰えてきていたし、もう最期が近いのは予想できたはいたことなのですが、それでも、それでも、やっぱり信じたくないです。
数日前に、ごはんを食べなくなって、立つこともできなくなってしまって、獣医に連れて行ったところ、膀胱の癌だったそうです。すぐに手術をしてもらって、手術は成功だったのですが、癌がひろがっていて、結局治ることができずに最期をむかえたそうです。

私が日本に帰る12月までは、元気でいてくれると信じていたのに・・・。最後にもう一度会いたかった。もう会えなくなるなら、日本にいる間にもっと遊んであげるんだった。まさか、こんなに早くいなくなってしまうなんて。
日本へ帰ったとき、誰もいない庭や犬小屋があると思うと、寂しくてたまりません。手術を受けたと聞いたときから、ジュニアの夢をよく見ました。せめて、夢の中でもいいから、たまには一緒に遊ぼうね。

夏が戻ってきました

2004-09-05 03:43:06 | その他
今日もすっごいいい天気!今までの寒さはなんだったんだろうって感じです。もしかして今までが異常でこれが普通なのかなぁ。
今日はロッテルダムで買い物してきました。最近は暑いけど、一応また寒くなったときのためにセーターを買いに行ってきました。ほかにもいろいろ見てきたけど、やっぱりこちらの服は基本的に大きい!小さいサイズもあるけど、品数が少ないから、探すのが大変です。日本にいるとけっこう女では背が高いほうに入るのになぁ・・・。ちょっと悔しいですね。
写真は、昨日OMAの事務所の前で撮ったものです。OMAは、ロッテルダムにある超有名建築設計事務所です。この建物の1階と7階にあるらしいですが、土曜日だったため、人の姿はありませんでした。私の住んでいるところからは5分くらいのところにあります。OMAの設計する建築は形からして刺激的なのに、オフィスはこんな四角い箱だなんて。まぁ、建築なんてそんなものです。

日記をつけることに決めました

2004-08-26 23:42:40 | その他
オランダに来て、早3週間がすぎました。せっかくこちらに来ているのだから、オランダでの生活を日記に残そうと思います。
いつか時間ができたら、自分でホームページを立ち上げられたら一番いいんだけど、そんなことを言ってたらいつまでも日記を書き始められないので、とりあえず、このサイトをお借りして、日記を記録していくことに決めました。

オランダに来た直後のことも、少しずつさかのぼって書いていこうと思います。

オランダへ

2004-08-01 08:13:40 | その他
7月31日名古屋空港発、クアラルンプール経由でオランダのスキポール空港(アムステルダム)へ。
スキポールには8月1日早朝の7時ころに着きました。

スキポールには、小西くんが迎えに来てくれて、ロッテルダムの私の部屋まで案内してくれました。これには本当に助かった!オランダには2年前に一度来たことがあるけど、そんな2年も前のことなんてすっかり忘れてしまってるし、もし、小西くんが来てくれなかったら、精神的にも大変だったでしょう。海外ではいつも電車に乗るにも一苦労だから。

この日は、小西くんのが自転車を二台持っているのでその一台を私が借りて、ロッテルダムの街を案内してもらいました。