Seminarでは、アルド・ロッシの「the Architecture of the city」はひとまず置いておいて、ル・コルビュジエの「Radiant city(輝く都市)」、コールハースの「Delirious New York(錯乱のニューヨーク)」をグループに分かれて読んでいます。私はRadiant Cityのグループです。「輝く都市」でのコルビュジエの提案は、高層マンションに押し込めることが「individual liberty」につながるとか、今の私たちには納得できない部分が多くありますが、当時(1930年ころ)の状況を考えると、コルビュジエのような思想は非常にラディカルだったのでしょう。
Text Objectは結局、「エイムズの部屋」の理論をミースのバルセロナパヴィリオンに応用した模型を作りました。「エイムズの部屋(Ames room)」とはエイムズという人が考えたパースペクティブを利用した錯覚を起こす部屋のことで、覗き穴を通して見たとき、脳が、歪んだ形状の部屋を普通の四角の部屋と勘違いするように作られているため、大きな錯覚が生じるのです。上から見るとこのように壁が斜めで、さらに床も天井も傾いているのですが、壁にあけられた穴から覗くと、四角い部屋に見えるのです。