千曲川のうた

日本一の長河千曲川。その季節の表情を詩歌とともに。
人生は俳句と釣りさ。あ、それと愛。

ニンジンをいただいた

2019年09月03日 | いただきもの歳時記
Tさんからニンジンをいただきました。というか、Tさんの畑で引っこ抜いてきました。


葉も立派。


何を隠そう、私は人参も大好き。


個性あるニンジンもまじる。出荷用に作っているプロではないですから。


例によってオカメインコにも報告。びびって逃げ腰になっています。


葉っぱももったいないから食べようと思いますが、どうすればよいのか。とりあえずサッとゆがいて下拵えしときます。


人参は冬の季語。いただいたのは9月1日ですが、立冬まで人参の俳句を詠んではいかんということでもないでしょう。

  人参を抜きたる穴の黒一列  松栞

なんかひどく類型的な感じ。

  浮雲が来ては人参太るなり  橋 間石
  人参の朱をおもいだす真人間 宇多喜代子
  人参を切つて華やぐ女かな  仙田洋子
  妻となり落暉の坂に人参抱く 中嶋秀子


人参を「にんじん」と仮名書きすると、ルナールの小説を思い出します。
小学生のとき、読書感想文の宿題に「にんじん」の感想を書いたことがありました。何を書いたのか全く覚えていませんし、なぜ「にんじん」を選んだのかも今や分かりません。そもそもあの小説は児童文学みたいな格好しているけれど、子どもには難しい。
おそらく私はあの理不尽なルピック夫人に関心があって、というか、目をそむけたいのに見ずにはいられない、という状態で何か書いたのだろうと思います。

にんじんというニックネーム、というか蔑称のもとは彼の縮れ毛でした。すると、

  にんじんを蒔き縮れ毛の友と楽し 沢木欣一
  人参は嫌ひ赤毛のアンが好き   山田弘子

これらの句は、ルナールを意識した作ということでしょうね。



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